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2007.10.26楽天プロフィール Add to Google XML

新しいブログサイト  (1)

たいへん、申し訳ありませんが、
ブログサイトを変更しました。

続きは、以下のサイトにて、公開する予定です。
どうか、お手数ですが、こちらの方をご覧くださいませんでしょうか。
よろしくお願いします。

新しいブログ←クリックしてください。


Last updated 2007.10.26 18:53:31
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2007.10.24

「線からはずれた人」2-3
[ 人とのつながり ]  

まだ、その頃、田舎に住む私は、友人と二人で、
東京に美術館周りをするために、旅行にやって来た。
金曜日の夜に関西を出発して、
日曜日の夜に戻る短い期間の滞在である。

土曜日の朝になって、友人である修子が
『具合が悪いので、部屋で寝ている』、と言い出した。
私に気を遣って、彼女は、
『休日を無駄にさせたくないから、悪いけど、一人で回ってくれる。』
と頼んだ。
私も側にいられると、却ってゆっくり寝られないだろうと思い、
『ほなら、夕食は一緒に食べよな。それまでには、帰ってくるしな。』
と言い残して、一人、品川のホテルを後にした。

午前中に、ある美術館を訪れ、昼食を取った。
午後には、新宿にある「東郷青児美術館」にあるゴッホの「ひまわり」を
観に行った。
お客さんは、かなり、少なかった。
常設の絵を観ているところに、横から男性の声が聞こえた。
『これは、マチスの影響を受けていますね。』
私は、横を見た。声の主に対して、かなり、冷たい目線であったと、思う。
彼は、私を見て、微笑んだ。
ヨットパーカーに、ジーンズ、スニーカー。
かなり、ラフな服装であるが、一つ一つが高価なものであることは、わかる。
少なくとも、下3桁に980円がつくような代物ではない。
何かしら野望を持っていそうな顔立ちである。
優しいとか、穏やかと言った類の顔ではない。
けれど、知的で、軽薄そうな印象は受けなかった。
Zである。
『はぁ。』私は、それ以上、返事せずに、次の絵に進んだ。
彼は、その私の後を付いてきて、また、絵の説明を始めた。
私は、返事をしなかった。彼は、一人で話している体である。

東郷青児の絵の前を、私は素通りした。
チラとも観ずに、次のブースに進んだ。
彼は、まだ、私の横にいた。
『何故、東郷青児の絵を、観ないんですか?』
と彼は、私に尋ねた。
答える必要は、なかった。
『何故?』しつこく、訊いてくる。
私は、迷惑そうなため息をひとつ、ついた。
『はぁぁ。好きじゃないからです。』
『何故、好きじゃないの?聞きたいな。』
説明を聞くまでは、引き下がらないという強い調子である。
仕方がない。
『東郷青児の絵って、誰かの絵に似てると思いませんか?』
私は、反対に質問してみた。
『さぁ。思い浮かばないな。』
『竹久夢二とマリー・ローランサン、です。』
『なるほど。それで、竹久夢二とマリー・ローランサンの絵は、きらい?』
『そうじゃ、ないんです。
 東郷青児は、竹久夢二の妻であるたまきが経営していた絵葉書屋で、働いていました。
 竹久夢二は、旅行から帰ってこない。竹久夢二の絵葉書は、好評ですぐ売れる。
 そこで、当時、東郷青児がゴーストライターとして、代わりに描いていた、
 言われていました。
 それに、東郷青児のフランス留学のお金もたまきが出したと言われています。
 東郷青児は、フランスに渡り、マリー・ローランサンが注目されていることを知って、
 竹久夢二とマリー・ローランサンの良いとこどり、したんです。
 確かに、竹久夢二とマリー・ローランサンの絵って、共通項は多いです。
 そういう嗅覚だけは、東郷青児と言う人は、働くんです。
 私は、そう感じます。
 確かに、ある程度の計算は、仕方ないと思います。
 けど、計算だけで、描かれた絵は、好きになれないんです。』
彼は、改めて、私を見た。
『申し訳なかった。
 あなたに、馬鹿みたいに、いろいろ言ったけど、
 絵に詳しかったんですね。』


