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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:薬
先日、新薬の承認機関を短縮するという厚生労働大臣の発言が報道されていました。日本での新薬の承認は欧米に比べて非常に長く、4年ほどを要すると言われていました。それを米国並みの1年半にするという事で、倍以上の短縮となります。
日本では最先端の医療が行われていると思われがちですが、実は新薬の承認や保険の適応などの問題によって、どちらかと言うと遅れがちな傾向にあります。 ガン治療の際に問題にされていたのですが、治療を行う中で保険適応外の新薬を使用すると、治療全体の保険適応ができなくなり、全額を患者が負担する事になってしまい、治療効果を優先するか治療コストを優先するかという事に直面してしまいます。 新薬承認の高速化は、そうした問題の解決に繋がるのではと期待しています。具体的な方策として、審議官の人員を増やすとの事なので、承認を急ぐあまり審査の質が低下する事は防げるように思えます。 カナダの研究機関がまとめた統計によると、米国では医薬品の副作用による死亡が、死因の4位を占めているとされていました。投薬ミスや過剰摂取などの人為的なミスを除いた数値を元にしているので、適正に処方された医薬品による副作用がいかに一般的な死因になり得るものかを伺う事ができます。 新薬が素早く承認されて治療に用いられる。患者にとって治療の選択の幅が広がる事は非常に大きなメリットとなります。そのメリットのみが活かされるような制度改革となる事を願いたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月20日 07時44分41秒
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