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休憩場

休憩場

第13話

第13話【鉱山の都市】











鳴り響く機械の音。金属音が木霊する空間。鉛色の細長い弾が、次々と精製されていく。山のように集まったその弾は、機械のアームによって黒いマガジンへと投入されていく。

マシンガン製造所・弾丸製造室。マシンガンの弾を作る機械が疲れを知らずに動いている。鉛で出来た鋭いマシンガンの弾は、部屋の照明で鈍く光っていた。

「あとどんぐらいで補充完了するんだよぉ?」

「あと2時間ほどで補充が完了いたします」

「そうかぁ。早くしないとロイ達きちゃうからなぁ」

部屋の隅に設置されたコントロールスペース。そこに小学生ぐらいの男の子がいた。黄色い飾りがついた黒い鎧を身に着け、頬に虎柄のような黒い線がペイントされている男の子。その目は貨物列車がキャタピラに乗って動いているような機械の動きを、じっと見ていた。

彼の名前はイリス。ノアザーグ総督・クローディアスと通話していた男の子だ。魔界の地にいるが、彼はれっきとした人間。グロラルと同じである。

「ところでイリス様。ロイとか言う輩が攻めてくるそうですが、入り口で戦闘体勢を整えなくてよろしいのですか?」

「別に。僕は総督の言われた通りにするだけだよ」

「ですが、イリス様。工場に来てから攻めるのでは手遅れになるのでは・・・」

「大丈夫だって。さっき総督から聞いたやり方でなんとかなりそうだし、それに僕だっているんだからさ、僕があいつら切り刻んじゃうよ。面白そうだなぁ、首が飛んでいくとことかさぁ、あと腕と足全部切り落として泣き叫ぶ姿とか!ん~!面白そうだぁ」

イリスは笑いながら言った。その殺気の篭った笑いに兵士の背筋が凍る。周りに響く機械音が、殺気を含んだ笑い声を更に活発なものにする。











新魔界石油・ENUOSを出てから1時間後。トーカの活躍で財布の中身を救われたジョーは過激な演歌を歌いながら有頂天でバイクを走らせていた。

「おぉ~れ~のおと~この、バイクはぁ~、人生50年じゃ、収まら~ねぇ~、目~指すは100年~の峠、男はドドンと、走らあああぁぁぁせ――――」

「うるせぇよジョー!」

ロイが叫んで歌を止めた。余りに音痴な歌に、ヨウコも耳を塞ぐほどだ。しかしトーカは聞いたことの無い歌に興味心身だった。

人間界には「演歌」というものも無く、歌というものは合唱を意味のほうが強かった。ジパングに「能」という芝居で歌を歌う場面も見られてはいるが、演歌とはかけ離れた物。この演歌もまた、魔界特有の歌なのだ。

魔界と人間界は歌が違うだけでなく、音楽そのものの世界もまた違っていた。人間界には太鼓やヴァイオリン等、クラシックや祭りの音頭でしか、音楽は使われていない。しかし魔界ではジャズやロック、POPミュージック等の数多くの楽器と歌をあわせたものが多く、CDやMDを使って音楽を聴いているビーストは数多くいる。そんな別世界だからこそ、トーカはあらゆることに興味を示しているのだ。

しばらく黒い影で覆われた大地を走っていると、ロイ達の前にオレンジ色の街灯が見えた。前方に見えるのは、幾つもの工場と、その後ろに大きく聳え立つ山。山に開いた巨大な穴は、遠く離れたロイ達にもはっきり見える程だった。

鉱山都市・ルビームーン。

都市を照らすオレンジ色の街灯が特徴のこの都市は、オブの元になる鉱石・レッドゴールドが大量に発掘される。都市のシンボルともいえる大鉱山「エンブレムマウンテン」から、毎日のようにビーストが掘り進み、レッドゴールドを手に入れている。

ロイ達が都市の入り口を抜けると、大きな道の両端を工場という工場の巨大なシャッターが埋め尽くしていた。ブルーシャドーのような店はここには余り存在しない。

「すごい・・・・・。何処見ても大きな壁ばっかり・・・」

「『シャッター』っつうんだよ、嬢ちゃん。全部閉まってるとこからして、今日の作業は終わってる様だな。宿でも探して一晩過ごすか」

「あれ?ヨウコの忍者軍団が泊ってる場所とかは?」

「あぁ、あいつら基本的に寝ないからさぁ。今も多分活動してると思うよ」

「寝ないとは失礼ですぞ、御頭」

工場の屋根から黒い影がたくさん飛んできた。しかしそれは影ではなく、ヨウコの忍者軍団・陽炎の忍者達。彼らは獣化して空を飛んでいるヨウコの側に着地し、跪いた。そんな獣化を抑え、人間の姿のヨウコが空から落下し、着地した。