Last updated 2007.10.24 23:03:19
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ブログの移動

いつも、私のつまらない文章を読んでいただきまして
本当にありがとうございます。
実は、今、ブログの移動を考えています。
現在、ブログを書き続けていますが
結構、時間をとられます。
それで、アフェリエイトが
自動的に設定されるブログの運営会社に移動します。
その際には、お知らせさせてください。

また、大変、恐縮ですが、
一日でも長くブログを続けるために、
広告をクリックしてくださいませんでしょうか。
あつかましいお願いと言うことは、
重々、承知しておりますが、
どうか、どうか、よろしくお願いします。

続きは、そちらのブログ運営会社にて
書くつもりでおります。
本当に、ご迷惑をおかけいたします。



Last updated 2007.10.24 11:34:57
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2007.10.21

作詞:阿久悠 ペトロ&カプリシャス 『五番街のマリーへ』について  (1) 
[ 阿久悠氏 ]  

mary.jpg  ←写真をクリックすると、YouTubeに飛びます。
 16曲目の解釈です。
 『五番街のマリー』は、次の『ジョニーへの伝言』とは、
 まるで、対のような印象を受ける作品である。


  五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
  どんなくらし しているのか
  見て来てほしい

これを頼んでいるのは、男性である。
彼の心の中に、刺さっているマリーという女性がいる。
マリーとは、長い間、音信普通である。
マリーは、不幸な人生を歩んできたことが、
この短いフレーズで、私たちは、理解できるのだ。
どんな暮らしをしているか、わからない。
幸せそうな女性であれば、こんな台詞は出てこない。
阿久悠氏は、短い言葉で、背景までも伝える。

  五番街は古い町で 昔からの人が
  きっと住んで いると思う

マリーが住んでいる街は、古く、保守的な街である。
昔からの同じ人たちが、引っ越すこともなく、
住んでいるような、そのような街に、
マリーは、住んでいる。
だから、マリーのことは、聞いたら、
教えてくれると言う。

  たずねてほしい
  マリーという娘と 遠い昔にくらし
  悲しい思いをさせた それだけが気がかり
  五番街でうわさをきいて もしも嫁に行って
  今がとてもしあわせなら 寄らずにほしい


本当は、彼自身が、マリーを訪ねてみたい。
しかし、怖くて、できない。
そして、自分とマリーとの関係を教える。
マリーとは、以前、一緒に暮らした。
彼女に、つらい思いをさせたことが、
別れて以来、ひっかかっている。
彼女には、しあわせになってほしい。
けど、もし、マリーが結婚して、
しあわせときいたならば、しあわせのままに、
ほっといて、ほしい。
それを聞けば、十分だから。
自分と暮らした悪い想い出を、思い出させないでほしい。
2番へ。


  五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
  どんなくらし しているのか
  見て来てほしい
  五番街で住んだ頃は 長い髪をしてた
  可愛いマリー 今はどうか
  しらせてほしい


ここでも、自分の友人に、マリーの現状をみてきてほしいと頼む。
あの頃のマリーは、髪を長くしていた。
とても、可愛い女性だったんだ。
彼の心に、その頃のマリーがよみがえる。
今は、どんな風になっているのか、教えてくれないだろうか。
可愛いままで、いてほしいんだ。
自分が傷つけた分、そんな風に願うしかない。
彼自身は、マリーをしあわせにすることは、できなかったから。

  マリーという娘と 遠い昔にくらし
  悲しい思いをさせた それだけが気がかり
  五番街は近いけれど とても遠いところ
  悪いけれどそんな思い 察してほしい


マリーのことは、別れた今でも、長い間、気になっている。
マリーの悲しい顔だけが、自分にいろいろ訴えてくるんだ。
五番街は、地理的には、近いけれど、
気持ちの底では、とても、とても、遠いんだ。
わかってくれるだろう。。
マリーのことだけが、本当に、気になっている。
五番街に住んでいる彼女は、しあわせだろうか。
こんな風に気にする、自分の気持ちを、わかってほしい。


