memo

先ほど、ガチョウの夕飯にする草を取りに
近所の空き地に行きました。

昨日ぐらいから、道路際の新しくできたフェンスに沿って
草が黄色くなってきているので
除草剤を撒いたのかもしれないと思って
別の場所で1本1本スギナを採っていると・・・

「そこで何をしてるんですか」と
詰問調で近づいてくる若者。
手には白い粉の入った袋。

「スギナを採ってるんです。
　○○さん（地主さん）には断ってありますよ」


その場所では、もう何年間も
ガチョウの餌にする草を採らせていただいています。
それを知っているので、地主さんは除草剤を使わないし
犬の散歩などで出あうと
「どんどん持って行って下さい」と言って下さるので
私もガチョウが食べない草も抜いて
道路周辺がぼさぼさにならないようにしたり
空き缶などのゴミを拾って帰ったりしていました。

「それ、どうするんですか」
相変わらず口調のとげとげしい若者。
「鳥の餌です」
「ここには除草剤を撒きましたから」
「あっちは黄色くなってるからおかしいと思って
　こっちで採ってるんです」
「とにかく、この前一度全部、草のところに撒いてますから」

そう言い捨てて
若者は手に持った除草剤の粉を撒きはじめました。

　



まあね、地主さんの意向なら仕方ないけど
野菜やコメを作る畑から住宅にするのだから
土のことなんかどうでもいいんでしょうね。
除草剤を撒くことで
それを食べる虫や鳥のことも
そこから繋がって狂ってくる生態系も
考える人って少ないものね。

丁寧に手間をかけて草を刈るのと
クスリで一気に枯らすのと
見た目の違いも、環境への負担も違います。

私が毎年リンゴやナシを送ってもらう農園では
果樹園に生えた草は、長くのばしてから草刈り機で刈って
それをそのまま倒しておいて肥料にします。
そうすることで良い土壌菌も増えるし
草を分解するためにミミズや虫も活躍して
いい土ができていきます。

除草剤に頼る畑では
その連鎖がうまくいかないから
除草剤やら化学肥料やらお金と手間をかけて
見た目は立派な作物に育てるんですよね。

だけど、きれいな野菜って
美味しい野菜とは違うと思うんです。
虫が食べたら死んでしまう野菜を
人間が食べ続けていいはずはない。
特に小さな子どもたちは。


放射性物質だけではない
目に見えない危険なものは
身近にあって
買う時に知らないだけで
体内に取り込んでいる事実。


昔ほど毒性の強い除草剤は一般向けには売られていませんが
それでも除草剤が原因で死んだと思われる
うちの繁殖犬もいました。

除草剤をまいたら
表示をすることを義務付ける規則があるべきと思いますし
除草剤そのものの存在に疑問を感じます。


もう、草を採る所がありません。
他の場所は先日、大掛かりな草刈り機での除草作業があり
気温の下がったこのごろでは
草が伸びないのです。
ガチョウたちに食べさせるためには
農薬を大量に使ってきれいに育てた
スーパーの野菜を買うしかありません。





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