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休憩場

休憩場

第28話

第28話【阿修羅会】











翌日。

空は晴天。野鳥達が鳴き声と共に空を飛び、城にも朝が訪れた。

城の入り口である大きな城門の前には、ロイのファットボーイと、ジョーの蜥蜴号が置かれていた。そのバイクに跨り、エンジンをかけるロイとジョー。けたたましいエンジン音が鳴り響き、空を飛んでいた野鳥達を驚かす。そこに、トーカがやって来た。

「おはよう、ロイ」

「おはよう」

「ジョーさんもおはようございます」

「おぅ」

大きな欠伸をするロイ。タバコを燻らすジョー。それを見たトーカは気づいた。

ヨウコがいない。昨日も部屋にいなかったので、トーカは心配していた。先にここに来ていると、トーカは思っていた。が、ヨウコはいない。ロイとジョーに聞いても首を横に振りながら「知らねぇ」と呟くだけだった。

「どこいったんだろう、ヨウコ」

「あの優男の所にでもいるんだろ。今頃あんなことやこんなことやってるんじゃねぇのか?」

「あんなことやこんなこと?」

「あんだ?ロイもわからねぇのか。ほらあれだ、あれ」

ジョーは指でわっかをつくりを作り、その中に指を差し込んだ。身振り手振りで表現するジョーだが、トーカはもちろん、ロイすらも理解できていない。しかしジョーのこと、エロいことだとロイは悟った。

そんな3人の所に、黒い羽根が1枚、ゆっくりと落ちてきた。3人が空を見上げると、烏の翼を広げ急降下してくる獣化したヨウコがいた。真っ黒な烏のものに変形した手を握り締め、ヨウコはジョーの頭にゲンコツを喰らわせた。

