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テーマ:今日の体調(3622)
カテゴリ:薬
先日、気になる事が報道されていました。全米、24の大都市圏で少なくとも4100万人が利用する飲用水道水から、抗生物質や精神安定剤などの医薬品の成分が検出されているそうです。
検出量は微量なので、製薬業界からは健康上の影響はないとしていますが、毎日使うものであり、長期間にわたるものでもある事から影響が懸念されます。 EPA(米国環境保護局)の当局者は、今回の報道に対し、懸念が高まっている事は認識しており、深刻に捉えているとコメントし、事の重大性を当局も意識している事が伝えられています。 水道水での医薬品成分の検出は、医薬品を摂取した際、吸収されなかった成分の一部が体外に排出されて下水に入りますが、下水処理では医薬成分の処理は念頭に置かれていない事から、成分の除去が行われずに自然界に蓄積。循環して飲用水に入り込んだ事が考えられます。 かつて環境ホルモンが問題視されていた頃、米国では経口避妊薬の飲用者が多い事から、ホルモン剤の成分が河川に流れ込んでいる事が言われていた事があります。 今回の報道は、それをさらに拡大したような印象を持つもので、薬剤の種類が増えた事で問題をより大きくしてしまっている感じがします。 東部フィラデルフィアでは、高コレステロール血症やぜんそくなどの治療薬を含む56種類の成分が見つかっているとされ、身近な薬剤と検出成分との関連性が伺えます。最近、日本ではメタボリックシンドロームの治療薬がよく処方されているようですが、やがてそれが検出される日が来るのでしょうか...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月14日 07時41分29秒
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