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カテゴリ:足立区
竹ノ塚に来たのは半年程前のことだっただろうか。その時は夜道を延々と彷徨った挙げ句に訪れることを悲願とする一軒の大衆食堂に物の見事に空振りし、再びここにやってくる機会など当分訪れぬものと思っていました。その位に絶妙に駅からも遠いお店という事です。その食堂の周囲にこれといって目を引く店が他にはないことも躊躇する所以となるのでした。一度空振りした程度でめげていては、酒場巡りや喫茶巡りなどという酔狂は楽しめないことになるのだけれど、やはりさして面白くない町を歩かされるというのは嫌気がさすものです。これまで前もって電話で確認するのが賢明なのかもしれませんが、まずそうはしないのであります。予め差配するのを潔しとせぬなどと気取った理由ではないのだ、単純に電話でのやり取りが苦手であることと電話代がもったいないという世知辛い理由があるだけなのです。という訳で以前からやってる気配を見掛けたことのない「フロリダ」がやっぱり閉まっていてもいちいちがっかりしたりはしないのであります。目指すべき店はそこではないからです。 国道4号に面しているから、車を足代わりにしている方なら目にしたことがあるかもしれません。ぼくなどはもっぱら電車と己の足だけが頼りだから、国道4号が奥州街道、陸羽街道、日光街道、中央通り、江戸通り、昭和通り、東京街道なんて多くの通称があることをつい今しがた知ったばかりなのであります。「松永食堂」はだから駐車場完備のドライブイン的な味わいのお店であります。外観が青を基調にしているのも非常にハイセンスでかっちょいいのです。結構大きめな造りながら、席数は案外少なくて広々としています。写真にはありませんが、小上り席もあってそこでは赤ん坊連れの家族が昼下がりの遅いランチを楽しんでいました。目玉焼きやらウインナー炒めなど酒の肴も揃っているけれど、酒はビールだけのようであります。大人数を連れだって座敷で昼から盛り上がるなんてのもいいなあなんてことを思いますが、ビールだけじゃ厳しいなあ。ていうかここの主人らしき方が結構おっかない雰囲気だから、騒いだりしたら怒鳴られてしまうかもしれぬ。ここは大人しくして呑み過ぎも禁物と節度を持った振る舞いが正解のようです。ともあれ念願叶っての入店はやはり電話などせぬのが肝要であります。無論それを完全否定するものではなく、特に旅先では予約も必須となる場合があると、近日予約することを自己弁護するためあえて伏線を張っておくのでした。 国道を渡った先に「お好焼 食事 飲物」のお店と「ゲームコーナー ピットイン」なんてお店も並びであったりして、さすがに足立区は奥が深い。まだまだ探索の余地がありそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/02/12 08:30:06 AM
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