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カテゴリ:中野区
中野区は、23区の西部にあり、住宅地としての印象の強い区です。そのためか道路整備が遅れておりごちゃごちゃした独特の街並みとなっているようです。鉄道が多く通ってはいますが、中心となるのは、JR中央線の東中野・中野と中野西武新宿線の新井薬師前駅・沼袋駅・野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅でしょうか。23区東部でも同じことが言えますが、南北の行き来の不便で、路線バスが生活の足として使われているようです。中野というと陸軍中野学校で知られるスパイ養成所や刑務所があった場所ですが、そんな過去がなかったかのように住宅が街を占めています。
西武新宿線は酒場マニアには定評があるようですが、ぼくにはまだまだ枯れていない酒場が多くてさほど魅力的には思えません。なかでは古い路地の残る沼袋が好みです。東中野もきれいなお店が多くついつい敬遠してしまい、名店揃いの中野に足が向きがちです。 中野 北国 井伏鱒二をはじめ多くの著名な常連をもつ昭和32年創業の老舗酒場。小さな一軒家を見ると懐かしい気分になります。店内もこじんまりとして落ち着いており、はじめてひとりで訪れた際にも女将さんとそのお手伝いの姪御さんに加えて、常連さんたちがいろいろと構ってくれてほんわかとした気分に浸らせてもらいました。 中野 第二力酒蔵 昭和37年創業の魚系のつまみが自慢の大衆酒蔵。歴史はあるもののお店自体はきれいだし、かなりのオオバコなので敬遠していたのですが、さすが有名店だけあって実力を感じました。ちょっとお高めですが。ところで三鷹の「第六力酒蔵」、上板橋の「第七力酒蔵」を目にしたことがありますが、関連があるのでしょうね。他店は残っているのでしょうか。 中野 うなぎ串焼 川二郎 うなぎ串焼の有名店で昭和43年創業。開店後あっという間に一杯になるだけあって、さすがにおいしい串を出してくれます。鰻料理の店を酒場として使うのはさみしい小遣い制を強いられる勤め人にとっては困難なものです。しかしたまには鰻を食べたいと思ったときに串焼屋は強い味方となります。新宿思い出横丁の「カブト」や自由が丘の「ほさか」などが知られていますが、都内に多く開業する「うな鐵」なども比較的お手軽です。 中野 らんまん 大正11年に店を構えたという魚料理が自慢の居酒屋さん。店の佇まいも料理も非常に上品で、たまにはこういう洗練されたお店で盃を傾けるというのもいいものです。なかなか自腹では行けないですけど。 中野 ブリック 中野店 昭和39年創業のサントリーバー。店の前に立つとドアマンが扉を開いてくれるんですね。店内装飾も程良く調和がとれていて実に居心地がいい。驚くほどに安いハイボールも丁寧に作ってくれてうれしくなります。中野店は肴もお手頃なので腹ぺこの人でも大丈夫なのが心強い。 中野 泡 駅前ロータリーからすぐの路地にひっそりと店を構える「泡」はさまざまなウイスキーでハイボールを提供してもらえます。店のお兄さんが落ち着いたしぐさで丹精込めて作ってくれるハイボールは確かにおいしい。 沼袋 大衆酒場 萬両 沼袋駅前の飲み屋横丁から入ってすぐの「萬両」は、年季が入っているという言い方を越えてそうとうくたびれていますが、それがまた酒場らしい酒場といった風で実にうれしい。とりわけ売りはなさそうですが、この酒場情緒だけで十分酒はうまく感じられます。 沼袋 ホルモン 「萬両」を進むと見えてくるのが「ホルモン」。実にそっけない屋号です。ほったて小屋のような店の中は長いコの字カウンターが備えられ典型的な大衆酒場の風貌です。種類豊富なホルモンも魅力的ですが、燗付器などの小道具を眺めているだけで時間を忘れて過ごすことができます。 沼袋 鳥まさ さらに進むと目に入るのがこちら。4人掛けの卓と5席程のカウンターのみの小さな焼鳥屋。頑固そうなオヤジさんがやってるお店です。煤けた薄暗い店内で送る時間は非常に濃密に感じられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/12/07 10:13:46 PM
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