【仙台旨いもの散歩】

『ほそや』でハンバーガーを。

仙台でハンバーガーといったらココ。
いや、仙台のみならず日本のハンバーガーの草分け的存在として知られる老舗中の老舗だ。
創設者の細谷正志氏は戦後の米軍キャンプでハンバーガーと出会い、昭和24年（1949年）山形に出店。
日本マクドナルドの１号店開店が1971年だから、実にその22年も前の話である。
昭和31年（1956年）仙台に移転。
以降、国分町の一角で50余年ものあいだハンバーガーを焼き続けている。



店内は昭和そのもの。
ソレ風に演出しましたという昭和レトロ調の店には決してだせない空気感。
人々の笑いや涙とともに積み重ねられた昭和の時が息づく。



定番メニューのハンバーガー（右はホットドック）。



手作り感が横溢するパテは和牛100パーセント。肉の旨味がストレートに味わえる。
これにタマネギとケチャップソースとマスタード。いたってシンプルだ。
バンズもふかっとしたどこか懐かしい味。

もはや旨い不味いを語る必要すらないだろう。
戦後昭和史を噛みしめるような感動が胸を満たす。そんなハンバーガーだ。




ほそやのサンド
仙台市青葉区国分町２－１０－７ 大内金栄堂ビル１Ｆ