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ブログを書くのをサボっていましたが、世界の歴史に関する本を10冊ほど貪っていました。
そして毎度毎度自分の無知を知らされるわけですが、井の中の蛙は少しずつ進歩してると思いたいです。 ★ ★ ★ さてさて、昨夜は『チーム・バチスタの栄光』で知られる、医師であり作家の海堂尊さんの講演を聴いてきました。 「医療現場の問題とAiが拓く医療と社会の未来」というテーマだったのですが、最初にカラダの地図を描くということで、渡された用紙に何も見ないで内臓を描く課題が出されました。 自分のカラダを思いながら描いてみるわけですが、肺も胃も心臓も胸の位置に描いてしまい、小腸や大腸はだいたい正しい位置に描けるのですが、胆嚢とかすい臓がどこにあるかわからない。完全にデタラメな絵しか描けないわけですよ。膀胱とか脾臓とか浮かんでも来ないし。 「では、描いてもらいましょう」と言って、「はい、一番前に座っている、最初に本を買ってくれたお母さん」と私が指されてしまいました。 わおー! 確かにお母さんには違いないのですが。それに海堂さんより年上だからしかたないか。 入り口で山積みされていた『トリセツ・カラダ』という黄色い本を、後でサインがもらえるからと軽い気持ちで購入してたのでした。千円。 そして、たまたま最前列に空席があったので、その本をひざに置いて座ってただけなので、最初に本を買ったのが私かどうかは定かでないのに、海堂さんの目に止まってしまっていました。 実は『チーム・バチスタの栄光』は映画は観てますが、本は買っていない。 立ち読みはしたけど、海堂さんの本は一冊も持っていないし、現在放送中の『チーム・バチスタ3』も観ていない。 つまり海堂ファンとかでは全くないわけです。この講演もいつもの年間予定に入っていたもので。 でも、有名人ですから会ってみたいという気持ちは十分にありましたけどね。 ステージ上のホワイトボードに、「一つ好きなカラダの中身を描いて下さい」と言われまして、好きな? 好きな臓器なんて思ったこともない。(笑) でも位置を間違えて描くのはイヤだから、とりあえず「食道」を描きました。(笑) 「食道」なら胸の真ん中にあるから間違いはないだろうと。 そして次々と指された人たちが一つずつ臓器を思うままに描き足して行きました。 すると、もう形も位置もメチャクチャなんですね。それぞれうろ覚えで描くわけですから。 海堂さんは、「ここにいる方々の絵は全部デタラメです。間違っています」とケチョンケチョンにけなされましたけども、(笑) 「医者や看護士以外、日本国民は誰も正しく描ける人はいません。東大駒場の学生たちにも描かせましたけど、東大生も描けません」と。 そう言って、まず横隔膜から描き始めました。 会場にいた人の中で横隔膜を描いた人は、おそらく誰もいなかったのではないかな。 それって、すっかり忘れているカラダの一部ではないでしょうか。 「自分のカラダなのに、誰も自分のカラダのことを知らない。それはなぜかと言うと、そういう教育を受けていないからです」ということだったのですが、 「だから、『トリセツ・カラダ』を買って、毎日5分一週間描いてみて下さい。お子さんのいる方は特に描かせて下さい。一生忘れないですから。カラダの中がわかれば、病気に対する知識が格段に増えます。カラダの地図が描けるということはどれだけ大切なことか」としっかり宣伝してました。 どうですか? 皆さんも内臓を正しく描けますか? ここまでで約1時間が過ぎています。全然テーマに沿っていません。 しかもこの後、「何か話して欲しいことがあったら言って下さい。ないなら“Ai”の話しをします」って、かなりアバウト。しかも、ポケットに手を突っ込んでウロウロウロと落ち着きない動きをします、この先生。(笑) “Ai”とは何かご存知でしょうか? 『チーム・バチスタ』を読んでる人は詳しいのかな? 私などスピルバーグ監督のSF映画の『A.I.』しか知りませんで、ジュード・ロウとハーレイ・ジョエル・オスメントを思い出してました。(笑) “Ai”とはオートプシー・イメージングの略で「死亡時画像病理診断」だそうで、解剖をせずCTやMRIで死因を調べることだそうです。 以前、解剖学者の養老孟司さんの本を読んでいたら、死因解剖の数はとても少ないと書いてあったので、警察からの解剖依頼は極少数ということは知っていました。 東京23区は年間3千人の死因解剖をしていて、横浜、名古屋、大阪、神戸もかなり多いが、この五大都市以外、その他の全国の合計解剖数は、年間たった500人だけだそうです。 つまり地方の警察では、検視して詳しく調べず死亡原因を適当に出しているということです。 死因究明で目視では10%、CTでは30%、MRIでは60%、解剖では75%わかるそうです。 ならば、解剖しなくてもMRIは使って欲しいと思いますよね。 自分が死んだら解剖などしてほしくないと思う人がほとんどであるが、身内の大切な人が原因不明で亡くなった時、やはり死因をちゃんと知りたいというのが普通の人の感覚で、だから解剖はしなくても、CTやMRIで調べるという死因解明制度を進めて行きたいと海堂氏は言うのでした。 骨が折れてるとか、外傷はないけど内臓が傷ついてることがわかるわけですから。 今はかなり精密なMRIもできているらしいんです。 特に地方は知らない人が多いし、厚生労働省がこれを推進していないのが問題であると。 反対しているのは官僚たちと、解剖の仕事をしてきた医者の一部と、画像診断医の一部で、学会のエライ先生方だという。