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カテゴリ:品川区
坂本竜馬とのゆかりで知られる京浜急行の立会川駅は旧東海道の情緒をわずかばかりながら感じられる町で何度か訪れて入るものの呑みに来るのはこれがはじめて。駅周辺には飲食街、こじんまりとしたアーケード商店街もあってどこか東京離れしたムードが漂っています。駅こそ現代風の味もそっけもないものですが、エスカレーターを下って駅前に出るとすっかり古臭くて店によっては相当にボロな街並みになっています。なんだか窮屈なところに押し込まれて本意ではなさそうなけっこうでかい坂本竜馬像を抜けて少し進むと立飲み屋がありました。知人のT氏との待合わせまでにまだ時間があるので早速入ってみることにします。
「しゃべり場」というお店です。枯れた商店街にしてはややバタ臭い印象のちょっと気取った雰囲気の立飲み屋です。店のお兄さんに待ち合わせでちょっと寄せてもらいたいと頼むと、案外気のいい人でどうぞどうぞ一杯だけでも呑んでってと、気軽に語りかけてくれます。なかなかお喋りがお好きなようで何やらいろいろお話してくれましたがすっかり忘れてしまいました。値段は立飲みとしてはかなり強気ですね。先日、品川で呑んだ際の報告に品川駅は港区だから相場が高目なんじゃないかと書きましたが、品川区も町の雰囲気に似合わずいずこも安くはないのでしょうか。酒も肴もよくよく見るとかなりちゃんとしています。じゃあ、この値段もしょうがないところかな。この日は競馬客がいないので空いているんだよということでしたが、この質と値段で商売するなら椅子を置いたほうが無難ではなかろうか、などとよけいなお節介をけして口にすることはせず、次のお客さんが来店したので店を後にしました。 次に駅を通り越してアーケード商店街の手前を左に折れてすぐにある「若竹」にお邪魔してみることにしました。こちらはぐっと好みのタイプの枯れた酒場です。店内はカウンターがメインでこれまた好み。お客さんはまだ入っていませんでした。というか失礼ながらあまり繁盛しないタイプのお店をお見受けしました。主人はやや不機嫌そうな顔をしていて、やや気詰まりですが、しばらくするとお店が昭和44年に開いたことなどいろいろ聞かせてくれて、案外話し好きであることが判明します。客の入りはめっきり悪いそうで、できれば時折足を延ばしたいと思いはするもののいかんせん、家から遠いからなあ。近所にあったら仕事帰りに軽く二、三杯引っ掛けて帰りたくなるようなお店でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/05/02 08:13:05 AM
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