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休憩場

休憩場

第13話

第13話【リキッドホワイト】











「隼人、大丈夫?」

壁に寄りかかっている隼人に、明日香が心配そうに話しかける。その手には缶ジュースが2本あり、そのうちの1つを隼人に渡す。

「うん、大丈夫。あと、ジュースありがとね」

そう答え、明日香が渡した缶ジュースを受け取る。その瞬間、岩肌の如し黒く荒々しい手に缶ジュースの冷たい感触が伝わっていく。そしてその間も、辺りのざわめきは止むことを知らないでいた。

2人がいる場所は、駅のホーム。隼人達を乗せた電車は運転を休止させたためホームの前で止まっており、最後尾の車両には運転室がない。

あれから、変身を遂げた勤二との戦闘の後、隼人達を乗せた電車は無事駅に辿り着き、怪我をした運転手や隼人は無事助けられた。通報により駅に警察が駆けつけ、今は乗客や怪我をして意識を失っていた運転手から事情聴取を行っているところであった。そのため、隼人と明日香は駅のホームで待機しているのである。

そんな隼人は明日香が買って来てくれた缶ジュースの蓋を開き、一口飲む。神校のルシフェルである勤二と戦ったためかいつも以上に喉が渇いていたらしく、口に含んだジュースが味を確かめる間もなく喉の奥へと通過していく。その隼人に、明日香が話しかける。

「痛み、無くなったの?」

「うん。もう大分無くなったよ」

「そう。けどホントにルシフェルって不思議よねぇ、あんなに苦しんでたのにもう元気そうな顔に戻ってるんだから」

「それだけルシフェルは傷の治りが早いんだよ。どのルシフェルにもある特徴だから、別に珍しくはないけどね」

「そりゃそうだけど、やっぱり不思議に思っちゃうわよ」

そう言うと明日香は隼人の隣に立ち、そのまま壁に寄りかかる。楽な体勢になった明日香は持っていた缶ジュースの蓋を開き、グイッと一気に飲み始める。明日香も電車に乗っていた人達を前方車両に移動させていたので、隼人同様いつもより喉が渇いているのだ。

明日香がジュースを一気に飲んでいる間、隼人は蓋の開いた缶ジュースの飲み口をじっと眺めていた。トンネルのように深く、地獄のように暗いその飲み口の中を眺めているうちに、隼人の脳裏にあの時の光景が蘇る。

本来の人格がもう1つの人格に抗い、硫酸で隼人の立つ場所から電車を切り離し自らトンネルの闇に消えた勤二。神校のルシフェルに変わりはないとしても、神校に忠誠を誓っているのはもう1つの人格であり、本来の人格ではない。それは、あの時の行動で既に明らかになっていることだ。

しかし、そんな勤二を自分は助けられなかった。邪悪な人格を倒し、本来の人格の勤二を助ける。それが隼人の目的だったが、結果は助けようとした勤二そのものが、闇の中へと消えた。そんな何もできなかった罪悪感が、隼人に芽生え始めていた。

ジュースを飲み干した明日香は、そんな隼人の見せる暗い表情に気づく。怪我が治って痛みが無くなっているはずの隼人が、どうしてそんな暗い表情を見せるのか?最初は疑問に思ったが、すぐにその答えは出た。

「隼人・・・・・あのおじいさんのこと、考えてるの?」

「うん・・・。あの人は悪い人格に支配されてただけで、ホントは・・・とてもいい人なんだ。それなのに、僕は勤二さんを助けられなかった・・・」

「まだ死んでるかどうかわからないじゃない。今警察がトンネルの中探してるんでしょ?だったらまだそんな事言うのは早いわ」

「そうだけど・・・なんか、たった1人のルシフェルも助けられなかったような感じがして・・・」

「はぁ・・・隼人、いい?あんたが戦ってくれなかったら、もしかしたら私達は生きてなかったかもしれなかったのよ?それに隼人がちゃんと指示出してくれたから、私だって動けたんだし」

「明日香・・・」

「あんたが思ってる以上に、皆あんたを感謝してる。だから、あんたが助けられなかったおじいさんのこと深く考えなくていいのよ。大体今日は私と買い物しに出かけてるんだから、あんたはこれから何を買いに行くか考えればいいの。いい?」

