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がんばれ!ネッピー君

がんばれ!ネッピー君

第31~45話

第31話 2000年10月08日作

ネッピー君はまだ病み上がりなので、お休みの今日は家でゆっくりしていました。いい天気なので、庭の掃除をしていました。すると、家の前にいかつい車が止まりそして恐い人がやってきました。そしてネッピー君はその恐い人たちに無理矢理車に乗せられてしまいました。
いったいどこへ連れていかれるのだろう、ネッピー君は不安で仕方ありませんでした。
そして車がある場所で止まりネッピー君は車から降ろされました。ここはどこなのだろう?よく見るとなんとハリー君の家でした。家の中に連れていかれると、中にはたくさんのマスコミの人たちがいました。ネッピー君には何がなんだかさっぱりわかりませんでした。そしてネッピー君はハリー君の横に座らされました。そして何やら記者会見が始まる模様です。
ハリー「みなさんお待たせしました。私が、今日からパシフィック村の村長となるわけですが、就任にあたって、私がどれだけの実力を持っているのか皆様に見ていただきたいと思います。」
ネッピー「それってどういうことやねん。」
ハリー「うるさいおまえは黙ってろ!」
・・・・・・・(この間えげつないので省略)
こうしてハリー君はパシフィック村の権力者となってしまいました。ハリー君は仲間と家の中でビールかけやったりして大騒ぎです。ネッピー君は家の柱に縛り付けられて、その光景を見せられているのでした。ネッピー君にとってとても屈辱的なことなんですが、同時に自分は弱いから仕方がないとあきらめていたのでした。


第32話 2000年10月16日作

ハリー君がパシフィック村の権力者になってはや10日が経とうとしていますが、村の仲間達に感想を聞いてみました。
レオ「本当だったら、僕が村長になれるはずだったのに、ネッピーがハリーの手助けをするから。ネッピーが入院した時には見舞いに行ったのに、ひどいよネッピー。でも僕がジャビと戦ったらあっさりやられてしまうだろうなあ・・・・。」
ファイティー「いやあ、ハリー君はすばらしいお方ですよ・・・・・。」
マー「ハリー君のことはどうでもいいんだよ。それよりもファイティー君がなんでそこまで僕のことを目の敵にするんだよ。」
バフィー「ネッピー悪いなあ。実はハリーを調子に乗せてしまった張本人は俺なんや。俺の芸術的な踊りのおかげでハリーのパワーついたみたいやで・・・・・。」(ほんまかいや)
ネッピー「ハリー君のお父さんの店で記念セールやるのはいいんやけど、新聞見たらお店の経営ヤバいって書いとったけど、あんな安売りして大丈夫なんかなあ・・・・。僕のお父さんはケチやから絶対あんなことせんけどなあ。」


第33話 2000年10月22日作

めでたくパシフィック村の村長になったハリー君ですが、いきなり難題が待ち構えていました。そうです、あのジャビ君が村を占領しようとたくらんでいるのです。村を代表するものとしてなんとかしなければいけません。しかし、ハリー君はジャビ君に仲間だと思われているし、下手に反抗するとただでも経営の苦しいハリー君の店がよけいひどいめにあいそうなので、どうしたら真剣に悩んでしまいました。


第34話 2000年11月04日作

ハリー君はジャビ君が村に攻めてくることを聞いてかなりびびっていました。パシフィック村ではいつも偉そうにしているハリー君なのですが、ジャビ君にはどうしても頭が上がりません。
そうこうしているうちにジャビ君がやってきました。
ジャビ「よう、ハリーおまえこのへぼい村の村長になったらしいじゃないか。」
ハリー「これはこれはジャビ様ではありませんか。」
ジャビ「おまえは俺の仲間だから、俺の考えていることくらいわかっているよな。」
ハリー「はっはい。しかし、この村を占領されると私が困ります。」
ジャビ「何っ!俺様に刃向かう気か!そうかじゃあこれをバラしてもいいのだな。」
ハリー「そっ!それだけは・・・・・・。」
ジャビ君の持っていたのは、経営の苦しいハリー君のお父さんの店の秘密を書いた文書でした。店をつぶされたらハリー君も困ってしまうので、泣く泣くジャビ君に村を明け渡してしまったのでした。


第35話 2001年1月19日作

ネッピー君は昨年、ハリー君や、ジャビ君には散々嫌がらせをされました。
彼らはお金持ちです。ハリー君の家はかなり借金が膨らんでいますが、そんなことお構いなしに、お金を使いまくっています。ジャビ君の家はお金が有り余っているので、札束を燃やして暖房にしているそうです。
そこで、ネッピー君は彼らを見返してやるためには、もっとお小遣いをもらって強くなるための投資をしないといけないと思いました。
さっそく、お父さんに交渉しようと思いました。ネッピー君のお父さんの会社は儲かっているので、すぐお小遣いを上げてもらえるだろうと思いました。
しかし、ネッピー君のお父さんは村ではドケチで有名なのでした。(続く)


