カテゴリ:教育、子育て、自転車旅行
私が自転車を押す。
ちゃりこが自転車を押す。 この旅で、私が降参して自転車を押していった上り坂でも、ペダルをこいでいたちゃりこ。 でも、ここは… 自転車を押していくのは、私のほうが速い。 遅れてしまうちゃりこを待っていて、追いついたときに、リュックから出したペットボトルを渡す。 「ありがとう」 と言って、ちゃりこが喉を潤す。 私も喉を潤す。 少し休む。 リスタート。 ちゃりこ、遅れる。 私、待つ。 ちゃりこ、追いつく。 ペットボトル。 「ありがとう」 何度も何度も凌いできた上り坂。 以前、もっとちゃりこが小さい体で必死に自転車を押してきた頃には 「だいじょぶかあ!」 と私は頻繁に叫んでいた。 「だいじょうぶ!」 とちゃりこは一生懸命、答えていた。 声を出せなくなると、 リンリンリ~ン、 とベルを鳴らしあった。 今は、それほどではない。 成長と、安心感、安定感を はっきりと くっきりと 感じる… 振り向くとそこには、疲れてはいるが、 ゆっくりと、 しっかりと、 進んでくる ちゃりこがいる… 今年も やってきた 道のり… その先には、何が待っている? 二人で見渡す絶景。 二人で得られる達成感。 二人で感じる感謝の気持ち。 そんなものが待っている。 そんなものを求めて、自転車を押していく。 もちろん、走る。 斜度が緩くなったり、力がみなぎってきたら、ペダルをこぐ。 12時40分まで、延々とキツい上りが続いた。 少なくなってきた雲は、私達のいる道から下に見える。 スカイラインという名前がぴったりだ。 そして、 上りがあれば、下りがある。 下りがあれば、上りがある。 視界が広がり、 広い青空が待っていた。 一気の下りがやってきた! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年11月12日 12時10分05秒
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