「どうだった?何か情報得られた?」

「いえ・・・。ここは部品を製造する工場が多いですが、マシンガンの部品を製造している工場は見つかりませんでした」

「それで地下に工場があるかも知れぬと思い調べたのですが、そのような工場は存在しませんでした」

「ん~・・・弱ったわねぇ。外にも無い、地下にも無い。もう少し情報を得ないといけないようね」

「それはいいとして、昨日の夜から走りっぱなしで俺疲れてるんだけど・・・」

「あ、そいえばあたしも疲れてたんだ・・・。すっかり忘れてた・・・」

「この黒尽くしの野郎どもの寝泊りしてる場所もないみてぇだし、宿探すか」

「それはいいとしてもよ、ジョー。宿代誰が払うんだ?」

「おめぇだろ」

「はっ!?何で俺が!?」

「馬鹿野朗。こういうのは普通ガキのお前がだなぁ」

「ガキは俺だけじゃねぇだろ!トーカもヨウコもそうだろうが!」

「何よぉ!あたしに全額払わせおうっての!?」

「ちょちょちょちょっと待って!」

3人が言い争っている所を、トーカが止めた。3人のビーストに見られ、慌てながらトーカが答えた。

「宿代ぐらいなら、多分私が払えると思うけど・・・」

「ホントかトーカ!?いまいくら持ってんだ?」

「えっと・・・」

トーカの懐からやたらと分厚い財布が、トーカの手によって堂々と現れた。その厚みに、3人は同じことを考えていた。

――――結構入ってそう・・・。

3人の考えていたことは、トーカの告げた言葉によって正しいものへと変わった。

「・・・う~んと、8970万2670オブ入ってるよ」

顎を大きく開き、驚愕する3人のビースト。ブルーシャドーで手に入れた大金を遥かに凌ぐ金に、驚くのも無理は無かった。一国のお姫様の財布はすごすぎる・・・、そう3人は思った。

「・・・う、うし。金の面は大丈夫だな!問題は宿だよなぁ」

「宿でしたら、我らが調査している途中に1件見つけましたが?」

「ホントかいお前達?場所は?」

「この先を左に曲がり、真っ直ぐ行って突き当りを右に曲がって更に真っ直ぐ進み、コンビニエンスストアを抜けた所で左に曲がり、白い建物が宿です」

「ややこしい道だな・・・」

「わかった。ありがとよお前達。このまま調査を続けてくれ」

「御意」

忍者達は工場の屋上まで軽々と跳び、姿を消した。

「というわけで、ジョー。さっき言われた道で宿まで言って頂戴」

ヨウコが颯爽と蜥蜴号の後部座席に座り、ジョーの背中をポンと叩いた。

「って!なんで俺の後ろに乗るんだよ!?」

「だってー、夜中から昼まで空飛んで疲れちゃったんだもん。一途な女の子のお願いぐらい聞いてよぉ」

「おめぇの何処が一途なんだよ・・・」

「いいからいいから。さっさと出発しなさいよ」

「俺に命令すんな!ったくよ」

ジョーがバイクを降り、シートを開いた。中には非常時のためのナイフ、フォーク、ワイン、皿、そしてヘルメット。ジョーはヘルメットを取り出し、ヨウコに渡した。

「何これ?」

「俺の蜥蜴号の後ろに座るときは、そいつを被れ」

「・・・・・わかったよジョー」

ヨウコは渡されたヘルメットを被った。皿の汚れがカバーガラスに付着していて、ぼやけて見える。

「なにこれ・・・・カバーガラスぐらいちゃんと拭きなさいよ」

「うるせぇ!振り落とすぞ?」

「うわぁ。そんなことしたらどうなるか分かってるの?」

「知ったことか。まぁとにかく行くぞ」

ジョーがアクセルを回し、蜥蜴号を発進させた。出だしからの猛スピードに思わず絶叫するヨウコ。大声で喚くヨウコを背に、ジョーは呆れながらバイクを走らせた。

「大丈夫かな、ヨウコ・・・」

「さぁな・・・」



入り口からの道を進んで左に曲がり、真っ直ぐ行って突き当りを右に曲がって更に真っ直ぐ進み、コンビニエンスストアを抜けた所で左に曲がり、見える白い建物の前に、ロイ達はやって来た。看板には「ホテル・グランドカーテン」と書かれていた。

