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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:映画・DVD
最初はチラシで、次は予告編で、かなり早い時期に「これは見なければ!」と思い、ずっと楽しみにしてきた作品
前売り特典がポーチじゃなかったら、きっと買っちゃっただろう。(ポーチはありすぎて・・・) 茶太さん、お誘い感謝 『ラースと、その彼女』 主人公のラース(ライアン・ゴズリング)は、とても優しくて純粋な青年。 周囲の人々に愛されているが、とてもシャイで、心に傷を持っており、妙齢の女性が苦手。 ある日、彼は兄夫婦に「彼女だ」と言って、リアルドールのビアンカを紹介する。 「頭がおかしくなったのか」と心配する兄夫婦だったが、医師はビアンカの出現を「必要があるから」と判断し、受け入れるように促す。 ビアンカは等身大のリアルドールで女性形なので、いわゆる「南極2号」(良い子は検索かけないように!)とかを想像して「キモイ」っていう人もいるかも知れないけれど。(実のところ、そういう用途で作られた人形なのだが) 愛情を向けた先がたまたま人形だっただけで、ラースの気持ちはよくわかる。 ぬいぐるみやペット、漫画やアニメのキャラクターに話しかけたことがある人なら、きっと理解できるだろう。 子供が、ぬいぐるみを手にして、一人二役をしていることがありますね? それに近い、とても純粋にビアンカを愛おしく思い、彼の中ではちゃんと彼女が生きているって感じが、上手く表現されていた。 これは、役者の演技力のたまものでしょう。 大のオトコが、子供の会話よりもはるかに真剣な話を人形としていて、一緒に踊ったり添い寝したりもしていて、それほど不快感を感じなかったのだから。 的確な判断を下した女性医師や、牧師も含めた教会の人々、会社の同僚と、周りの人が皆優しい。 まあ、失笑したり、気味悪がったり、「偶像崇拝だ」みたいなことを言う人もいなくはないのだけれど。 それでも、誰も攻撃的な意地悪はしないし、どの場においても、誰かしらが味方をしてくれる。 それは、今までラースが培ってきた人間関係を示すもの、なのだろう。 皆がラースのことを好きだから、彼を優しく見守ろうという気持ちになるのだ。 彼を「ミスターサンシャイン」と呼ぶ年配の女性が出てくるのだけど、きっと彼女だけじゃなく、皆そう思っている。 陽だまりのような温かさを持った人なんですね、ラースは。 ヒューマンドラマでありつつ、ところどころコミカルな点もあるので、重たくもならない 予告編にも出てくるけれど、ビアンカを紹介された時の兄夫婦の顔といい、脇を固める役者陣の表情がとても良いし、「笑いの間」みたいなものも、私好みだった。 人間の「善なる部分」が全体を覆っている心温まる作品だし、「着地点」もしっかりハッピーエンド、雪景色も美しいので、まさにクリスマスの時期にピッタリ 「今年、クリスマスデートに良い映画は?」と聞かれたら、私は間違いなくコレを推します カップルではなくても、自分にとって大切な相手と見るのにピッタリでしょう。 HPにある、ビアンカの来日レポート、イイですよ~ 難波の太郎さんにも会ってほしいケド、恋が芽生えちゃったらどうしよう、国際結婚かっ (どこまでも妄想族) 12月20日(土)、シネクイント渋谷他、全国ロードショー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 12, 2008 01:40:52 PM
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