カテゴリ:ある女の話:サキ
今日の日記(私的、春ドラマチェック~♪ )
サキ4(彼への気持ち) カズユキにバイト仲間で遊びに行くことを言っておこうかな。 いちおう。 そう思って手に携帯を持つ。 言って、行くのダメって言われたら、私行かないのかな? ミサコちゃんに行くって言った手前、それはもう無理な気がした。 事後承諾。 うん、コレでいいや。 いつもカズユキが私にやってたことだもん。 私だって、許しをもらう必要なんて無いだろう。 カズユキは社会人で、教習所で知り合った。 私は、ただ家から出たいってだけで、 推薦で行ける短大に寮付きってことで承諾してもらった。 普通免許は履歴書に何か書けることと身分証明書になるから。 カズユキは社会人になる前に仕事で使うから取りに来たって言ってた。 二人共、春になったら同じ街へ行くってことで話が合って、 そこから何となく付き合うことになったけど、 彼は好きな人がいたようだった。 この前会ったユウコさん。 彼女なような気がする。 彼女と会うことになったのは、 たまたま私の勘が働いちゃったから。 「今から? ごめん、これから友達と夕飯に行くから…」 講義の後、カズユキの携帯に会えるか電話をした。 お酒が好きなカズユキが、友達と夕飯って言うことが時々ある。 何となく怪しいって思っていた。 「もしかして友達って女だったり?」 私が何の気無しに言ってみると、嫌な沈黙。 「そうだけど、別にただの友達だしイイでしょ?」 その口調に、 聞かなきゃ、女だって言うつもりなんかなかったんだろうと思った。 「そうだね。イイんじゃない? じゃあ、楽しんできて。」 私は電話を切ろうと思った。 同時に頭を冷やそうと思った。 ただの友達なんだから、いいんじゃない? そういうこともあるんじゃない? でも、私の口調をカズユキはヤキモチと取った。 「待てよ、サキ。 じゃあさ、いっしょに来ればいいいよ?な? 本当に友達なんだし」 「友達だったら、尚更、会ったことが無い人が加わると気を使って嫌でしょ? 別にいいから、行けば?」 「サキがいっしょじゃなきゃ、行かない。」 連れて行かれた相手の気持ちなんて考えないの? いきなりドタキャンされたら嫌だと思わないの? それも私のせいで…。 彼女がヤキモチ焼くからさ~とでも言うんだろうか? 私はそんなことを思いながらも、カズユキと押し問答を続けた。 結局、私は嫌々ながらも、 信じてるなら来て欲しいと言う言葉に負けて行くことになった。 行って納得したのは、 私なんて連れて行ったところで、 ユウコさんは私を受け入れないほど子供じゃない人だってことと、 そんなことで2人の仲は変わらないって事実だった。 それを私に見せたカズユキに腹が立つ。 彼はこれで私に後ろめたい気持ちが無くなってスッキリしたのだと思った。 一つ、私の心がカズユキから離れたことなんて気付きもしないんだろう。 ヤキモチを焼かせようとしてるなんて思われたら腹が立つ。 私はそんなことはしない。 私は手に持った携帯をバッグにしまった。 (続く) 前の話を読む 目次 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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