ロイ達が自動ドアを抜け中に入ると、天井のシャンデリアが回りを明るく照らし、ロビーが見えた。犬の耳とひげを生やした従業員ビースト達が出迎える。

「ホテル・グランドカーテンへようこそ!何名様でございますか?」

「4名」

「畏まりましたぁ。では責任者の方、受付までお願いします」

従業員ビースト達は、笑顔でジョーのことを見た。

「俺が責任者かよ!?」

ジョーは周りにいた3人を見た。後は頼む、とジョーに訴える表情を3人は見せていた。仕方ねぇ・・・、とジョーは呟き、受付に向かった。

「じゃ、あとはジョーに任せてあたし達は部屋行こうか」

「うん。そうだね」

「なんかジョーが可愛そうになってきたぜ・・・」

3人は従業員ビーストの案内で、部屋に向かった。

ホテル・グランドカーテンはルビームーンで1位2位を争うホテルで、エンブレムマウンテンで発掘を終えたビースト達がやってくる場所だ。ホテルには発掘を終えたばかりのビーストが、作業服を汚して帰ってきていた。

部屋についたロイ達は、従業員ビーストから鍵を貰い、中に入った。とてつもなく広い部屋に、50型液晶テレビ、エアコン、1人1部屋の寝室。部屋というより、マンションの一室のような感じであった。

「広っ!なんかすっげぇゴージャスだな」

「兄さんの部屋と同じぐらい大きい・・・」

トーカが興味心身で周りの物を見回した。特に目に止まったのは、50型液晶テレビ。巨大で平らな物体に、トーカは顔を近づける。真っ黒な画面に、自分の顔が映っていた。

「これ、鏡?」

「違うよトーカ。こいつはテレビっつうやつで」

ロイはテーブルに置かれたリモコンを手にし、テレビをつけた。画面に映ったのはNHNの番組「NHNのど自慢」。突然広がった映像に、トーカは驚いた。人間のトーカにとって、テレビに映っている映像は魔法で動く絵も同然だった。

「す、すごい・・・。絵が動いたり喋ったりしてる・・・」

「わかるわかる。あたしも殿の臣下達にソーラー電池式小型プラズマテレビ贈呈したときもすごい驚きようだったからねぇ。『なんだこの怪画は!?』って叫んでたよぉ」

「まぁ普通の人間からすればそうなるわな・・・」

「でも、魔界にこんなものがあるなんて・・・・すごいよ。私もビーストになりたかったなぁ」

トーカが呟いた言葉にロイは笑った。トーカは疑問に思いながら、ロイを見た。

「始めて聞いたぜ。人間がビーストになりたいなんて言うの」

「え?そうなの?」

「あぁ。普通は自分のままがいいとかって言うもんだけどよ。でもそんな変わった人間も俺、好きだな」

「え・・・・」

好き。

ロイのその一言が、トーカの心に響いた。心臓の鼓動が激しくなる。頬が赤く染まる。トーカは今まで感じたことの無い気持ちに陥った。

「どうしたのトーカ?具合でも悪いの?」

「え、あ、ううん!ちょっと、疲れちゃ・・・・って・・・」

突然トーカの瞳が閉じ、その場に倒れてしまった。慌ててトーカの側に寄ったロイとヨウコ。しかしトーカは大きく寝息を吐いていた。

「なんだ、寝てるだけか・・・」

「真夜中からずっとバイクに乗ってたし、ガソリンスタンドでモンスターと戦って相当疲れちゃったんだね。寝室で寝かせましょ」

ロイは頷き、トーカを抱きかかえた。4つある寝室の1つに入り、トーカをベットに寝かせる。トーカの寝顔は、ロイを照れさせた。

(ホントに寝顔、可愛いな・・・)

「ロイー。あたしちょっとロビー行ってくるね」

「は?なんで?」

「ジョーが帰ってくるの遅いから、見てくるのよ。ま、どうなってるか大方想像つくけどね」

「あぁ、わかった」

ヨウコは部屋を出て、エレベーターに向かった。ロイは毛布をトーカの腹まで被せ、寝室を出ようとした。

だが、ロイの足が止まった。誰かが服を引っ張っている。後ろを見ると、寝ているトーカの手が、自分の服を引っ張っていた。トーカを見てみるが、可愛い寝顔を見せていて、いかないでと訴えている。

