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歌舞伎美人サロンという企画に参加してきました。今回が第2回だそうで、第1回は三味線の杵屋巳太郎さん、第2回の今回は囃子の田中傳左衛門さん。銀座吉水という、歌舞伎座の裏のマガジンハウスのまた裏あたりで。昼の部を叩いてからいらっしゃる…そうか、今月、昼の切りはお浜御殿ですよね?(まだ観てないのだ)最後の最後がお能のシーンで鼓が鳴るのか… 特に早めに行ったわけでもなかったのだけど、16時から18時というスケジュールに、昼の部をご覧になってからまわってらっしゃる方が多かったのか(それとも単に雨のせいか…)、自由席はまだそれほど埋まってないもよう。受付のオネーサンは「自由席です、ただ、記事のためにお写真を撮るので、写りたくないような場合は後ろのお席へ…」ってなことをおっしゃいますが… 写真に写ったって名前が出るわけじゃないし、どんなブツが登場するかもしれないもん、できるだけ間近で観たいじゃない?と、私はずんずん前へ行く…と、3列目くらいまでヒトがいると思ってたら、最前列に空席がまだ2つもあるじゃないですか…なんだ、ラッキー。 案の定、本番で使っている鼓=桃山時代の作だそうで、徳川家の持ち物から、とあるお能の家に渡り、それを5年前に自分で手に入れたのだとか。素材や職人が払底している現在、同等のモノは二度と作れないだろうという。ふむ、ストラディバリウスみたいなもん?触らせてくれるための、たぶんお稽古用と思われる鼓も持ってらして有志3人が挑戦してました。お稽古用といってもプロの持ち物、しかも家元の持ち物なので、鼓胴には蒔絵がいっぱいで…ありゃ結構なお値段ですよね、うん。本番用とは違うのだろうけど、私には蒔絵の柄が違うくらいしかわかりませんでした(爆) いろんなお話が出て、オフレコのことも、「筆記してくださって結構です、声を大にしていいたい!」ってなことも、いろいろあったのですが… 面白いなと思ったひとつが、タイトルにした歌舞伎座の音響のこと。歌舞伎座に限らず、劇場の音響はどんな設計をされていようとも(少なくとも邦楽器にとっては)、いい音がでるようになるまでには木とコンクリートが枯れる時間が必要ということ。技術では作れず、時間が作る要素があるというお話で、歌舞伎の本公演をする劇場だと一番古い歌舞伎座が(邦楽器の音響的には)もっとも勝れているとか。さらに、ある世界的音楽家(奏者)も「自分の音がもっともフラットに伝わるのはスカラ座と歌舞伎座」とおっしゃったなんて逸話も。 南座はそこそこ、松竹座はやっと、博多座はまだ…ということで、最低20年はかかるそう。新歌舞伎座も、こけら落としてから20年かけて育っていくのを、若いヒトは自分と一緒に、そうでないヒトは長生きして、楽しんでくださいですと。はい、長生きしましょう…この話には、新歌舞伎座の設計の話などいろいろ面白いことがありましたが、オフレコということも多かったです。 それに対して「声を大にして」というのも面白い話でした…役者には、カラダに音楽の入ってる人とそうでない人がいるという話(笑) 所作事で、音の入ってる立方とやるのはホントに楽しいが、そうでない時は苦痛で25日間が速く終わればいいと思ってるとな。ね、歌舞伎座じゃなくても、本公演じゃなくて巡業とかでも、田中傳左衛門の鼓で踊る立方なんて何人もいないもん、誰のことだろうって、当然のことながら妄想驀進。 だって、囃子方は菊五郎劇団音楽部にもあるんだから、例えば菊之助は玉三郎と二人道成寺を踊る時くらいしか田中社中の鼓で踊る機会はないような気がする。望月社中でよく踊ってる家と、田中社中定番の家とあるもんね。そもそも所作事の立方ができるのはそれなりの家の旦那と若旦那だもん、数は限られている…道成寺の所化の傘踊りが下手だからって25日間苦痛ってこともないだろうし(爆) ほか、TheDiverや愛陀姫での音作りの話もいろいろ。付帳の本物を見せてくださって、これってきっと、何十年もしたら「歌舞伎○○展」とかで飾られたりするんだろうなって思いながら、せっかくだから手にとってめくってみたりしました。見ても全然わかんないんだけど。TheDiverや愛陀姫はA4コピー用紙にプリンター文字でコ○ヨのファイルだけど、古典歌舞伎は毛筆&和とじ本でいかにもっぽかったです。 雨だったし、どんどん酷くなる予報だったからラフなワンピースで出かけましたが、お着物の方も10人くらいはいらしたような。観劇後だったのかな。着物が良く似合う会場だったから、お天気がよかったら桜の小紋でいったんだけどなぁ(ああ、桜を着られる季節がデッドエンドを迎えようとしている!!) 会場・吉水の玄関と、休憩時間にいただいたお茶&おやつ。おやつ、取り放題でしたけど、足りなくなると怖いよね?と少々自重、資生堂の花椿マークのクッキーと抹茶コーヒー味のマカロンをいただきました。 ![]() ◆◇◆ ところで。 今日は東京マラソンでしたが、私はこの看板を見て、最初???でした。 ![]() 上の赤いところ。「う回」を「迂回」だと思わなかったんです…だって、迂回って難しい字じゃないから平仮名で書いてあるなんてアタマに浮かばなかったんだもん。浮かびます?浮かぶのかなぁ。 浮かばないとどうなるかといえば、昔の看板のように右から読むのかな?と思ったりするのです。で「回う」でなんて読むんだろう?って悩みました。 下の、白地のところの文章を読んでようやく納得。なんだ、迂回か。 でも、なんで平仮名なんですかね?常用漢字じゃないの? それにしたって、迂回は読めるでしょう? もしかして、あの総理が読めなかったとか? そのせいで平仮名になった? まさか、ねぇ…