私は、この歌と反対で、
実は、少しだけ不幸であってほしいと思う人がいる。
大きな不幸ではなく、ほんの少し、顔に憂いが残るような不幸せである。
彼は、過去に不幸であった。
愛する人を病気で亡くしたのだ。
死に逝く彼女を側で見守るしかない自分を悔しく感じていた。
その経験から、医者になった。
簡単に一行で書いたが、誰もが、できることでは、ない。
経済力、知力、忍耐力、いろいろな力を必要とする。
亡くした妻への愛情の深さも物語る。
彼は、見た目とは異なり、激しい愛情を持っていた。
もしかして、彼の人生は、ちょっと前に話題になった
「セカチュー」と略された「世界の中心で愛を叫ぶ」よりも、
劇的であったかもしれない。

知り合って、しばらくしてから、私はその事実を知った。
彼が、私に話してくれた。
私は、彼と恋愛関係には、なれなかった。
私自身が、彼の愛した女性の影をひきずり、
映画の「レベッカ」のように、私をおびえさせるだろう。
それに、彼に対して、恋愛感情は、持っていなかった。
彼に対する感情は、一言で言えば、「尊敬」である。
「敬愛」では、ない。

いつも、静かな面持ちで、ゆっくりした口調で、話す。
笑顔が、とても素敵で、品がある。
ある時、大勢の女性に囲まれた彼を見る機会があった。
彼は、私を認めると、彼女たちとの話を止めて、
私の名を呼び、急ぎ足でやって来た。
いつものさわやかな笑顔があった。
私は、彼の取り巻きであろう女性たちの視線を一斉に浴びた。
私と向かい合った彼女たちの顔は、「修善寺物語」の一節のようであった。
「まなこに、恨みを込め、あな怖ろしや。あな怖ろしや。」
彼は、自分の背にある、その女性たちの視線がわからない。
彼は私と少し、たわいのない話をした。
『また、連絡しますね。』彼はそう言って、すぐに彼女たちの元に戻って行った。
私は、ホッコリした。

彼が、忙しい中、何度か、いろいろと誘ってもらったが、
私には、何故、彼が、私にこだわるのか、わからなかった。
彼の周りには、彼を敬愛する女性が、たくさんいる。
私は、こんな風に考えた。
あの取り巻きの中に、彼の本命の女性がいて、
その女性に嫉妬心を起こさせるために、私を利用しているのではないだろうか。
そうであれば、どれだけ、気が楽か。
私は彼の誘いを、ほとんど、断っていた。
いつも、私は、彼に遠慮していた。何を話していいか、わからない。
接点がみつからない。
申し訳ない気持ちが、あふれるばかりである。
二人で、一緒にいるときに、病院から、
彼に呼び出しの電話がかかってくると、私は安心した。

けれど、彼は、今は、結婚して、子供ができ、幸せである。
代わりに、私が顔に憂いが残るくらいの不幸せである。
人の不幸を望む人間の結末としては、ふさわしい。


『五番街のマリー』も、非常に物語的な作品である。
マリーは、不幸せが似合う。
そういう幸薄い影がある女性である。
長い髪をして、可愛い女性である。
男の人に対して、尽くして、恋する男性だけが彼女の全人生になってしまう。
そんな女性である。
そんな彼女が、彼をいらだたせることが、あった。
彼女を必要以上に傷つけ、別れてしまった。
ひどいことばかりをしてきた。
何年たっても、彼女のことが、気がかりで、ある。
彼女が住む五番街は、彼にとって、ある意味、聖地である。
だからこそ、近づけない。
マリーが、不幸せだとわかれば、飛んで生きたい。
けれど、この男性は、踏みとどまるだろう。

高橋真梨子の声には、響きがある。
その響きは、明るい音程よりも、どちらかと言えば、
暗い音程が似合う。
声に重みがあるのであろう。
前にも書いたが、私はあまり音に敏感ではないので、
明確に説明することができない。
申し訳ない。


Last updated 2007.10.21 21:57:30
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2007.10.19

「線からはずれた人」2-2
[ 人とのつながり ]  

