藤子不二雄先生の50年以上前のマンガ
今まで、ずっと読むことのできなかった1950年代の藤子マンガが大全集で甦りました!!第2期の目玉です。■ 『初期少女・幼年作品』【送料無料】 初期少女・幼年作品 藤子・F・不二雄第全集F先生が少女マンガを描いていたのはあまり知られていないと思います。当時(50年代)は、漫画家にまだ女性が少なかったため男性漫画家が、少女マンガを描くことが普通に行われてました。まずは、1番最初に収録されている「ゆりかちゃん」を紹介したいと思います。名義は「藤子不二雄」先生ですが合作ではなく、F先生の作品となってます。< メモ >ゆりかちゃん 雑誌「少女」 1954~1955年連載光公子(ひかるこうし) 雑誌「少女」 1956年連載■ 『ゆりかちゃん』 ~帰らないで!~ の巻 >■ ゆりかちゃんは親戚のおばさんちへ行きますけれど、おばさんは留守で、子どもたちだけがいました。子どもたちに遊んでほしいと、せがまれたゆりかちゃん。■ 飛行機遊びを見てあげることに頭に飛行機が当たったり、本を読んでと頼まれたり子どもたちに振り回されるゆりかちゃん。■ やっと おばさんが帰ってきたでも、ホッとできたのも束の間。靴が隠されてしまってました。ゆりかちゃん大変でしたね。チャンチャン(終り)本のことを「ご本」というのは時代を感じますね。■ 『ゆりかちゃん』 ~時は金なり~ の巻布団を、毎日出し入れするより押入れで寝た方が楽だという、ゆりかちゃんのお兄さん。■ ゆりかちゃんのお兄さんの年賀状今回は、ゆりかちゃんではなくちょっと個性的なお兄さんが主人公になってます。■ スコシフシギな時代劇マンガ 『光公子』 それはそれはシシにおそわれたヒツジのようなものだった。 赤桐勢数十万騎のまえに、弓月城は、あっけなく せめほろばされようとしていた。 (扉絵のナレーションより)■ 弓月城は圧倒的に不利にあった・・・心配でたまらない、るり姫。勝四郎も前向きではあるが、表情は冴えない。■ 敵が侵入してきた!!るり姫に宝が渡される。襲われることがあればこれを持って逃げるようにいわれた。■ るり姫 危うし!!犬丸という男は、さっき勝四郎と話していた男だった。犬丸は、裏切り者であった。■ るり姫を追いかける勝四郎るり姫のもとへたどり着くが、人質にされた姿を見て何もできない勝四郎・・・■ 勝四郎と るり姫は 谷底へ落ちてしまう勝四郎は抵抗できず、犬丸に迫られ谷底へ・・・後を追いかけるように、るり姫も谷底へ自ら落ちてしまう。■ 二人は なんとか無事だった枝などがクッションとなり二人は一命を取り留めたのだった。■ しかし 谷底から登り上がれず困り果てる家宝のろうそくを使ってみることに。いい伝えでは魔力があるという・・・■ なんと! ろうそくから・・・不思議な人物が現れた!!彼は、精霊らしき存在だった。■ 頼まれ事は 何でもしてくれるという光と名乗る精霊は、土から不思議なはしごを出してくれた。■ 二人は谷底から脱出に成功役目を終えた光公子は、煙のように消えてしまった。ろうそくに火を灯せば、また現れるという。■ しかし ろうそくは犬丸の手に渡ってしまうアクシデントがあり、家宝のろうそくが犬丸に見つかってしまった・・・■ ろうそくに火をつけると・・・光公子が現れた!!■ 敵は暗殺を命じた何でもいうことを聞く光公子であったが正義の心を持っており、悪いことはしようとしなかった。■ その頃 るり姫は捕らわれていた■ るり姫は 一人の少女と出会う敵の将軍には、ひな子という娘がおりるり姫は、娘の友だちにいいと考えていた。■ ひな子は小鳥たちと心を通わせていた父親はワルだが、娘のひな子は優しい少女だった。しかし、るり姫は泣いてばかりいた・・・■ ひな子は友だちが欲しかったひな子は、るり姫のことを人質とは思っておらず仲のいい友達でありたいと願っていた。ひな子の思いが通じ、2人は友情を誓う。友情は、るり姫を助けることになるが、悲劇にもつながろうとしていた。■ 光公子の宿敵・ミミズク法師が現れた正義の光公子に対する、悪のミミズク法師も強力な魔法を使う手強い相手だった。■ 光公子 VS ミミズク法師 激しい戦いが続くミミズク法師は、るり姫の居場所を突き止め彼女の命を奪おうとしていた。不幸にも、るり姫はミミズク法師の攻撃を受け命を落としてしまう。致命的な攻撃を受けた光公子だったが相打ちとなり、ミミズク法師も力尽きたのだった。そして、るり姫は起き上がることはなかった・・・しかし、亡くなっていたのは、ひな子であった。彼女は、自分が身代わりになろうと、るり姫の着物を代わりに羽織い、るり姫の犠牲になっていたのだった・・・ひな子の父は、るり姫を連れて山を下ろうとしていた。力尽きた光公子だったがミミズク法師を倒した満足の笑みを浮かべていた。(終り)作品内では、一度も「精霊」という言葉は使われていませんが分かりやすく伝えるために、日記では「精霊」という言葉を使うことにしました。光公子は、この他に、もう1話読み切りが載っています。他の作品もそうですが、特に「光公子」はもっともっと読みたかったと思ってしまう大傑作です。『初期少女・幼年作品』は、まだまだ紹介が足りませんので、これからも取り上げていきます