なるほど、俳優さんと社中は組み合わせが決まっているということですか。音が体に入っている・・・・奥が深いですね。それにしてもハコができても音と合うまで20年・・・こりゃ建て直すのも考えた方がいいような気がしてきました。。。。
う回・・・ぐらい漢字でお願いしたいものですね。ひらがなばかりで書かれていると読みにくいです。。。(2009.03.22 21:22:07)
まぁ…貴重なお話を聞いてらっしゃったのですね。
そうそう勘三郎も「歌舞伎座の音はすばらい。芝居の神様が住んでいる」って言ってました。ああ…それを考えると返す返すも惜しい。 大阪では、歴史あるフェスティバルホールが閉鎖されました。鳴り物入りのシンフォニーホールよりも泉ホールよりも、どこよりも音が優しくてよかったのに。残念しごく。 地震でおどされて、古きよき建築物が、単なる箱に作り替えられていくのが悲しいです。 ひらがなにして、かえって読みにくい場合って多いですよね。書けなくても読めるってこと多いのになっ。 (2009.03.22 21:28:16)
劇場でいい音出せるようになるまで二十年ですか、長いですねえ。
そう考えると歌舞伎座建て替えがつくづくもったいない気持ちです。 いい音出せるようになった頃には一人の演奏者を誕生させていくのでしょうが。 迂回をまさかう回と書くとは、考えもしませんでした。 逆に読めないような・・・(2009.03.22 22:58:55)
田中傳左衛門さんのお話、面白そうでしたね。
猫並さんの書き込みは、とっても情景が浮かんできます。 オフレコこそ、お聞きしたかった。 ところで田中社中、望月社中とあるんですね。 昔、横笛を習っていた先生が、歌舞伎で笛を吹かれてまして、望月でしたが、それぞれの社中があるとは知りませんでした。 中央区の古典芸能講座では、田中社中の方々の鼓の講座もありましたが、今年もあるのではないでしょうか? この講座、歌舞伎好き、鳴り物好きには興味深いです。 (2009.03.23 13:14:48)
ああ、残念なことにそれはもうAB様に間違いないですね〜(笑)(2009.03.23 15:26:21)
厳密に決まってるってこともない…というか、場合によってはあえて他のところへ預けるってなこともあり、有力者が好き勝手に大抜擢するということも起きるようで、騎手と厩舎ほどガッチリではないみたいです…が、いちおう流れはあるように、見えまする(笑)
20年、長く感じました?私は聞いていて、意外と短いなって思ったのですが… もちろん20年が最低線なわけだし、20年経っても駄目なものは駄目らしいですが、20年くらいなら住宅ローン並みだなって思っちまいましたよ。 ね、ね、う回は無理ですよね?読めないですよ、かえって! (2009.03.23 20:23:03)
構造的には、通常の劇場の舞台よりも根太が柔らかくできていて、その床に反射させて上の席まで音を届けるようになってるとか、そんなお話でした。
構造上のことは、そういえば、芝翫が「だんだん改造してよくなった」みたいな話を演劇界で語ってたような記憶があります。 作りがいいのと、年月のせいと、どれくらいの割合なんでしょうかね。 それと、歌舞伎座がいいのであって、古いところが全部いいわけじゃないみたいですが。金丸座って、音はそんなに…でしたよね??? 迂回が読めないと思ったら、平仮名にしないで、「回り道」とかって書いた方がいいと思いません? これ、おかしいですよ、ぜったい… (2009.03.23 20:27:49)
あらー、あかつきさんは若いんですもん、20年なんて、育っていく過程を全部確認できるじゃないですかっ
私なんて、まだ気分だけ20年前のままですが、外見は確実に40半ばですもん(爆)月日は待ってくれない… あ!もしかしたら、あかつきさんの場合だと、ちょうど結婚して出産して子育てに忙しく歌舞伎を見に行く余裕がない!っていってるうちに20年過ぎますよ!!! どうです、この隙に?! (って、私が勧めてどーする) (2009.03.23 20:31:08)
ええ、休憩入れてわずか2時間のイベントでしたが、とても面白かったです。そんな短い時間でもいろいろなことが聞けたのですが、全部は書ききれませんでした。書いちゃイケないかなってこともあったし。
社中…というのは、和のお稽古ではよく使う言葉じゃないでしょうか。音曲でも舞踊でも、ひとりのお師匠さんのまとめているグループを師匠の名をとって○○社中といいます。ただ、今回の田中社中と望月社中はどちらも歌舞伎の囃子方の家で、いわゆる家元なので、家元である傳左衛門さんは「うちの社中」とおっしゃってましたが、世間的にみれば○○流と呼ぶ方が実態に近いのかもしれません。 傳左衛門さんご自身は、舞台の演奏の他に新作の作調などで大変忙しく、後進の指導はもっぱら先代(=母上の佐太郎さん)に任せっぱなしとのこと。高弟の皆さんがされてる普及活動のお話までは出なかったですね〜 あるといいですね、今年も! (2009.03.23 20:40:49)
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