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虹色のパレット

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2007.05.06
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カテゴリ:ミーハー日記

493.5・3・07のカーネギーホール - 嵐の前

この興奮と幸運は、昨年の9月から始まる。
何時もは、チケット発売日に買いに行く。
昨年は、激動中、中々時間が取れなくて、
発売日より少し送れて、カーネギーのボックスオフィスに行った。
ガ-ン!!
”売り切れですよ”
”一枚もない?”
”一っち枚もないです。”
それでもしつこく、
”パーシャル・ビューでも無い?”
”無いです。”
と無情な声。

それで諦めたら、みーはーではない。
友達と近くのカフェでお茶する事になっていたので、
二時間ぐらいして、また行った。

”一枚あります”
”ホーラネ・・ニタニタ”
”パーシャル・ビューですがいいですか?”
”勿論いいです。
ジョウトウ。ジョウトウ。ノー・ビュー・チケットデ イッタコト アルンダカラ”

赤い封筒に入れられたチケットを握り締めて家に帰った。
あのごたごたの最中も、引越しのドサクサにもめげないで、わくわく、ドキドキ。
興奮と幸運を握り締め!!





そしたら、何とこの席。
バルコニーC(前から3列目)センタター、右より、アイル(片方が通路)。

何がパーシャルビュー?!!
この値段の席では、私が一番欲しかった席。
そんなことってある?
一番前は、窮屈で手すりが邪魔になる。
右寄りだと、キーシンの顔や表情も見える。
そして、キーボードも適度に見える。
カズ姫は、耳、目、感覚全て総動員で聞くので
顔も手も全て見たい。



7時40分、

この幸運の席に座った。
何も遮るものも無く、舞台の全貌が見える。
オペラグラスの焦点ををピアノに合わせた。
舞台には、150席以上がきれいに並べられている。
今では、席の前には低い衝立が置かれて、舞台席の体裁も整ってきた。

入場する前に、係員に聞いてみた。
”舞台席って、ソールドアウトになったら売り出すんですか?”
”いいえ、ボックスオフィスで普通にいつでも買えます。”

ああ、そうなんだ。
カタログには載っていないから、
いつもどうして買うんだろうと思っていた。

プログラムを読んでいるうちに開演の時間になった。

r0505079


開演時間間際に、席は一杯になった。

何時もの事ながら、ファースト・ティアには、
キーシンの先生、お母さん、お父さんもいらっしゃる。






8時過ぎ、さっそうと舞台に現れたキーシン。


第一音からキーシンは凄い集中力で、弾き始めた!!


その瞬間から、みーはーはぶっ飛んでしまった。


そこは、異次元世界への入り口。

未知との遭遇。

カズ姫は、一音も逃さず一挙手一動見逃さず。
この世のものではない世界に吸い寄せられた。

かなり静かに聴いていた聴衆も
楽章と楽章の間には、咳をしたりごそごそザワザワ。
オペラグラスで見ているカズ姫には、
キーシンの中では音楽は終わっていない。
音楽はなり続けている。

ほんとに煩いね。
早々と舞台演奏をリタイヤした、グレン・グールドの気持が分かる!

そのノイズも、キーシンの集中を破らなかった。
キーシンは自分の流れに従って弾き続けた。
と言うより、
指が鍵盤の上を滑っている。
その姿そのものが音楽。

それは、神業だった。
天から賜った才能。
正に天才!!

観客も
徐々にその磁場に引き寄せられ、
音一つしなくなった。
音楽を好きとか嫌いとか、
分かるとか、分からないとか
そういう次元は飛び越えて、
そこに存在した、全ての意識が
そこに吸い寄せられ、キーシンの集中と重なった。

強力な磁場。
ブラックホール。

SF映画で、よくあるシーン、未知との遭遇、
人々の目は、そこに吸い寄せられて身動きも出来無いでいる状態に似ている。

この世のものではないもの。
それは、おどろおどろしいものばかりではない。

人々は、今、この世のものではない美しさに陶酔している。
激しく、限りなく優しく。
時に速く、時に緩やかに。

神業としか思えないテクニック。
それを見ているだけで、目が点になってしまう。

真の芸術は、異次元の世界に誘(いざな)うもの。

時間も空間も越えてた、神が創造した人間の原点に誘うもの。

悪い事も一杯起こっている。
そして、きっとそれは、一見強く、絶望的に見えて、
でも、きっと実は弱いものだろ。

今日の、この興奮、人々のエネルギーの中で感じた。






カズ姫のなかで、何かがはじけた。
世界が広がった。
キーシンへの信頼、尊敬、賞賛が絶対のものになった。

音楽史上最高のコンサート!!

キーシン、ありがとう。


ブラボー♪

ブラボー♪

ブラボー☆☆




r0505075

9時55分。

アンコール一曲目、リストの”愛の夢”をしっとりと優しく弾くキーシン。


二息でも書ききれない。

これからまたまた、凄いことが、予期しなかった信じられないこと起こるのだった!!







闇は光に勝てない









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最終更新日  2007.05.07 03:12:19
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