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赤土小学校前なんて言ってもどこじゃいそこはってなもんですが、地元の方なら当たり前だけれどあああすこね、なんてことになるわけです。そんなの言うまでもないのでありますが、ここは都内でも知る人ぞ知る駅の一つであることでしょう。なぜなら赤土小学校前駅は都内でも最も新しい路線の一つ、日暮里舎人ライナーの駅だからです。大体において赤土と書いて何と読むのかすら分からない方が多いでしょう。知ってるように語っていますが、ぼくもしばらく来なかったから、うっかり「せきど」と読んでしまったのであります。なのでお分かりですが、「あかつち」が正しいのであります。アカギやカイジのように生死を賭けた賭博で二択を選ばされたときに、これを問われると思うと戦慄するのです。だってねえ、知らぬなら純粋に己の勘を頼りにするしかないけれど、下手に知っていたことがあればまさに走馬灯のように記憶が脳内を駆け巡り、騒ぎ立て、全く出鱈目な物語さえも捏造してしまうかもしれぬのだから身震いするほどの怖さであります。だけれどもそんな危険極まりない地へと誘う 氏は、罪作りな方であります。ぼくにとってはこれ以上の耳寄りな話はないすごい情報を提供して下さったのだから、いかな危険地帯であろうと躊躇いは許されぬのです。早速かの地へと赴くのでありました。
目指す酒場は、いや酒を出すかどうかなど何ら保証されてはおらぬのだから決めつけるにはまだ早すぎます。危険ではあるけれど、明瞭に提供いただいたストリートビューがある以上、そこにはあっけなく到達するのであります。好奇心を抑えきれずに予習してしまったそのままの光景がそこにはありました。表札に下がる赤提灯こそ見当たらぬけれど自宅らしきとちの駐車スペースの真ん中の一等地に屋台が2つ。確かに焼き鳥を提供していることは分かる。しかしまだ営業しておらぬようだ。その辺で時間を調整して出直すことにしよう。 近くの「味平」とやらいう店に入ります。今回はあくまでも謎の焼鳥店がメインなので語りは最小限に留めます。ここは実はアンジャッシュの渡部のBSの番組、「ハシゴマン」に登場しているようなのだーよく知らんけれどグルメとして知られているらしいし、それよりも佐々木希の旦那となったことで一躍脚光を浴びたようだー。ようなのだと書いたが実はこの番組はぼくもそれなりに見ていたのだ。少しも役に立たなかったけれど、何故かよく見ていたのだ。なんてこれだけで長くなったけれど、まあそんなお店なのだ。なんてことないお店で値段も高いけれど、うなぎも出すらしく山椒が完備されているのはありがたい。単調にりがちなフキノトウとイカの天ぷらも華やぐというものです。悪くないけれど、この値段に折り合いをつけるのは難しいな。地元の方に愛されればいいと思います。なんて他に客はなかったのが懸念です。 外観からも察せずにはおられぬ「冨士屋」の不振さ。表からも客の入りがはっきり分かるのだからどうも上手く行ってないことがわかる。しかしどうして上手くいかぬのか確かめたくなる不遜で物好きなぼくがいふ。どうやら目当ての店がやっていないことへの不満がこうした地元の店に跳ね返るのは、仁義にもとる所業であろう。いかに客がなくとも良い店はあるはずだ。表から見るほどには店内はうらびれていない事も見過ごすことにしよう。主人が客よりもテレビが気になるのもまあ分からぬではない。肝心の酒とラーメンさえ良ければいいといつもと全く別の事を思う。しかしこのラーメンはなんだ! まあちゃんと食べれるが食べれたらそれでいいのだろうか。あっさりスッキリしたスープは爽やかでとか縮れ麺は昔懐かしいとか書くと聞こえはいいのでしょうが、どうもベクトルは逆に向かっているようです。別にラーメン屋の皆が皆揃って気合がこもっていなければならないなんてさらさら述べるつもりはないけれどーむしろ最近のやたら声を張り上げることで気魄がこもってるとかいう演出の店には反感すらいだきたくなりますー、せめてもう少しだけ自分が食べてそれなりに旨いと思えるものを出すのは、最低限のマナーだと思うのです。いや、マナーではなく倫理という言葉こそ相応しい。 ということで、改めて例の焼鳥店の様子を見に引き返したのですが、無念、明かりは消されたままです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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