「・・・・・うん、わかったよ明日香」

明日香の言葉に隼人は頷き、微笑みを見せながらそう答える。勤二を救えなかったのは残念だけど、明日香や皆が感謝してるなら、自分は嬉しい。そう隼人は思っていた。

芽生えていた罪悪感が消え、手にしていた缶ジュースに再び口をつける隼人。暗い表情が無くなり元気になった隼人に、明日香は口元に喜々の笑みを見せた。

その時、それは起こった。

隼人のポケットから発した、着信音。ジュースを飲んでいた隼人はすぐにポケットに手を入れ、着信音を鳴らしていた無線機を取り出す。

そして通話ボタンしかないそれのボタンを押し、無線機を耳に当てた。

「はい?」

「事情は聞いた。神校のルシフェルが襲い掛かって来たそうだな」

「あ、はい。今はまだ警察の方が調査していて、生きてるかどうかわかりませんが・・・」

「うむ・・・生きているならば少々不安だが、今回のことで明らかになったこともある。その話も含め、明日の朝7時に緊急会議を行う」

「明日の朝・・・・・早いですね」

「本当は夕方にでも行いたかったが、こちらとしても調査が慌ただしいため仕方がない。連絡は以上だ、遅れずに来い」

「わかりました。時間通りに行きます」

そう言うと、隼人は通話ボタンを切り、無線機をポケットにしまう。通話を終わらせた隼人はじっとこちらを見ている明日香の視線に気づき、明日香の方に顔を向ける。

「今の無線、会議の連絡だったの?」

「うん。今日は調査が忙しくで出来そうにないから、明日の朝7時にやるんだって」

「7時!?随分早いわね・・・」

「正直、朝起きれるかどうか不安だけどね・・・。うぅ・・・目覚まし沢山用意しないとダメかなぁ・・・」

「でも、おかげで買い物が潰れずに済んだわ。ここまで来て会議で隼人が行っちゃうなんてなったら、ルシフェル犯罪対策課を取り締まってる奴ぶん殴ってやるんだから」

「はぁ・・・・なんか、今日の買い物は疲れそうな気がするなぁ・・・」

「なんか言った?」

「いえ、何でもありません・・・」

少々肩を落としながら隼人はそう呟き、残っていたジュースを明日香と共にゆっくりと飲み始めた。










次の日。葛飾警察署・ルシフェル犯罪対策課会議室。

まだ太陽があまり上っていない朝早くにも関わらず、長テーブルとパイプ椅子が並んだその広い部屋の中にはルシフェル犯罪対策課のルシフェル達が揃い始めていた。

その中に、四木中学校の主事である英二もいた。パイプ椅子に腰をかけている英二は御愛用の馬のマスクをつけておらず、馬のマスクを長テーブルの上に置いたまま無表情を保っている。

「あ、渡辺さん」

ふとその時、真横から聞き慣れた声が発した。声のした方に顔を向けると、そこにいたのは手提げバッグを手にした制服姿の隼人だった。

おはようございます、そう挨拶をしてきた隼人に、英二は軽く手を上げて答える。挨拶を交わした隼人は英二の隣の席に座り、手提げバッグを長テーブルの上に置く。

その時、無表情だった英二がようやく口を開いた。

「よく起きれたな、こんな朝早いのに」

「いえ、今朝は明日香に叩き起こされたんですよ。やっぱり目覚まし使っても僕、起きれないみたいです」

「明日香・・・・・あぁ、泊めさせてもらってる家の子か」

「はい。明日香とは幼馴染なんですけど、起こし方が荒いというか・・・」

「それだけお前を起こそうと努力したということだな。ま、俺にはどうでもいいことだが」

「努力してくれてるなら嬉しいですけど・・・。あ、そう言えば、今日はマスク被ってないんですね」

「被ってないんじゃない、被れないんだ。学校でもそうだが、ここでも被るのが禁止されてるからな・・・」

どこか落ち込みながら英二がそう呟くと、会議室の扉が開く音が響く。その音に隼人と英二を含め、ルシフェル犯罪対策課のルシフェル全員が扉の方へと視線を向ける。

部屋に入って来たのは、警察服の胸にいくつも勲章をつけた課長。手には大きな封筒を持っており、何も言わず、無表情で入って来た課長にその場にいたルシフェル達は全員口を閉ざす。