ヨウコのお仕置き技「急降下式鬼拳骨」。

それを喰らったジョーの頭は地面に突き刺さり、倒れた。その横にヨウコは着地した。ヨウコの拳からは余りの強いゲンコツに湯気が出ている。

「誰があんなことやこんなことしてるってのよ。全く・・・」

ムスッとした表情で話すヨウコ。その横で、ジョーは地面に突き刺さった自分の頭を引き抜こうと必死になっている。ロイとトーカは呆然としていた。

「おはよう皆。遅くなってごめんね」

「どうしたの、ヨウコ?どこか行ってたの?」

「へへーん。・・・・・勇気を振り絞って、一歩踏み出してきたのよ」

「え?それじゃあ!」

ヨウコはニッコリと微笑みながら頷いた。それを見てトーカは喜んだが、2人しか分からないことにロイは戸惑っていた。

「なぁ、その勇気を振り絞ってなんとかってのは何なんだ?」

「えっ・・・!?あ、うーんと・・・・・なんでもないよ」

「そうよ、なんでもないわよ」

「何かわけわかんねぇな・・・・」

ロイは呟きながら首を傾げた。

ロイを他所に、トーカはヨウコに結果を聞こうとした。しかしヨウコの嬉しそうな顔を見て、トーカはあえて聞こうとしなかった。否、聞かなくても分かった。

――――うまくいったんだね・・・。

そうトーカは思った。

「よっこら・・・・しょ!!」

地面に突き刺さった頭を引き抜くジョー。砂で茶色く汚れた頭をはたき、頭を振った。コモドドラゴンのジョーの頭には、膨れ上がった餅のような瘤が出来ていた。

「痛ててて・・・・。てんめぇヨウコ・・・・・何してくれとんじゃゴラァ・・・」

「だってぇ、あんたが変なこと言うから悪いんでしょ?」

「フン。どうせ似たようなことしてたんだろうが」

ジョーは懐からタバコを取り出し、いつものように銜えた。ターボライターで火をつけ、タバコの煙を肺に充満させる。そして口から煙を吐き、また煙を吸う。

「で、おめぇの忍者どもはどうしたんでぇ?」

「あいつらは宗次郎の護衛に就かせたよ。まだいくつかお仕置きが残ってるけど」

「ちょっと待てよ。じゃあ、あいつらもう来ないのか?」

「うん。でもあいつらはあたしを信じてくれてるし、大丈夫よ」

「御頭!」

忍者達が城門の上に現れた。その場で跪き、頭を下げる。

「御頭、がんばってください!」

「何かあったら手紙をくださいませ!あっしら、すぐに駆けつけます!」

「御頭、帰ってきたらお仕置きしてください!出来るだけ耐えます!」

思い思いの言葉を口にする忍者達。ロイは顎が外れそうなほど大きな欠伸をしながらそれを聞いていた。

「しっかしあいつら、どっからでも沸いてくるな・・・」

「ちょっとお前達、最後の別れじゃあるまいし、心配しすぎよ」

「し、しかし、御頭にもしものことがあったら・・・」

「あたしを誰だと思ってるんだい?大道寺家忍者軍団『陽炎』の頭領だよ。そんなあたしに『もしも』なんてないよ。だからお前達は何も心配しないで、さっさと殿の側にいなさいよ」

「御頭・・・・・・・・・・御意!」

忍者達は城門から立ち去り、姿を消した。ヨウコは翼を広げ、空を飛んだ。

「じゃ、あたし達も行こうか」

「うん!行こう、『東京』に」

トーカがロイの後ろに跨り、ロイ達は城を後にした。

鳴り響くバイクの音は宗次郎のいる黄金の間にも届いていた。瞳を閉じ、正座をしている宗次郎の耳に、ロイ達のバイクの音が入り込んでいく。

「ヨウコ、その先になにがあるかわかりませんが、ヨウコならきっと乗り越えられるでしょう。だからがんばってください、ヨウコ」

心の中で宗次郎は呟いた。愛しいヨウコのことを案じながら、宗次郎は精神を集中した。










魔界の都市や街、村にはビーストしかいない。しかしその全てがビーストしかいないわけではなく、いくつか例外もある。人間界にビーストがいるのと同じように、魔界にも人間がいる都市も存在する。

巨大都市・東京。

そこは魔界で人間とビーストが共存している代表的な都市で、ビーストと人間が道を歩いているのも珍しくない。都市の上空を戦闘ヘリ「アパッチ」が飛び交い、常時プロペラの音が空に鳴り響いている。

東京のシンボル「東京タワー」。ライトアップされるそれの下に、白く巨大な門があった。鈍い金属音と共に門が開き、人間界・ジパングの朝の光が門を通してあたりを明るく照らす。その光から、ファットボーイに乗ったロイとトーカ、蜥蜴号に跨ったジョー、そして空を飛んできたヨウコが出てきた。

見渡す限りのビル、そして高速道路。ブルーシャドーにも負けない電気の光が、東京を明るく照らしている。

「ここが、東京・・・」

「ここはジパングの真後ろにあるからな。『裏ジパング』って呼び名もある」

「へぇ~。ジョー詳しいな」

「この辺は仲間達でよく遊びに来たもんだ。地理もばっちりだ」

「じゃあ何処に門があるか、わかる?」

「分かることは分かるが、何処に繋がってるかは覚えてねぇ」

短くなったタバコをポケット灰皿に押し込み、ジョーは2本目を銜える。ターボライターで火をつけ、燻らす。

「何処に繋がってるかわからないと、1つ1つ確認することになるよね、ロイ」

「そうだけど、てか幾つあるんだよ、門」

「全部で4つだな。1つ目はここ。2つ目ここから北に行ったところの『都庁』ってビルの隣、3つ目は東にいったところの『葛西臨海公園』の中、4つ目は西のほうにある『首都高速道路』、略して首都高の先だ」

「聞いたことねぇ名前出されても困るぞ・・・」

「その門のある所を1つ1つ回っていくんですか?」

「それもありだが、どれもこっから結構距離がある」

「じゃあ誰かに聞いたほうがいいわね。人が集まりそうな場所行きましょ」

「ならついて来な、案内する」

ジョーはバイクを走らせた。その後をロイ達は追った。



アスファルトで出来た広い道の周りに商業施設が立ち並ぶ繁華街。多くのビーストがその道を歩き、店という店に入っていく。その人ごみの中には人間もおり、賑わいを見せている。その雑踏の中に、バイクを押しながら歩くロイ達はいた。

