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　5季ぶりのBクラス（4位）に沈んだプロ野球阪神だが、就任1年目の真弓監督は「来季が楽しみな選手が出てきた」と、若手選手の成長には収穫を口にした。26歳の狩野恵輔捕手は127試合に出場。守りの要として存在感を示した。

　プロ9年目。勝負強い打撃で期待されながら、昨季は右ひじ手術で出遅れた。今年、正捕手の矢野が故障などで長期離脱。狩野が開幕マスクを任された。「矢野さんがいないのは大きい。正直きつかった」。シーズン中は気苦労などで体重が減った。それでも「いろんなことを頭に入れてリードできるようになった」と前向きに話す。下柳ら経験豊富な投手陣からは、構え方など配給以外の部分も学んだ。

　オフの自主トレを共にした能見とは話し合いを重ね、息の合った女房役を務めた。「狩野のリードに応えようと投げた」と話す能見は自己最多の13勝。久保投手コーチも「狩野のおかげ。目を見て分かり合えるいいコンビになった」と見る。

　5日の契約更改では年俸の大幅アップを勝ち取ったが、元メジャーリーガーの城島が加わる来季をにらむ狩野に笑顔はない。「オフは守備の課題だけでなく、打撃や走塁を鍛えたい。試合に出るチャンスにしたい」。打力に加え、今季チーム2位の盗塁数（10）をマークした俊足も魅力。今季の経験を糧に、さらなるレベルアップを目指す。　




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