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カテゴリ:ネオの日常
むかし、怖いものの
代名詞として 「地震、雷、火事、親父」という 言葉がありました。 これらが、日本で恐れられている トップ4だったということになります。 学生時代、国語の先生が 上の言葉を上げて 「もう、親父というのは、怖い存在では なくなったかもしれないなあ」 と、いっていたのをおぼえています。 火事は確かに怖いですが、むかしと比べ 防災対策は進んでおり、むやみに怖がることは 少なくなったと思います。 なので、今では 「地震、雷、詐欺、炎上」でしょうか。 炎上は、ネットでの発言を指してます。 さて、「おやじ」というのは、説明するまでもなく 父親の事を指しますが、おそらく 近所に存在した、おやじ(おじさん、おじいさん)も 含まれているものと思います。 通称「カミナリ親父」です。 何しろ、怖いものトップ4の「雷」と「親父」が 合体しているツワモノ(コワモノ?)です。 「カミナリ親父」の代表でもある サザエさんでお馴染みの波平さんは 54歳という年齢設定でしたが みなさん、ご存知でしたでしょうか。 最近の感覚では 波平さんは60代くらいに見えますかね・・・ 21世紀の今の日本では、どんどん 年齢の外見が若くなってきていますね。 先日、波平さんの声優をやられていた 永井一郎さんが永眠されました。 新しく任された波平の声優さんも 頑張られておられますね。私は、応援しています。 すぐに支持を得るのは、大変かもしれませんが 時が経てば、多くの視聴者にも馴染むことでしょう。 アニメのサザエさんは、これからもずっと続くでしょうが 永井さんの訃報を聞いた後、なんだか 日本の「カミナリ親父」は絶滅危惧種から 絶滅種になってしまったような気がしました。 すでに、昭和が最後だったのかもしれませんね。 この時、ふと私は藤子・F・不二雄先生の SF短編『劇画オバQ』('09年11月の日記で取り上げました)を 思い浮かべました。 小学生だった正ちゃんが 一人前の大人になっていて 15年の月日を経て、正ちゃんとQちゃんが 感動の再会をする、という話なのですが こんなシーンがあります。 ■ 15年の間にいろいろなことが・・・ 「神成さん、亡くなったの!」byQちゃん ドロンパを、自分の家に居候させていた あの神成さんは、なんと天国へ・・・ あれから長い月日が流れたのだなと 感じさせる出来事でした。 子供のころは、波平さんも オバQで有名な神成さんも ドラえもんに出てくる、複数のカミナリ親父たちも 好きではなく、苦手なキャラでした。 いつも口うるさくて、怖いという印象しかなかったからです。 でも、彼ら、カミナリ親父たちの行動は 「悪いことをしてはいけない」というお叱りであるわけです。 現代人のように「自分勝手に怒る」ことはしていません。 見方を変えれば、街中の先生ともいえます。 もし、今でも世の中に、こうしたカミナリ親父がいたら 注意されたことを、逆に恨まれて被害に遭うかもしれません。 また、注意した子供の親がやってきて 大きな騒ぎになり、訴えられるかもしれません。 私は、カミナリ親父の存在を、良いか悪いかの 判断をするつもりはありませんが、ただ 何か、ものをいうのにも、窮屈な世の中になってしまったなあ という感じがあります。 オバQの、元気な神成さんの姿が見たくなりました。 これから、オバQ大全集を読もうと思います。 さて、今度のサザエさんは、波平さんの出番はあるのか? 波平さんよ神成さんよ、永遠に ■ SF短編『劇画オバQ』収録 【送料無料】 SF・異色短編 1 藤子・F・不二雄大全集 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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