第36話 2001年1月22日作

ネッピー君はさっそく、おこづかいを上げてもらうためにお父さんのところへ行きました。
ネッピー「お父さん、近頃ハリーやジャビにやられまくっているから、見返してやるためにおこづかい上げて欲しいねんけど?」
父「おまえ、どういう面下げてそんなこと言うとんねん!第一おまえの昨年の働きでは、下がることはあっても上がることはないぞ!」
ネッピー「ハリー対策に十分トレーニングしたし、最近はバフィーが変な踊り覚えたから、こっちも対策が大変なんや!」
父「いいか、我が家のモットーは最小限の投資で最大の効果を見せることだ。おまえに任せとったら金ばかりかかってしゃんないわ。おまえはお父さんの得意技をまさか忘れたんちゃうやろな?」
そうです、ネッピー君のお父さんの得意技はリストラなんです。
リストラされてはたまらないとネッピー君はまた出直すことにしました。


第37話 2001年2月4日作

お父さんのところに、おこづかいを上げてもらう話に行ったネッピー君でしたが、下げられる話を聞いてちょっと落ち込んで帰ってきました。
しばらくすると、リプシーちゃんが訪ねて来ました。
リプシー「なあ、ネッピー!この前言ってたお店いつ連れてってくれるん?いつも私がおごってばっかりやん。」
ネッピー「ああそうやったなあ。でも今お金あらへんねん。」
リプシー「お父さんのところにおこづかい上げてもらいに行ったんちゃうの?」
ネッピー「それが・・・・・。」
リプシー「あんたも情けない奴やなあ!リストラ恐れとってどないするん!男やねんからもっとビシっとせなあ!何やったら私が行って来たろか?」
確かにリプシーちゃんがネッピー君の代わりに話しに行ったら、もしかしたらおこづかいを上げてもらえるかもしれないなあとネッピー君は思ったのでした。


第38話 2001年2月7日作

ネッピー君は、ほかの仲間達のおこづかいの状況も気になりました。
そこで、トラッキー君に電話をしてみました。
ネッピー「よお、トラッキー。こづかいの方はどないや?」
トラッキー「俺のところ毎年もめるから、今年はラッキーちゃんに代わりにおやじのところに話しに行ってもろたんや。」
ネッピー「俺もリプシーちゃんに代わりに行ってもらおうと思ったんやけど。」
トラッキー「やめた方がええで。ラッキーの奴、ジャビのところの基準で話しをしよったからよけいにもめてしもうたわ。結局最後は俺が話しに行ったんや。」
ネッピー君は聞いた相手を間違えたと思いました。よく考えてみるとトラッキー君のこのところの様子を見るとおこづかいが上がるはずはないのです。でもリプシーちゃんに代わりに話に行ってもらうのはやめることにしました。というのは、ネッピー君はずっとリプシーちゃんにおごってもらってばかりなので、お父さんにむちゃくちゃな金額を要求しそうだからです。


第39話 2001年2月9日作

ネッピー君は、再びおこづかいを上げてもらう話をしにお父さんのところへ行きました。
父「ネッピーよ。今まで毎年おこづかいの金額が変わってきたけど、こんなんどないや。5年間ずっと同じ金額やけど、今よりかなりええ金額やし、成績悪くたってそれだけの額は保障されるんや。どうや、ええ話やろ!」
ネッピー君はしばらく考えました。
ネッピー「ううん、それもええ話やねんけど、やっぱりいままでどおりでええわ。」
ネッピー君は、ケチでリストラ好きのお父さんだから、きっと何かあるに違いないと思ったのでした。それに、ネッピー君が大事にしていた振り子をお父さんがムース君のところへ勝手に売ってしまったのも不満なのでした。またネッピー君がパシフィック村に住んで10年になるので、そろそろムース君が住んでいる遠い国にも行ってみたいなあと思うのでした。


第40話 2001年2月24日作

ネッピー君は、暖かい南の島に遊びに来ていました。晴れていたら散歩にいったりするのですが、今日はあいにくの雨です。ネッピー君はぼんやりとテレビを見ていました。
テレビでは、遠い国で船と潜水艦が衝突して、船が沈没したニュースを伝えていました。その時ネッピー君はあることを思い出しました。
ネッピー「なあ、リプシー。最近ブルーパイレーツ見いへんねんけど、どないしとるんやろ?」
リプシー「何それ?何のチーム?」
ネッピー「うそお、知らんの?プクプクとかフック、ジャック、ひげ丸とかおったやんか?」
リプシー「私そんな人らとおうたことあらへんわ。」
ネッピー「そうや、あいつらリプシーが来てからおうてないもんなあ。」
ネッピー君がパシフィック村にやってきたとき、ブルーパイレーツと一緒にやってきたのです。しばらく一緒に住んでいたのですが、近頃全然姿を見せていないのです。
もしかしたらネッピー君のお父さんにリストラされてしまったかもしれません。

