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カテゴリ:喫茶店
昔、西武池袋線の電車に乗って1年ほど所沢まで通勤していたことがありますが池袋駅までの各駅でもっとも印象の薄かった駅のひとつが清瀬駅です。そんな地味な駅という印象がこの喫茶店散歩によって一蹴されてしまいました。
まずは駅の北側に出ることにします。駅からすぐの場所に中華料理店があってここも外見すると照明やらの装飾になにやらこだわりを感じます。その2階にあるのが「喫茶 エンゼル」。店名ほどのキュートな感じがあるわけではありませんが、ちゃんと純喫茶してます。窓際の席は埋まっているので奥の席に着くことにしました。茶色い革のソファーが渋くてなかなかです。メニューを見てびっくり。食事メニューが驚くほど充実しています。チャーハンなんかもハーフサイズもあって、どうやら1階の中華料理店と連動しているようです。まさに駅前喫茶のよさを体現したお店でした。 東京も郊外にいくとこれが喫茶店と呼ばれていることに違和感を感じるような店に出逢うことがあります。八王子の外れにある「パペルブルグ」なんかがその典型ですが、「パペルブルグ」に負けず劣らずのお城系喫茶が清瀬にもあります。「珈琲 るぽ」です。志木街道をはるばる進むと日枝神社水天宮などの神社仏閣がいくつもあって、案外楽しく歩くことができます。そんな日本の歴史を感じる風景に突如煉瓦造りの洋館が出現、かなりのインパクトがあります。果たしてこうした喫茶店を純喫茶と呼んでいいものか疑問は過りますが、独自の美意識を現実のものとした異様な情熱を感じさせてくれて、これはこれで喫茶店巡りの醍醐味だと思うことにします。こうしたお城系喫茶店はどうやら秋津や新座といった方面にもあるようなので、時には織り交ぜて巡ってみたいと思っています。 駅の南側はどこまでも古びた商店街の続いており、路地には古い居酒屋や食堂などがたくさんあって、喫茶店巡りばかりでなく居酒屋巡りの一環としてもぜひきっちり回っておかなければならないと決意を固めさせられるほどに魅力的でした。何度か訪れていると思っていてもやはり見切れていないところがあるもんです。「コーヒーハウス チロル」はこうした商店街のかなり奥地にひっそりと営業していました。オーソドックスなスタイルの純喫茶で際立った特徴こそないものの、どこもかしこも女主人のセンスが行き渡っていて、飛び切りくつろげます。ゆっくりと時間を掛けて楽しみたい喫茶店でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/05/05 07:37:39 AM
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