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歴史家・作家の加来耕三(かくこうぞう)さんの講演を聴いて来ました。
加来さんの講演は昨年に続き2度目です。 『その時歴史が動いた』『ニッポンときめき歴史館』『堂々日本史』 『知ってるつもり』など、テレビ番組に出演・監修・時代考証をしたり、 各省庁や銀行などでの講演会を数多くこなしている方です。 今回は「歴史に学ぶ!」という演題で、歴史を生活に活かすという内容でした。 どうやったら活かせるのかよくわかりませんでした。(笑) 常識的な考えを持って、歴史が事実か作られたものか判断すること。 偶然や奇跡はないということ。右手の法則、左手の原理。 聴いて分かりやすかった話は、 歴史上の人物人気ベスト3、 1位 織田信長 2位 龍馬 3位 諸葛孔明 共通点として「よくわからない人達」なのだそうです。 史料が少ないため、小説として自由に書きやすいので人気があるとのこと。 加来さんが関わっているNHKの番組は教養部なので、文献の裏づけがある史実のみを放送するが、 大河ドラマはドラマ部なので、主人公についてわからなければわからないほど好き放題に作れるそうです。 『篤姫』は、担当者が開き直って作ったメチャクチャなものだし、 『天地人』の与六と景勝が、いつどこで出会ったのかさえわからない。 あれで感動して泣いたりしてると常識能力が落ちるので、ドラマを信じないで下さいとのことでした。 NHKの人に聞いたところによると、何故、「直江兼続」をドラマ化することになったかというと、 新潟で2度も地震があったので、新潟の人達を励ますためだったそうです。 (そんな理由で決まるの?) 来年の『龍馬伝』がどうなるのやらと心配していました。 以前放送された司馬遼太郎の『竜馬がゆく』のイメージが強すぎて、 国民はあれを信じてしまっている人がほとんどだそうです。 でも実際の龍馬は違うので、来年の大河ドラマが心配だと。 司馬遼太郎は「竜馬」と表記して、フィクションで描いたもののようです。 「龍馬」としなかったところが、司馬さんの意図だったのかもしれません。 講演と関係ないですが、来年の『龍馬伝』についてちょっと調べてみましたら、 脚本は、『HERO』 『海猿』 『CHANGE』を書いた福田靖さんが手がけているようです。 福田さんは龍馬に対しての先入観なしで、色々調べたり聞いたりしているうちに、 皆が龍馬を美化し過ぎていることに気づいたそうです。 加来さんが心配していたのはこのことです。 龍馬に憧れる若者がいますが、小説の読み過ぎで真実を知らな過ぎるため、 龍馬ファンは常識が通用しなくなっている人が多いので要注意だと。 大学に入学して来る龍馬ファンに必ず言うそうです。 「昨日まで馬鹿だった君は、明日も馬鹿だよ」と。 歴史は愛やロマンなどではないと。 福田さんは、一般的に誰もがイメージしている坂本龍馬になる前の龍馬を描きたいそうです。 「今回、龍馬についての本や資料を読んで感じたのは、 もし龍馬みたいな人が今そばにいたら、ぼくは友だちにはなりたくないということ(笑)」 と言い切っています。 ということは、加来さんと福田さんの意見が一致しているように思われます。 小説や漫画に描かれている龍馬を信じてはいけないと。 私達が知っている龍馬になるまでの過程を、一年かかって描きたいと福田さんは言っています。 岩崎弥太郎の目から見た龍馬ということですから、違った側面の龍馬が見られるかもしれません。 そうそう、再来年の大河は篤姫のキャストで「秀忠の妻」をやるようだと加来さんが言ってました。 記録がないので、やっぱり好き勝手に出来るからだそうです。 これが本当に放送されるなら、見なくてもいいような気がしますね。 1時間半の講演。加来さんのよどみない話っぷりは観客を飽きさせず引き付け、さすがでした。 あっという間に終わってしまいました。また聴きたいです。 [講演・落語]カテゴリの最新記事
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