そして課長はルシフェル達を一望できる1番前の席に腰を掛け、無表情を貫いたその口を開いた。

「では、これより緊急会議を始める」

その言葉が部屋に響いた瞬間、静まっていた部屋の空気が更に静まり、いつもの会議とは違う空気を滲ませていた。以前も緊急会議があっただけに、今回も重要なことを話すことだという事はその場にいたルシフェル達全員が察知していた。

少しして、課長がその口を開いた。

「今回は警察の調査が忙しく、こんな時間での会議となったことを申し訳なく思う。だが、事は重大だ」

「重大というと?」

「一から説明する。昨日、電車に乗っていた一文字を神校の者と思われるルシフェルが襲い掛かった。理由は以前襲いかかって来た天魔興志郎の時と同様、一文字の拉致が目的のようだ」

「また一文字か・・・。向こうは相当一文字を慕ってますな」

「それはいいとして、課長の話だと昨日襲いかかって来たルシフェルは前に襲いかかったルシフェルとは違うんだな?」

「うむ。駅の防犯カメラの映像から調べた結果、一文字に襲いかかったルシフェルの名前は虫野勤二。奴は反ルシフェル運動で家族を亡くしており、それが原因で二重人格となったらしいが、今は神校の幹部級ルシフェルだと警察は睨んでいる」

「あ、あの・・・」

ふと、隼人がおもむろに口を開く。その声に課長や周りのルシフェルの視線が隼人に集中し、隼人は少しだけ肩を跳ね上げる。

「なんだ?」

「その・・・あれからすぐあの場を離れてしまってわからないんですが・・・・・勤二さんは、生きてるんですか?」

隼人の問いかけに、課長は無表情のまま軽く鼻から息を吐く。その後、課長は隼人の質問に答えた。

「トンネル内で見つけた脱線した電車の残骸を調査したが、虫野勤二らしき遺体は見つからなかったそうだ。つまり・・・奴はまだ、生きていると考えていい」

「そうですか・・・・わかりました」

勤二がまだ生きている。その答えに、隼人は安堵な気持ちになっていた。まだ生きてるなら、本来の勤二を救う機会がある。そう隼人は思っていた。

しかし、周りのルシフェルは当然その考えとは異なっていた。確かに二重人格によって悪い方の人格が動いてしまっているだけなのかもしれないが、どちらにしろ危険人物。そんな勤二がまだ生きていると言うだけで、まだまだ危険が残ってしまっている。周りのルシフェル達の考えはそんなものだった。

そんな時、隼人の隣に座っていた英二がその口を開いた。

「課長、今回の会議、虫野勤二の調査・・・・だけで終わることではないな?」

「あぁ、それだけで済むならこんな会議は開かない。そして、ここからの話が本題だ」

「本題?」

「今回の虫野勤二の事件が起こった直後、別の場所である麻薬密売組織が捕まった。その組織が密売していたのは覚醒剤、マジックマッシュルーム、シンナー、そしてもう1つが、これだ」

そう言うと、課長は手にしていた大きな封筒の口を開き始め、その中に手を入れる。封筒の中に入っていたある物を取り出し、課長はそれをルシフェル達に見せた。

封筒から取り出されたのは、小さなビニール袋に入った白い粉。一見すると砂糖や塩に似ているが、課長の話から、それがただの粉ではないことをその場にいた全員が感じ取った。

「これは『リキッドホワイト』。絵具の白いインクの名前らしいが、これはインクではなく極度の幻覚症状を起こさせる劇薬だ。組織の人間を尋問した所、このリキッドホワイトの出所はルシフェルの老人だったそうだ。そしてこれの中毒者になった者が、しばらく経つとこれを買いに来なくなったことも尋問で判明した」

「それって、まさか!」

「うむ。リキッドホワイトの出所は虫野勤二。そしてリキッドホワイトの特性は極度の幻覚症状だけでなく、神校のアジトへと導かせる一種のマインドコントロールだ。機械で操っていたと思っていたが、まさかこんな薬で操っていたとは我々も思わなかった」