男性は、どうかわからないが、
女性にとっては、「ナンパをされる」という行為は、
それを口にするかしないかは別にして、重要な意味を持つ。

私は以前に、柔らかい友人と堅い友人と分けたが、
堅い友人の中には、自分の思いとは関係なく
状況的にそうならざらるを得ないという人もいる。
もっと、簡単に言うと、男性と縁がない、と言うことである。
ナンパされ慣れている柔らかい友人たちとは、
ナンパされるとか、されないで、
競い合うことは、まず、ない。
論点が違う。
ナンパされることは、大前提である。
どれだけ、変わった、おもしろい、興味深いナンパをされるか、
それが、大事なのだ。

堅い友人たちは、まず、ナンパと言う行為が、
まったく、彼女たちの人生に関わりないことが、多い。
そのことを、劣等感とするか、プライドとするか、
彼女たちの性格が、大きく関係している。
一人の友人が言う。
『もし、私が、ナンパされたことがない、って言うたら、
 みんな、信じると思うで。
 けど、アンタが、されたことがない、って言うたら、
 ウソや、と思うやろ。そういうこっちゃ。』
別の友人の友人が言う。
『私なんか、今まで、ナンパなんか、一回もされたことがないわ。
 ナンパされるのは、隙があるからや。
 私は、隙がないから、ナンパなんか、されへん。』
もう一人の友人である。
『今日、初めて、ナンパされてさ。私なんか、ナンパするかぁ。』と嬉しそうである。
『多分、私が油断してたんだよ。』
彼女たちの何人かは、ナンパされない理由として、
自分には、隙や油断がないということにしているらしい。
もちろん、それも一つの理由にあることに、間違いはない。
近所の人である。彼女は、中肉中背で、腰まで髪を伸ばしている。
『後ろからな、”すいません”言うて、声かけてくるから、
 ”ナンパや”思て、後ろ振り向いたんや。
 そしたら、向こうが、こっちの顔見てな、
 ”ゲッェ!もぅ、いいです。”言うて、走って逃げって行ったわ。
 もぉ、ショックやったで。』
A国大使館のスタッフにナンパされたという女性も、その一人である。
あるいは、その他の友人は、反対に自分の方から積極的に男性をナンパしている。
『ナンパするのってさ、ホント、勇気いるんだよぉ。
 だから、ナンパ、断っちゃ、ダメだよ。
 男の人も、必死だと思うよ。
 私、その気持ち、わかるもん。』
私は、ニューヨークが好きだという人たちの集まりに出かけたことがあった。
そこに来た女性の何人かの女性が、日本ではナンパをされたことがないが、
ニューヨークに行けば、ナンパされるので、
ニューヨークが好きだったり、住みたいと思ったりすることだ。
『ほぉ。』私は、びっくりした。
案外、このことは、根が深いのかもしれない。


私は、自分からナンパをすると言う彼女が好きである。
彼女は、いつも、努力をしている。
自分がナンパされないのであれば、自分からナンパすればいい、
と彼女なりにいろいろと考えて、行動に起こしている。
その努力が、他の人から見ていて、馬鹿げているように思えたとしても、
人の非難ばかりして、努力しない人より、よほど、マシである。
例えば、二人目の「自分は隙がないから、ナンパされない」という女性は、
背は高いが、小太りで、やせる努力はいっさいしない。
見た目も、性格的にも、可愛げ気がない。
仕事に行っても、いつも、不満ばかりを漏らし、
自分で何も努力しない。
常に、悪いのは他人であり、自分ではないと、自己正当化している。
だから、私は、彼女と友人になれない。
「友人の友人」と書いたのは、そういう訳である。

一人一人の話を聞いていると、それだけで、
彼女たちが、女性として、どんな人生を歩んできたのかが、わかる。
一人ずつに、短編小説が書けるくらいである。
自分からナンパをする、と言った女性以外は、
私同様、未だに、独り身である。

何故、私がこんなことを書くかと言うと、
私が、Zと知り合ったきっかけも、結局のところ、ナンパだからである。
それは、どう綺麗な飾った言葉で説明しても、一言で済む。
「ナンパ」
だから、出会いは、単純である。