お金がかかるとかいろいろな理由をつけて。 本当の死因がわからないまま「心不全」などと言われておしまい。 「心不全」とは心臓が止まったことであって、原因ではないから診断書はウソ。 そして、『チーム・バチスタ3』も見て欲しいと宣伝してたので、昨夜帰宅してちょうど10時から放送されたのを見ましたら、前回の内容など全く知らなくても、死因究明のために解剖している様子や、事件の関連性や警察のお粗末さが驚くほどよくわかったのです。 そういうことでしたか! 海堂さん。 漠然と犯人は誰かなどと推理して見ていたのでは、作者がなぜこういうストーリーにしたのかわかりません。 おそらく本には丁寧にそういうことが詳しく書き込まれているのでしょうね。 ただのサスペンスではなく、そこを読み込まなければならないのですね。 海堂さんの現在の肩書きは・・・・・ 「独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センターAi情報研究推進室室長」でした。長い! 世の中にカラダの仕組みを詳しく説明した専門書は多いけれども、カラダの取扱説明書みたいな、おおざっぱなことが「ざっくりすべて」わかる本がないので、だったら作っちゃえと出来たのがイラストが可愛い『トリセツ・カラダ』という本。 一家に一冊あるといいかもね。病気した時に、お医者さんの説明することが具体的にわかるようになると思います。 出口で、買った本にサインをしてもらう時に、「一番最初に買って下さった方ですね。ありがとう」と言ってくださいました。 [講演・落語]カテゴリの最新記事
お元気でしたか?体調がお悪いのかしら?と思ってましたが、本を読んでらしたんですね!
う~ん、私も体の地図は描けないなあ。膵臓とか腎臓なんて??だし、心臓さえあやしい気がする。もっと自分の体を良く知っておかねば!私も海堂さんの本は読んだことないです。 解剖を嫌がる遺族は多いと聞きますから、解剖しなくても死因がわかると便利でしょうね。それなのに反対する偉い先生がいる?信じられないわ! (2011.09.14 15:36:14)
海堂作品を読んでいると、今の医療現場に欠けているものが浮き彫りになってきます。その欠けているものが事件そのものであったり、背景に出てきます。
氏はA.I.の重要性を説きます。同時にA.I.が内包する危険性も訴えます。そう言う意味では読む価値のあるものかなぁ、と思います。 確かに医療の現場における機器の精度は格段と上がりました。そのため、その機器を扱うことにより、経験の浅い医師でも病気の発見ができるようになったり・・・便利になっています。ただ、この場合、その機器を扱うことが出来る技師と同じ意味合いをもつことになる。「医師」と「技師」は何が違うのか・・・「経験」ということになるのでしょうね。 テレビなどで医療機器の進歩を見ていると「ほう」と思うのですが、確かに氏の言うことも一理あります。これらの融合なくして、医療の現場の確立はないのだなぁ・・・と。 A.I.と解剖・・・このふたつが融合することによって、より明確な死亡原因が特定出来る。A.I.はあくまでも切っ掛けであり、最後の手段ではない・・・。医療にあまり興味のない私ですが、氏の言うことは理解しやすいです。 いいなぁ、サイン本^^;(2011.09.14 17:11:41)
元気でした(=^_^=) ブログを一つ仕上げるのに時間がかかるんですよ。実はこれも4時間もかかってます。下書きしてここに貼り付けるまで何度も書き直ししてます。
だからパソコンの前にいると時間だけがたってしまって、検索したりネットサーフィンしたりすると、本を読む時間を失ってしまうんです。一日一冊くらいのペースで読みたいので。 解剖をしてくれるような先生がいるのは大きな病院ですが、忙しいのか予算が無いのか。会場で「一番大切な人の死因がわからない時、原因を知りたいですか?」という質問に、ほとんどの人が手を上げてましたから、解剖ではなくMRIなら賛成なんだと思います。イギリスでは比較的進んでいるみたいです。 (2011.09.16 03:53:49)
やはりお詳しいですね。映画ではそこまで読み取れないですから。作者は本に訴えたいことを託してますね。だから本を書いたというか。
母が検査検査の後手術したのですが、大学病院のMRIが混んでるから、近くの個人病院でMRIを撮って来て下さいと、そちらで二度も撮りました。つまり大きな病院ではさばききれない数の患者がいるわけで。 病院は忙しくて患者を診るだけでも大変なのに、死者を撮って診断ミスがバレたら大変ですものね。学会の派閥やら厚生省の予算やらあるんでしょうね。 サインは判読できないほどイタズラ書きのような感じでした(笑) 映画やテレビの現場へは、女優さん見たくて行くそうです。 (2011.09.16 04:31:43)
講演後に沢山の年輩の方々が購入してましたよ。やはり病院との関係が近くなっているからでしょうね。
子宮の大きさは「小さなナス」くらいと書いてある。医学書に「ナスくらい」とか書いてないから想像もできないですからね。脾臓100gとか卵巣5gとか、なるほどなるほどと思います。そういう素人にもわかる表現がいいです。 臓器の名前は知っていても臓器と臓器の関係を知らない。みんながカラダに関心がないから医療現場も壊れているそうです。 (2011.09.16 04:52:35) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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