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息子は、薬で散らしたはずの虫垂炎が悪化し、手術入院しました。
4日間位の入院生活でしたが、本人の希望で、数学の問題集を持ち込みました。 小児外科の先生が、「病院に問題集持ち込んだ子は初めてだ」って、 嘘かホントか分からないけれど、そんな事をおしゃってました。 病院の側においしいたこ焼きやさんがあって、普通食を食べられるようになって、 たこやきを差し入れました。 白いTシャツを着て、手に点滴の白いテープを巻き、白いシーツの上で 次男とおどけてたこ焼きを頬張る息子の白い写真の無邪気な子供の笑顔は、 あの入院を境にどんどんとなくなっていきました。 中1の一学期の終わりに、学校と保護者の懇談会があり、 気が進まなかったけど、知人に誘われて、ホテルで開催された懇親会に出席しました。 べかべかに着飾ったお母さん達とホテルのロビーの円卓に座り、 くじ引きで決まった席は、偶然にもダンディな教頭の隣でした。 どう?中学生活は?って教頭に聞かれて、 「盲腸で入院して・・・」と切り出すと、 息子の顔は知らないだろうけれど教頭は 「あー、そうだったね。入学早々だったね」 「盲腸は、悔しいことがあるとかかるって言うよ」 って、これまた嘘かホントか分からないような話をされるのでした。 「僕も、18の時にやったけどね。」と言われるので、 「先生も、何か悔しいことが?」と聞くと、 「ははは。そうかもね。あったのかもね。」とダンディに笑われたのでした。 その後、教頭は、同じ円卓の1年生のお母さん達みんなに向かって、 「僕は、公立高校の教頭もしてきて、今もこの学校で教頭をしているけれど」 「いろんな子供を見て思うことは、やっぱり元気で学校に通えるありがたさっていうのかな?」 「こういう進学校に、通っていてついつい他の事に気を取られて、 忘れがちになるけれど、子供が笑って学校にかよってくれるありがたさ、 このことを忘れないで下さいね。」 そやって、穏やかに話されたのでした。 その時は、ほんとにそうだよねぇって深くうなづいたのだけど、 まさか、その後1年もたたないうちに、学校が大好きだと言っていた息子が 学校に行けなくなるなんて、頭の片隅にもなかったのでした。 もしかしたら、盲腸の話も、私があの時教頭の隣の席で、あの話を聞いたことも、 全く本当の事で、なにかの「知らせ」であったのかもしれないと、 息子が不登校になって以降、事あるごとに思い出します。 [子供たちのこと]カテゴリの最新記事
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