「すげぇビーストの数だな。聞こうにも聞けねぇなこりゃ」

「そんじゃ別れて聞いていったほうがいいな。またあとで会おう」

ジョーはそういい残すと、雑踏を抜け、1人蜥蜴号で走り去ってしまった。

「ちょっと、待ちなさいよ!全くこれだからジョーは・・・」

「どうしよう、何処から当たる?」

「まぁ話しやすそうな奴に聞いてみるか」

「へぇ~、いいバイク持ってんじゃん」

ロイ達の後ろから声がした。振り向くと、ジージャンを着た女性が立っていた。外見は人間だが、ショートヘアーの頭から生えた猫の耳、頬に生えた猫のヒゲ、そしてミニスカートの中から猫の尻尾を生やした生物型ビースト。猫のビーストはファットボーイの周りを歩き回り、バイクを眺めた。

「このVツインエンジンに、このボディは・・・・・・すごいすごい!これハーレーダビットソンのファットボーイじゃん!いやぁ、あんた大した金持ちだねぇ」

「あ、あのぉ、あんたは?」

「あ・・・・・ごめんなさい!ついついカッコイイバイクに見とれちゃって!あたいはユリ。見ての通り、可愛い18歳の生物型ビーストでーす」

「へぇ、生物型なんだぁ。なんか獣人型とか人間と間違えちゃいそうだよ」

「よく言われるよぉ。えっとぉ・・・・?獣人型2人に人間1人であってる?」

「は、はい。私が人間です」

「よかったよかった。最近人間と獣人型の区別が難しくなってるもんだからさぁ、あたいも困っちゃうよぉ。えっと名前は?」

「俺はロイ」

「トーカです」

「あたしはヨウコ。烏系獣人型ビーストだよ。よろしくね」

「ロイにトーカにヨウコかぁ。覚えておこうかな」

猫の生物型ビースト・ユリは、ハンドバックから携帯電話を取り出し、ディスプレイにメモ帳を表示した。慣れた手つきでボタンを押し、『面白そうな人達、ロイ、トーカ、ヨウコ』と打ち込んでいく。

その一方、ロイ達はユリのことで話し合っていた。

「なぁ、あのビースト結構話しやすそうだな」

「それじゃあ、ユリさんにサマラに続く門のこと聞いてみる?」

「でもあのビーストの見た目だと、多分知らないんじゃないかな・・・?」

「だけど他のビーストだと話しずらいからな・・・。ユリに聞いてみるしかねぇな」

ハイオッケー、とユリが呟き、携帯電話をハンドバックに入れた。3人が話し合っているのを見て、ユリは側に寄った。

「心配しないでよぉ。あたいは怪しいホステスじゃないからね、ホント」

「ホ、ホステスなんて一言も言ってないけど・・・・」

「それはいいとしてだ、あんたに聞きたいことがあるんだ」

「あたいに?う~ん、ここじゃあれだからさぁ、近くの喫茶店までいこ、いこ!」

ユリはファットボーイを引っ張りながら颯爽と歩いた。俺のバイク!と叫び後を追うロイ。トーカとヨウコも慌てて追いかけた。










一方、歓楽街から少し離れた裏路地。

ビルとビルの隙間を抜け、小さな道へと抜ける。その道のすぐ横にある黄色いマンションの脇の裏路地を進んでいくと、バイクに乗ったビースト達が集まる広場があった。ビルの隙間が生み出したその広い場所はバイク乗り、特にレースをする者が集まる集会所。バイク乗りが交流を深める場でもあり、同時にレースや挑戦状を叩きつける場所でもある。

一流のレーサーやバイクに乗って間もない新人等もいるが、ヤクザ、不良、ゴロツキ等の方が人数が多い。そんな場所では喧嘩が起きるのも珍しくない。そこに、ジョーがやって来た。