Last updated 2007.10.19 00:03:52
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2007.10.18

「線からはずれた人」2-1
[ 人とのつながり ]  

***2日分、1日で、更新しました。***

『カサブランカ・ダンディ』で書いた
ダンディズムを感じる男性についても、「線からはずれた人」であった。
仮にZとする。
Zは、大学生の時から、京都の舞妓に入れあげ、
毎週のように、東京と京都を往復していた。
ご存知の通り、京都の御茶屋は、「いちげんさんお断り」の世界である。
そう言うところに出入りできる家の環境である。
そして、20代後半まで、働かなかった。
見かねたZの父親の友人が、Zのために東証一部上場会社の就職を世話した。
Zは、サラリーマンである自分を、嫌っていた。
サラリーマンのようなつまらない人種とつきあわなければならない、
そんな自分が、嫌でたまらないようであった。
だから、精一杯の反抗は、
会社員が絶対着ないような、銀座の一流店でスーツをしつらえ、
それらを着こなすことであった。
彼にとっては、給料は、意味のないものであった。
別に働かなくてはならないような環境では、ないのだ。
そういう類の多くの人間がそうであるように、
彼も完璧主義で、しかも、それを私に当てはめようとした。

私は、一度、彼のことを試した。
私が考えているような人間かどうかと言うことである。
それは、的確に当たった。
彼が、私に恋愛感情さえ抱いていなければ、
私たちは、いい友人になれたと思う。
本来ならば、私はこんな風に「線からはずれた人間」は、好きなのだから。
でも、それは、恋愛感情には、つながらない。



Last updated 2007.10.18 01:10:33
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「線からはずれた人」1-6
[ 人とのつながり ]  

私は、彼女に尋ねてみた。
『じゃ、アラビアータの女性は、どう?』
彼女は、まるで、私がアラビア人の女性のように、
キッときつい目でにらみつけた。
『男性より、始末が悪い!』
彼女の住居の前のマンションに住む日本人の奥様と
彼女とは、テニススクールが同じ関係で、
仲良くしていた。
その友人が、A国大使館のパーティに行きたいと言った。
そこで、彼女は、あるパーティが開催されるのを知って、
部外者でも参加できることを確認した。
その上で、テニススクールの友人を誘った。

大使館の門を二人でくぐったとたんに、
門の中にいた女性が、日本人の女性を指差し、怒鳴り始めた。
『お前は、どういうつもりで、ここにやってきたんだ。
 ここは、お前が来るような場所ではない。
 すぐに、帰れ。』
大使館の重要な役職に就くある大使館員の妻であった。
そして、半分、アラビア人の血が入っていた。
彼女の日本人の友人は、泣いて、帰った。
彼女は、その友人の後を追って、謝罪した。
『ごめんなさい。私が、悪かったの。』
『いいの。気にしないで。戻って頂戴。私は家に帰ります。』
彼女は、本当に、すまない気持ちでいっぱいになった。
けれど、どうしようもない。
『アラビアータの女は、最悪よ!』彼女は、怒鳴った。


それから、彼女たちが次の赴任先に引っ越すまでの短い間に
何度か、電話をしあった。
私も仕事と引越しで、てんてこ舞いだったし、
彼女も、次の赴任国への引越しや手続きに追われていた。
私たちは、電話で、『もっと、早くに友人になれたら、よかったね。』
と言い合った。
彼女たちが、引っ越す前に、ご主人とも挨拶することができた。
とても、温厚な人物で、自分の妻がお世話になっているとお礼を言った。
私が、彼女のことを褒めると、喜んだ。
前の赴任国では、戒厳令が引かれて、たいへんだったが、
日本は、安心できた。とても、好きになれた、と話した。
それからは、以前の私のブログに書いた内容を、教えてくれた。

多分、彼らは、また、違う国で、新しい友人に囲まれていると思う。
そして、日本人をみつけて、家具を売っているのではないだろうか。


Last updated 2007.10.18 00:44:52
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