それはトーカの体が齎す自然な動きだった。友達のロイの近くにいたい。そういう気持ちが、体に染み込んでいるのだ。

ロイは頬を赤くした。トーカの細い手を取り、胸の上にそっと寝かせた。

「お休み、トーカ。いい夢を」

ロイは小声で呟き、そっと寝室から出て行った。そしてトーカの寝顔には笑みが浮かんでいた。










時間は過ぎ、ルビームーンにも夜がやって来た。しかし黒く濁った雲が空を覆う魔界に、朝と夜の区別は全く無い。時間がそう示しているから、夜なのだ。

寝室で寝ていたトーカが目を覚ましたのも、夜のこと。いつの間にかベットに寝ていた自分に、少し困惑するトーカ。ベットから降り、ドアノブを回した。

「ごめんなさい!勝手に眠っちゃって!」

ドアを開き、謝るトーカ。しかしそこには誰もいない。液晶テレビが置かれた所に来ても、誰もいない。トーカは辺りを探した。

「なんだ、トーカ起きたのか」

後ろから聞こえたロイの声。トーカが振り向くと、黒い長ズボンしかはいていない、上半身裸のロイがタオルで髪の毛を拭きながらやって来た。

「ロ、ロイ!お風呂入ってたの・・・?」

「あぁ。湯加減結構よかったぞ」

髪の毛を拭くロイ。その体には、胸から広がる大きな十字傷が目立っていた。肉を抉り取られたようなその十字傷は、鮮やかな朱色に染まっていた。

「ど、どうしたのその傷!?」

「あぁこれ?生まれつきあった傷でさ。でっけーから驚いたか?」

「その傷、ヒーリングで治せるかな?」

「どうだろ?やってみれば?」

トーカは頷いて、腰にぶら下げていた白い棒を組み合わせた。完成した杖の飾りの部分から仄かな光が上がる。その光を大きな十字傷に近づけた。だが、いくら照らし続けても十字傷が消えることは無く、まるで変化が無かった。

「消えねぇな・・・」

「なんでだろう。これぐらいの傷なら、すぐに治るんだけど・・・」

トーカが十字傷に触れた。思ったよりも滑らかに指が滑る。その時、トーカの頭の中に、頭痛と共に映像が浮かび上がった。

地割れが起こり、マグマが噴き出す大地。地面の底から現れた、山の如き巨大な体、その体から出る6本の腕、そして魔王を思わせる顔。そしてその怪物と戦う、胸に大きな十字傷を持った銀色のウェアウルフ。ロイとは違う、完全に狼のような獣人。しかし胸にはロイと同じ十字傷が刻まれていた。

「キャッ!」

トーカは思わず指を離した。映像が消えても、頭痛が頭を駆け巡っていた。

「どうしたトーカ?大丈夫か?」

「う、うん、平気。ちょっと、変なものが見えただけ」

「変なもの?」

「私、モンスターの言葉や見てきたことが分かるけど、物に触って記憶の断片を見ることもできるの。人間界で私のような人を『サイコメトラー』って言うんだけど、今、ロイの傷に触れたら、頭の中に映像が映って・・・」

「どんなものだったんだ?」

「・・・周りは地割れが起こってマグマが出てる大地で、その地割れしたとこから現れたとても大きなモンスターに、胸に大きな十字傷があって、銀色の毛をした狼の獣人が戦ってるの」

「大きな十字傷に銀色の毛か・・・。まるで俺だな、それ」

「でも戦ってるのはロイじゃなかったの。なんか、純粋なウェアウルフって感じがしたの。頭も狼になってたし・・・」

「なんなんだろうな・・・それ・・・」

考え込む2人。しかしいくら考えても、答えは出なかった。否、答えが出るはずが無かった。見たことも無い映像のことを悩んでも仕方が無い。ロイはそう呟き、ハンガーで壁に吊るしていた黒いTシャツを着た。

「あ、ロイ。ジョーさんとヨウコは?」

「2人なら外に行ったぜ。ジョーは金がないから情報聞いてくるついでにエンブレムマウンテンに行って、ヨウコは仲間と一緒に工場調べてくるってさ。俺はトーカが寝てるってことで、ここで留守番してたわけ」

「そうなんだぁ。じゃあ私達も外行ってなんか聞き込みする?」

「だな。いくか」

2人は部屋を出て、エレベーターへと向かった。

そしてその一方、イリスがいる工場では、ある作業が着実に進んでいた。










To be continued...

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あとがきコーナー




管:さ、今回もやってきましたあとがきコーナー!えぇ毎度の台詞ながら、ここまで読んでくれてありがとうございますm(_ _)m。

ヨ:あ、また管理人だ!

