九州ではまったく使う事のない言葉なので、最初聞いた時はかなりの違和感を感じたのですが、もち米にうるち米を混ぜて炊いたものを軽く潰して作った餅やそれを丸めた物、もしくはそれに餡を付けて作られるおはぎを「はんごろし」と呼ぶ方言があります。
主に日本の北の方で使われているらしく、調べてみると東北や北海道といった広範囲な地域で使われている例を見ます。最初に聞いたのが群馬の人からだったので、あまりのインパクトにその人の出身地特有と思ったのですが、意外な地域の広がりに驚いてしまいます。
使用例としては、「お祖母さんが帰ってきたら、おはぎを食べましょう」というものが、「祖母ちゃんが帰ったら、はんごろしにすっけ」となるらしく、かなり穏やかではないものを感じてしまいます。
また、東北地方では、すいとんの事をその作る時の動作を元に、「とってなげ」と呼ぶ事があるらしく、「すいとんを食べようか、おはぎにしようか」という言葉は、「とってなげにすっか、はんごろしにすっか」となると聞かされ、かなり攻撃的なものを感じてしまいます。
同様の言葉に「みなごろし」というものもあるとされ、はんごろしは軽く潰した物を指す事に対し、完全に潰して餅の状態にしたものは、「みなごろし」と呼ぶそうです。潰すという行為が殺すと表現された事が明白ですが、なんとも物騒な使用例だと思ってしまいます。