「では、今の神校の拉致ルートはチラシではなく、リキッドホワイト中毒者ということですか?」

「その通りだ。現在警察では麻薬密売組織を潰していき、リキッドホワイトの利用者を調査している」

「で、私達に出来ることは?」

「まずは今話したことをよく理解すること。そして身近な人がリキッドホワイトを服用してないかを調べてほしい。万が一使用者がいたら直ちにそれを押収し、使用者を病院に運ぶこと。そして押収したリキッドホワイトを警察に提出してくれ」

そう答え、課長はゆっくりと席を立つ。それに合わせ部屋にいたルシフェル達も一斉に席を立ち、体を課長の方へと向ける。

「ではこれで会議を終了する。以上、解散」

その言葉が響き、ルシフェル達は会議室を後にしていく。出ていくルシフェル達の顔は皆真剣そのもので、リキッドホワイトという存在に皆が警戒心を強めていた。

それは、まだ会議室にいた隼人と英二も同じだった。チラシから麻薬へと形が変わり、今でも人やルシフェルを労働力にするために誘拐している。その現状に、2人が真剣にならないはずがなかった。

「リキッドホワイト・・・なんか、大変な事になりましたね」

「あぁ。チラシの時は学生がターゲットだったが、リキッドホワイトは学生以外もターゲットにしてしまうからな。それに最近は小遣い程度の値段で麻薬が買えてしまうから、老若男女問わずリキッドホワイトを手に入れてしまうだろうな」

「でも、それを作ってるのが勤二さんだなんて・・・。医者だってことは聞いてましたけど、まさか麻薬を作る人だったなんて・・・」

「いや、毒と薬が紙一重の関係のように、麻薬と医薬も同じようなものだ。覚醒剤の一種である『ヒロポン』という奴も、その昔は疲れを取るための医薬だったらしいからな。恐らく虫野は長年の医者人生で培った知識を応用して、麻薬を作っているんだろう」

「本当の勤二さんはそんなことしないのに・・・。もう1人の勤二さんを、早く何とかしないと・・・!」

「だが、何処に居るかわからなければ行動のしようがない。待つのは俺の性に合わないが、今は相手の動きを見てから行動するしかないな・・・」

一刻も早く神校を潰したい。しかし、今はそれが出来ない。その歯痒い気持ちが2人に芽生え、神校を倒すという気持ちをより強くさせていった。










「具合はどうだ、ソルジャー3」

「バッチグーじゃい。わしが横転する電車の中にいたぐらいで死んじまう軟弱者じゃと思ったかソルジャー2?」

「フン・・・それだけ元気なら心配する必要はなさそうだな」

「なんじゃぁ?この老いぼれを心配してくれとったのか?嬉しいのぉ」

「心配しているのはリキッドホワイトの方だ。お前が消えれば、リキッドホワイトが作れなくなるからな」

「なぁにそれなら心配あるまい、まだ在庫は山ほどあるわい。例えわしが今回のように人格が戻ってヘマを犯したとしても、リキッドホワイトの流通はしばらく続けられるのぉ」

「なら良いが、ソルジャー1と俺とお前と、すでに顔がバレてしまっている。そろそろ一文字隼人と石動十兵衛の入学を急いだ方が良さそうだな・・・」

「ウヒョヒョヒョヒョ!そう言うと思って、すでに校長から『アレ』の使用許可を得ておるわ。アレさえ使えば、ちと乱暴だが確実に2人を入学することが出来るのぉ」

「アレ・・・か。下手をすれば2人とも命を落としかねないが、大丈夫なのか?」

「アレの知能を馬鹿にしてもらっては困るのぉ。まぁ学校は間違いなく破壊してしまうじゃろうが、一文字隼人と石動十兵衛を生け取りにするぐらいは出来るわい」

「学校を破壊するのは俺としては構わない。アレの目撃者が居ては後始末が厄介だからな、学校を破壊出来れば手間が省ける」

「それじゃ、すぐにアレを使うとするかのぉ。どうなるか楽しみじゃのぉ・・・・・ウヒョ、ウヒョヒョヒョヒョ!」










To be continued...

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あとがきコーナー




管:どうもー!毎度ながらやって来ました、あとがきコーナー!ここまでのご拝読、真にありがとうございますm(_ _)m。

課長(以後「課」):これからもGENOMEと、人々の平和を守るルシフェル犯罪対策課をよろしく頼む。

管:って(☆w☆;)。ルシフェル犯罪対策課の長なのにやたら影が薄くて名前すらない課長さんじゃないかwwwww。

課:随分と言ってくれたな。ま、事実故に私は何も言えんが・・・。

管:まぁそういう設定にしちゃったのが俺だから多少罪悪感があったりするが・・・(☆w☆;)。そろそろ名前決めた方がいいかなぁ・・・?