ト:ホントだ。ということは、ここあとがきコーナー?

管:イエス!今回はトーカとヨウコかぁ。ロイとジョーの組み合わせよりずっといい(ぁ。

ト:そういえばここ、兄さんも来てたような・・・。

ヨ:てかもうここ「あとがき」って感じじゃなくなってるよね?

管:それ言わないでくれよOTL。「あとがき」というものを、どう書けばいいか分からないんだから仕方ないだろぉ?

ヨ:はいはい、わかった。それじゃ始めるわよ。



☆マシンガン製造所、ここで軍のマシンガンの弾の補充に来たノアザーグ司令官・イリスが登場。イリスの名前はあの有名な特撮映画「ガメラ」シリーズの最後の怪獣として登場する「イリス」から拝借。この怪獣はガメラの宿敵存在である怪獣「ギャオス」の突然変異とされていますが、姿は全く似てませんw。でもこの怪獣はメチャクチャ強くて、印象に残っている怪獣の1つですw。

☆そんなイリスも製造所の中では無邪気な子供。しかし考えていることは残忍。これもノアザーグという組織に身を寄せている影響です。ちなみにこのイリス、10歳という設定なのですが、こういった子供をボス的存在にするというのは、BEAST SOLDIERの話を進めている時に考え付いたものです。見た目は小さいが力は強大、という変わった司令官。この先ロイ達を苦しめる存在になる予定です(予定かよw)。

☆ルビームーンに着く前のジョーは上機嫌で演歌を歌う。この場面、実は北島三郎の歌を歌わそうと考えていました(ぁ。しかし、演歌のドンである北島三郎の威厳を汚すのは銀行強盗するよりも重罪であると考え、適当にオリジナルの歌詞を作りました(殴。ジョーだけにバイク関連のほうがいいな、と思い今の歌になりました。

☆鉱山都市・ルビームーンに到着したロイ一行。「鉱山都市」と銘打たれていますが、実際は工業が盛んで、金属部品や機械の製造が中心です。しかしエンブレムマウンテンのレッドゴールドの出荷率が1番高いので、ルビームーンは「鉱山都市」とされているのです。

☆「ホテル グランドカーテン」に止まることにしたロイ達。このホテル、ホントの名前は「グランドガーデン」ですw。このホテルは有名だと自分は思っているのですが、階ごとに部屋にテーマが取り込まれていて、2階と3階では部屋の装飾がまるで違ってたりと、1度は泊まってみたいホテルですw。

☆トーカ、部屋の中で疲れて倒れる。ロイはトーカをベットまで運び、寝かせます。そしてここで、寝ているトーカの体がロイの服を引っ張り、止めます。読者の皆さんには「トーカ起きてんじゃね?」と思われているかもしれませんが、これはあくまでトーカの「体」が動いたのであって、トーカの「意思」で動かしたのではありません。

☆トーカが目覚め、同時にロイが風呂から上がる。上半身裸のロイをみて、トーカは初めて胸に刻まれた大きな十字傷に気づきます。ここでトーカは物や生き物から記憶の断片を読み取る力「サイコメトリー」を発揮します。この力のモチーフは漫画「サイコメトラーEIJI」から拝借。しかし物から記憶の断片を読み取る人は現実に存在していて、超能力探偵として活動しているらしいです。ロイの十字傷から読み取った映像。それが何を意味するのか、それは話が進めばわかるでしょう。

☆ロイ達がホテルを出て、情報収集を始める。そしてその一方で、イリスが「あること」を着々と進めていく。果たしてそれはなんなのか、そしてロイ達は有力な情報を手に入れられるのか、それは次回明らかに。



ヨ:最初のやつ見て思ったんだけどさぁ、管理人って怪獣オタク?

管:ちょっ(☆w☆;)。確かに小さい頃はいろいろな怪獣のおもちゃで遊んだけど、決してオタクでは無いぞ!

ト:でも、ゴジラにでてくる怪獣とか、全部言えたりしますよね?

管:う・・・・・い、言えなくは無いが・・・。

ヨ:やっぱりオタクなんじゃない!

管:うううぅ・・・・。この精神的ダメージはなかなか癒えないぞ・・・。

ドサッ。(倒れる)

ト:あ、倒れちゃった・・・。

ヨ:精神面に弱いわねぇ。まぁいいわ。管理人もあれだし、今回はこれでおしまい。皆、次の話でまた会おうね!


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