一際目立つ白いボディに「蜥蜴号」と赤い文字でペイントされたバイク、そして白い特攻服の背中に「蜥蜴」と赤い字で大きく書いているジョーは、そこにいたビースト達の視線を奪った。

「おいあれって・・・・」

「あぁ、噂に名高い『灼熱のジョー』じゃねぇか・・・」

「え!?あのでかいレースに優勝した、ブルーシャドー暴走族の長!?」

「でもまたなんで東京なんかに・・・?」

ひそひそとざわめく集会所。ジョーは平然としながら集会所を進んでいく。そして叫んだ。

「ここにいる全員に聞きてぇことがある!俺は今、サマラに行きてぇ。こん中でサマラに繋がってる門知ってるヤツいねぇかゴラァ!」

ジョーが叫んだ後、集会所は静まり返った。サマラに繋がってる門がどれだか覚えてるわけが無い、そこにいた皆が同じ考えだった。

「ギャハハハハハァ!!誰もわかんねぇでやんの!!」

集会所の隅にバイクに腰をかけるビーストが笑いながら叫んだ。鼬の頭に大きなマスクをして、鼬の尻尾を生やした「いかにも」な生物型ビースト。背中に「阿修羅会」と落書きのように白ペンキで書かれた黒い特攻服をジョーに見せつける。

彼の名前はザン。東京暴走族「阿修羅会」のリーダーで、『鎌鼬のザン』の異名を持っている。

「うん?誰かと思えば、前に俺達のレースで優勝した『アホヅラのジョー』じゃねぇか」

「そっちこそ、前に俺が出てきてたレースで負けた『ボロマケのザン』じゃねぇか」

「あんだとテメェ?ブルーシャドーからの余所モンが威張ってんじゃねぇぜ。ここでテメェの腹、ドスでぶっ刺してもいいんだぜ?」

「やってみろやゴラァ。それよりも早く撃ち抜いてやるよ」

「へっ。あれから1年が経つが、忘れたわけじゃねぇよな?」

マスクをしたザンの顔がニヤける。すると、ジョーの周りにいた4人のビーストが、ジョーにハンドガンをつきつけた。4人のビーストは上着を脱ぎ、黒い特攻服を見せ付ける。

「ここら辺は俺ら『阿修羅会』のテリトリー。ここで喧嘩ふっかけたら即フクロだぜ?」

「伏兵部隊か。相変わらず卑怯なまねしか出来ねぇみてぇだな、ザン」

「ちょっと待った!!」

ジョーとザンの間を割って入るように、1人の金髪の若い男が叫んだ。異形ではなく、人の姿。目立つ黄色のTシャツにジーパンを着ていて、東京に住みなれた者の格好だ。見た目通りの若い声で、再び叫んだ。

「ここは皆の集会所だろ!阿修羅会の領地だとしても、銃をぶっ放すのはよそう!」

「うるせぇ健一。『野良』の分際で首突っ込むんじゃねぇ、黙ってろ」

ザンが健一と呼ぶ男を睨みながら呟いた。そして話を続けた。

「・・・にしても、仲間1人も連れて来ねぇでよく俺の前に顔出せたもんだぜ。仲間は何処にいんだ、あぁん?」

「仲間は・・・・・・全員死んだ」

ジョーの言葉に、静まっていた集会所の空気が凍てついた。真面目に言い切ったジョーだが、ザンは吹き出し、大笑いした。

「ギャハハハハァ!仲間が全員死んだってぇ!?冗談にも程があるぜ!!」

腹を抱えて笑うザン。ジョーはウインチェスターに手を取り、銃口をザンに向けた。

「笑い事じゃねぇんだよボケが!!てめぇらはまだノアザーグの魔手に掛かってねぇだけの鼠に過ぎねぇんだ!!このままじゃここにもノアザーグが襲い掛かる。そうなりゃ、お前ら阿修羅会も俺達と同じ目に会うんだ・・・」

