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安産祈願の夫婦あわ… 料理長52歳さん

2012年10月10日
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 記録によると紀元前400年頃、医学の祖と呼ばれるヒポクラテスが柳の樹皮を熱や痛みを軽減するために使い、葉は分娩の際の痛みを和らげるものとして使っていたとされます。古代ギリシャの時代から柳は鎮痛作用を持つとして利用されていたと伝えられています。

 19世紀になって柳の木からサリチル酸が分離され、解熱鎮痛作用の有効成分として知られるようになり、副作用として強い胃腸障害を伴いながらサリチル酸は解熱鎮痛剤として用いられる事となります。

 その後、副作用の少ないアセチル化されたアセチルサリチル酸が合成され、今日では馴染み深いアスピリンの登場となり、アセチルサリチル酸は世界で初めて人工的に合成された医薬品となっています。

 アスピリンというと映画やドラマの中でアメリカ人が大量に消費している薬剤という印象があります。第一次世界大戦後、禁酒法や大恐慌といった社会的な不安の中で「アスピリンエイジ」と呼ばれる常用者が増えたためで、当時は頭痛だけでなく精神疾患にも有効と考えられていました。

 アスピリンエイジの伝統はその後も引き継がれ、今日でもアメリカではこれといった疾患がある訳でもないのにアスピリンを服用する人が多く、最大の消費国となっています。アスピリンの副作用として胃潰瘍などが上げられていますが、年間10万人ほどが副作用の胃痛で入院し、2000名ほどが胃潰瘍で亡くなっているというのは、アスピリン大国アメリカならではという事ができます。

 そんなアスピリンに意外な効能がある事が判ってきています。低用量のアスピリンを長期に渡って服用し続ける事で、ガンの発症率が下がる事が確認されています。アスピリンの服用によって血液の凝固作用が下がる事から、血栓の形成を抑えて脳梗塞や心筋梗塞の発症を予防するのではないかとした複数の研究の中で、アスピリンの服用によってガン全体を予防する効果が20%程度高まり、5年以上の服用で30%近くも発症率が低下する事が判っています。

 一剤で脳梗塞、心筋梗塞、ガンといった大病を防ぐ事ができ、しかも安価な薬剤となると大変ありがたい話なのですが、唯一の欠点としては副作用として出血傾向を強めてしまう事で、胃潰瘍をはじめとする潰瘍体質の人にはお薦めできないものとなっています。

 同じアスピリンでも高用量のものは抗血栓作用を発揮できないとされ、低用量である事がポイントとされます。健康には自信があっても、将来的なガンとなると大丈夫といえる自信がない私としては、これから日常的な服用を考えた方が良いのではとも思えてくるのですが、極度に血が止まりにくい体質なので、それを考えるとやめておいた方が良いかとも思えてしまいます。





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最終更新日  2012年10月10日 07時34分30秒
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