第41話 2001年3月6日作

ネッピー君が今着ている服はもう大分長いこと着ているので、思い切って新調することにしました。
洋服屋さんには、いろんな色の服がありました。
洋服屋「お客さん、もうすぐ春ですから、こういうさわやかな服はどうでしょうか?」
と赤やピンクの服を勧めてきますがネッピー君はいまいち乗り気ではありません。
縦縞だと、○○ッキー君みたいで弱そうだし、濃い緑は昔誰かが来ていたなあ。そういえば日替わりの7色の服も誰か着ていたし、ネッピー君はいろいろ迷いました。
ネッピー「やっぱり今のんでええわ。」
洋服屋「でも、お客さんは頭が大きいから、今のではお困りでしょう。だったら、前ボタンのにしてみたらどうでしょうか?」
確かにネッピー君にとって今の服は着るのが不便でしたので、前ボタンになることは非常にうれしいことでした。また微妙に変わったデザインはちょっとムース君の服っぽくなって、ネッピー君は気に入りました。なんかこれでハリー君に勝てそうな気がしたネッピー君なのでした。


第42話 2001年3月8日作

3月になったというのに、今日はとても寒い日だったので、ネッピー君はこたつの中で震えていました。ふと窓の外を青くて毛むくじゃらの○サミ○トリートで見たことがあるような生き物がいました。
ネッピー「あんた誰?」
スライリー「おまえ、わしのこと忘れたんか。わしはスライリーじゃけん。」
ネッピー「そうや、思い出したわ。めったに来うへんから、忘れとったわ。」
スライリー「それより、おまえは何しとるけん!外へ出て来んさいや。」
元気者で落ち着きのないスライリー君は、鼻から赤いものをだしたり、フェンスによじ登ったりと元気が有り余っています。そして、ヒンズースクワットを延々とし始めました。ネッピー君も一緒にやってみましたが、あまりにしんどいのでダウンしてしまいましたが、それでもスライリー君は元気です。ただ、雪があまりに激しくなってきたのでスライリー君は急いで帰ってしまいました。
ネッピー君が筋肉痛で歩けなくなったのは言うまでもありません。



第43話 2001年3月29日作

帽子も服も靴もすべて新調したネッピー君は意気揚々とハリー君のところへ向かいました。
昨年はハリー君の家に行くといつもひどいめにばかりあったのですが、今年こそはそうならないように、最初から頑張らなければいけません。
ネッピー「よう、ハリー!久しぶりやな!今年は昨年のようにはならへんからな!」
ハリー「ごめん、今日は風邪ひいているんだ。代わりの人に相手してもらって。」
ネッピー「かっ、代わり?それって誰やねん?」
ネッピー君は家の奥の方をのぞいてみました。そこには、ハリー君にそっくりの人たちがたくさんいました。ガールフレンドのハニーちゃんがいるのは知っていましたが、そんなにいるとは。
やはりハリー君のところは人材が豊富なのでした。ネッピー君1人では手におえないので、帰ることにしました。ああ、こういう時に彼らがいてくれたらなあとネッピー君はリストラされたブルーパーレーツのことを思いました。しかしよくよく考えてみると彼らがいてもハリー君の集団に勝てるかどうかは疑問なのでした。


第44話 2001年4月1日作

ネッピー君は家で晩御飯の仕度をしていました。外から大きな音がしました。
何かと思って外へ出てみると、レオ君が恐い顔をして立っていました。
レオ「おい、ネッピー!今度こそは許さないよ!」
ネッピー「いったいどないしてん?何怒っとおねん?」
レオ「うるさい!君はハリーの仲間なんだろ?」
ネッピー「何でハリーの仲間やねん。」
ネッピー君とレオ君は普段は仲がいいのですが、今日はいつもと様子が違い激しいけんかになってしまいました。ネッピー君がもうダウン寸前という時に、晩御飯を一緒に食べる約束をしていたリプシーちゃんがやってきました。
リプシー「あんたらいったい何しとんよ!ええ加減にしなさい!」
レオ君はリプシーちゃんの顔があまりにも恐かったのか、逃げて帰ってしまいました。


第45話 2001年4月2日作

もう春なのに寒い日が続いています。そんな時、マー君から電話がありました。
マー「もしもし、ネッピー君久しぶりだね。」
ネッピー「マー君、久しぶりやな。元気しとおか?」
マー「おかげさまで、いい調子だよ。ところで、今桜がちょうど満開だから一緒にお花見しないかい。?」
ネッピー「ええなあ。そしたら、すぐ行くわ。」
こうしてネッピー君はマー君の家に向かいました。そして、マー君の家の庭で一緒にお花見を始めました。最初は暖かくていい天気だったのに、いきなり風が吹き出し、挙げ句の果てには雪まで降り出しました。
ネッピー「何で雪なんか降るねん。」
マー「わからないよ。お花見しながら雪が降るなんて初めてだよ。」
ネッピー「あかんわ、こんな寒いの耐えられへんわ。帰るわ。」
こうしてネッピー君はお花見を早々に切り上げて帰ってきたのですが、風邪をひいてしまいました。


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