静まり返る集会所。ザンの笑いも自然と消え、完全な静寂となった。

ノアザーグ、どんなもんかは知らないねぇが、ジョーが真面目になるほど危ねぇ存在。そこにいた皆がそう悟った。

「どうやら、テメェの言ってることはマジみてぇだな・・・・・。サマラに繋がる門なら俺が知ってる。だが!」

ザンはバイクに跨り、エンジンを掛けた。アクセルを回してバイクを走らせ、ジョーの側に寄った。

「今日、20万オブが懸かったでけぇレースがある。そこで俺に勝ったら教えてやる。前に負けた恨み、今度こそ晴らさせてもらうぜ・・・!」

ザンが鼬の細い目でジョーを睨みつける。ジョーも負けじと睨み返す。

「場所は首都高。2時間後スタートだ」

ザンはバイクを走らせ、集会所を後にした。ジョーに銃をつきつけていた阿修羅会のメンバーも集会所から出て行った。

その後、ジョーは健一の所にやって来た。銜えたタバコに火をつけ、燻らす。そして健一を一目見て、ジョーは正体に気づいた。

「てめぇ、人間だな?」

ジョーの言葉に、健一はムスッとした表情を見せた。前髪をかき上げ、金髪を靡かせた。

「人間がバイクに乗っちゃいけないか?」

「馬鹿野朗。誰がそんなこと言ったんだゴラァ。えっと・・・」

「健一。山野健一だ」

「ザンが野良だと言ってた様だが、てめぇ無所属か」

「あぁ。レースで賞金巻き上げて、生活してる」

「首都高のレースにも出るつもりだな」

「当たり前だろ?20万オブなんて、そう手に入らない額だ。あのレースに勝てば、アイツも喜んでくれるだろうし」

「アイツ・・・?彼女か?」

「そんなところかな。ユリって言うんだ。だけどアイツ、僕がレースすることに、ちょっと反対してるんだ・・・。だからこのレース、ユリには内緒で走るんだ」

なるほど、とジョーは呟き、いつの間にか短くなっていたタバコをポケット灰皿に押し込んだ。ジョーが2本目を銜えようとした時、健一が問いかけた。

「あんたは、何でこのレースにでるんだ?」

「へっ。簡単なことさ。『挑発された』からだ」

「え?」

「このレースはザンのリベンジ戦だ。負け犬が俺に勝てねぇことを叩き込んでやるのさ」

「そいつは面白いな。だけど、ザンは僕が抜かす」

「なに?」

「あいつ、最近ユリに手を出すようになったんだ。追い払ってもしつこく狙ってくるあいつに、この手で敗北を味あわす・・・!だからあんたが『灼熱のジョー』だとしても、僕はトップを狙う」

ジョーを睨みながら健一は断言した。

――――この俺を抜くだと?ナマこいてんじゃねぇぜガキが。東京とブルーシャドーの位というものを知らねぇみてぇだが、勇気はあるな。

ジョーはそう心で呟き、ニヤけた。そしてそれは微笑に変わった。

「・・・・・面白れぇ。どっちが先にザンを抜いて、どっちがトップになるか、勝負だ」

「上等。2時間後、首都高でまた会おうな、ジョー」

健一はすぐ横に止めていたオレンジ色のバイクに跨り、エンジンを掛けた。エンジンの轟音が鳴り響き、健一を乗せたバイクは集会所を後にした。










To be continued...

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あとがきコーナー




管:いつも通りやってきましたあとがきコーナー!ホントにいつも通りだ(☆w☆;)。

でも、ここまで読んでくれる読者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいいっぱいです!これからもBEAST SOLDIERをよろしくお願いします。

ロ:あ、またいるぜ。パクリ好きの管理人。

ジ:てめぇ毎回「(☆w☆ )」この顔使ってるじゃねぇかゴラァ。

管:使っちゃ悪いかw!目が星だと輝いてていいだろw!?

ロ:・・・・・・・今ひとつじゃね?