課:それを決めるのは管理人次第、私が決めることではない。・・・それより、こんな無駄話はいいから早く本題に入らぬか?

管:っとそうだったw。それじゃ課長がそう言うので、早速始めるとしましょー!


今話は勤二との戦ってからのことを書いているので、第5話同様戦闘場面は無く会話場面も比較的少なくなっているので、他話よりも短くなっています。といってもいくつか前から設定していたことがあったりするので、決して無駄ではない話になっていると思います。

駅のホームで明日香からジュースを受け取る隼人。えぇ実はこの駅でのやり取りの場面、実は全部即興だったりします(蹴。駅で2人が話すーとは考えていたんですが、何を話しているかを全く考えていなかったため、結果即興で全てまとめてしまいました・・・OTL。

次の日、葛飾警察署・ルシフェル犯罪対策課会議室(長。そこで朝早くにも関わらず緊急会議が始まります。これの設定は実は少し前から考えており、勤二の戦闘の後わかったことを示す場面となっています。といっても流れは興志郎の時とほとんど変わらないので、比較的書きやすかったですね、ハイ(誰だお前。あと余談ですが、前話からそうなのですが「ソルジャー3=虫野勤二」ということが明らかとなっています。

しかし、その会議で興志郎の時にはなかった「リキッドホワイト」という麻薬のことが語られる。これ実は前話を書いてすぐに思いついた設定で、その時まだ決めていなかった「マインドコントロールする方法」を勤二が作った麻薬の作用にしてしまおう、ということから生まれました。

リキッドホワイトという名前のモチーフは課長が言っていた通り、絵具の白インクの名前です。白いインクの全部がそういう名前ではなく、「白」という色の仲間の中の1つです。白い粉ということでそれなりにいい名前をつけてあげようと思い、ネットを放浪していた時に偶然知ったリキッドホワイトという名前を使う事にしました。

会議が終わった後、隼人と英二が会話する。この会話で登場する「ヒロポン」という薬物ですが、これは戦後の日本に実在したもので、ヒロポンの成分はメタンフェタミンという有機化合物(わからない人は検索してみよう)で、英二が話している通り、戦争中では強壮剤(栄養不良や疲労を無くす薬)の一種として使用されていたそうです。自分は「はだしのゲン」という漫画でこの薬物の存在を知り、麻薬と医薬の紙一重な関係をヒロポンを使って例えるのがベリグゥかと思い、こうなりました。

そんな会話を交わしている中、どこかでソルジャー2(=魚沼謙信)とソルジャー3(=虫野勤二)の会話が行われる。そして隼人と十兵衛を入学させるべく「アレ」の使用を開始する・・・。果たして「アレ」とはなんなのか、そしてこの後何が起こってしまうのか。それは次回のお楽しみ~。


課:1つ気になるのだが、今話のあとがきコーナー妙に短くないだろうか?

管:確かに短いねw。けど最初に書いた通り、今話は戦闘場面もなく、会話場面も少なくて他話よりも短いから、必然的にあとがきコーナーも短くなっちゃうんだよね(☆w☆ )。

課:ふむ、なら仕方無いな。・・・それより、管理人はやけに麻薬や覚醒剤について詳しいが、それはどういうことだ?

管:ヒロポンの時もそうだけど、大体が漫画やテレビのニュースで知ったものが多いかな。でも俺もそんなに詳しくないんだなかこれが。

課:それにしては麻薬の種類をいくつも知っているのはおかしくないか?まさか管理人・・・麻薬を所持しているな!

管:ちょっ!(☆w☆;)なんでそうなるん!?麻薬なんて持ってねぇYOwwwww!

課:それは署でゆっくり聞こう。さぁ、こっちに来るんだ!

管:だから違っ!や、やめっ!

ドタドタドタドタ!!!(逃げる管理人と追いかける課長の足音)

英:何をやってるんだか、あの2人は・・・。それじゃ管理人も課長もいなくなってしまったことだ、そろそろ終わりにしよう。それでは皆、次の話に乞うご期待!


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