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カテゴリ:『藤子・F・不二雄 先生』の話
編集長へ手紙を出し
自ら連載陣から降りることを 申し出た藤子・F・不二雄先生・・・ 詳しくは、前回の『中編』をどうぞ。 苦悩を抱え、行き詰まりを感じながらも 児童漫画の在り方を見つめなおし 紆余曲折を経て、生まれた作品が F先生のライフワークとなる 『ドラえもん』でした。 長らくお待たせいたしました。 『NHK プロフェッショナル 藤子・F・不二雄』の最終回です。 ■ F先生のドラえもんの描き方 元アシスタントで漫画家の えびはら武司さんのお話です。 【 「ドラえもん」をとても愛してました。やっぱりね。大好きで。 藤本先生はペンを太く開いてグーって描いてたから こんなことしないで、マジックで描けばすぐに 終わるのにって思ったけど、やっぱりそういうのって ペンで一生懸命入れたいっていう愛情なのかなって 思うときもありましたよね。原稿は丁寧だったと思いますね。 一生懸命描いてたっていう。毎回ね 】 一般に認知されている 大山のぶ代さんの「ドラえもん」及び 現在放送中の「ドラえもん」が テレビ朝日で放送される前に、実は 日本テレビで、一番最初の「ドラえもん」が 放送されていました。 けれど、人気が出ず1年を持たずに終了となりました。 アニメのドラえもんの終了に伴い マンガの連載も終わりにしよう、という 流れが起きてしまいました。 ■ ドラえもんの連載終了を告げられるF先生 「アニメが終わったからって、どうして 原作の漫画まで終わらないといけないんでしょうね」 ※ 画像とセリフは再現ドラマです F先生は、納得のいかない気持ちでしたが 渾身の思いをぶつけて、最終回を描きます。 そして、学年誌(「小学○年生」の雑誌)に 最終話が掲載されたのでした。 一度は終わりかけた「ドラえもん」ですが どのようにして復活したのでしょうか・・・ 連載をまとめた単行本が発売されると 凄まじい勢いで売れ行きが伸びていきます。 そして、わずか1年で100万部を突破するのでした。 ドラえもんの人気は、こうして確立していくのでした。 それでは、改めて 最終回の『さようなら、ドラえもん』を 見つめてみましょう。 ドラえもん(6)[ 藤子・F・不二雄 ] ■ 別れは突然やってくる 嫌がるのび太。 ■ 心配するドラえもん ドラえもんは、とにかくのび太のことが気がかりだった。 ■ 空き地でジャイアンと出くわすのび太 夜中、ドラえもんとちょっと離れたすきに のび太は、ジャイアンと1対1のケンカをします。 ■ 何が何でもくらいつくのび太 のび太が戦っているのは 自分のためではなく、ドラえもんのため。 ■ ドラえもんがのび太を探していると・・・ 傷だらけにったのび太を発見・・・ そして、のび太が布団に入り、寝顔を見届けると ドラえもんは、未来に帰っていったのでした。 まさか、これが編集部の命令で描かされた最終回であり 作者には無念の気持ちがあったと、当時 一体誰が気づいたことでしょう。 たった9ページ(扉絵含め10ページ)だけで 少年の、ごく平凡な日常の描写だけで 驚くようなラストの展開などもなく 読んだ者全ての胸に響く、忘れられない名作を 生み出せてしまうのは、F先生の天才的な部分なのでしょう。 みたろ、みんな。 更新したんだよ。 ぼくひとりで。 もう安心して年越しできるだろ、みんな。 ということで、今年最後の更新です。 それでは皆さん、また来年お会いしましょう~ どうぞ良いお年を~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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