ジ:同感。

管:ひ、ひでぇOTL。俺の自慢の顔文字が・・・・・。

おっとここで気を落としてはいけない!それでは始めます。



☆朝、城門に集まるロイ達。しかしヨウコはおらず、ジョーがポロリとHなことを呟きます。そんなエロいジョーにヨウコの上空からの鉄拳制裁が炸裂!この「急降下式鬼拳骨」は一言で言うならば「鬼拳骨の進化技」で、随分前から考えていたお仕置き技でした。

☆勇気を振り絞って、一歩踏み出したヨウコに喜ぶトーカ。しかし今度は自分の番。はたしてトーカは自分の思いをロイに告げることができるのでしょうか。それは話が進めばわかるでしょう。

☆忍者達、ヨウコの身を心配して姿を現します。イッカクの話以降、姿を現さなかった忍者達。彼らもここで出番は終わりです(ぁ。しかし忍者達はヨウコの命を守り、宗次郎の側でひっそりと護衛していることでしょう。

☆ロイ達、巨大都市・東京へ。「東京」という名前だと人間界の都市と勘違いしがちですが、れっきとした魔界の都市。実際に東京という場所は存在しますが(管理人は東京出身w)、あえてその名前を使ったのは「裏ジパング」という別名を濃厚にさせるため。ジパングは大昔の日本、時代で現すなら戦国とか江戸のムードが漂っています。しかし裏ジパングと言われる東京は近代都市。上空をアパッチが飛び交い、ビルやら高速道路やら東京タワーやらが立ち並ぶ別空間。コインみたいに、同じでも表と裏ではまるで違う。ジパングと東京はそんな感じなのです。

☆ジョーに取り残されたロイ達は、猫のビースト・ユリと出会う。このユリのモチーフはずばり「猫女」。生物型ビーストにしたのは獣人型ビーストが出過ぎちゃったためw。数少ないはずの獣人型が、ロイ、ヨウコ、ジェニー、アメリア、アルフレッドとすでに5人w。この先に登場させたい獣人型ビーストは山ほどいるので、ユリは生物型ビーストに留めちゃってますw。個人的には獣人型の方がいいのですが(ぁ。

☆集会場所に顔を出すジョー。ここで、かつてレースでジョーに負けた東京暴走族「阿修羅会」リーダー・ザンが登場します。この「阿修羅会」というのは東京(特に首都高)を仕切る暴走族。ブルーシャドー暴走族「蜥蜴」とは犬猿の仲で、メンバー同士の衝突もしばしば。メンバーの人数は蜥蜴と同じぐらいです。特攻服の色は、蜥蜴が白の特攻服なら対立する阿修羅会はその逆の色、イコール黒、といった感じで出来た即興の産物w。でも鼬に黒ってのもなかなかグッド(殴。

☆人間のバイク乗り、健一登場。自分のことを「僕」と言っているように、ジョーやザンのような不良系ではなく、彼女であるユリや自分の生活のためにバイクに乗っている青年。ちなみに歳はユリと同じ18歳の設定です。まぁ歳はあんまり考えなくてもいいですw(ぁ。

☆「どっちがトップになるか、勝負だ」。ジョーはザンだけでなく、健一とも勝負することに。果たして勝つのはジョーなのか、健一なのか、それともザンなのか。それは次回のお楽しみ。



ジ:ゼッテー俺だな。

管:だーかーらー!!なんでそういう風に決め付けちゃうのかなぁ。

ロ:で、結局誰が勝つのよ?

管:それ言ったらネタバレになっちゃうでしょw。それは話が進めば明らかになるから、それまで待ちなさいw。

ジ:勿体ぶらねぇで教えろやゴラァ・・・。

管:い、いやだからな(☆w☆;)。

ロ:教えないと、これだぞ?(爪を伸ばす)

管:恐喝はやめなさい!!2人にやられる前に、あとがきコーナーを終わらせておこうw。それでは皆さん、次の話でまた会いましょう( ☆w☆)ノシ。

ロ&ジ:( ☆w☆)ノシ、じゃねぇよコノヤロウ!!

管:ゲボォ!!(2人に顎を殴られる)


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