テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
なぜそれほどの思いをしても参加したかと言うと、当時田舎のその大会で3連覇中であって、更なる記録がかかっていた事と、またそれ以上に予選を勝ち抜いた地区の代表なので、勝手に休むわけにはいかなかったのです。もうろうとした状態のまま1回戦が始まったのですが、椅子に座っているのも苦しい状態でした。顔を机の下にして、ビニール袋に吐き続けていました。考える事も困難でしたが、それどころが目が回って石もまともに見えない状態でした。音がしたらとにかくその辺りに転がしておくといった有様です。相手もさぞやりにくかったで事でしょう。自分は、こういう相手と対戦した経験がないのですが、実際どんな気持ちなんでしょうか。一回戦は、ほとんど盤上をみている余裕はなく吐き続けていましたが、自分でもわけがわからないうちに勝ってしまいました。
2回戦も大差ない状態でしたが、これも吐きながら奇跡的に勝ちました。その後の昼休みに、朝送ってくれた碁の弟子が心配して様子を見に来てくれたのですが、曰く「会場に入った瞬間にすっぱいにおいが立ち込めていて何事かと思った」そうです。昼休み一杯、寝転んで休み、少しはましな状態になって、その後の準決勝も勝ち決勝に進出したのでした。 決勝戦では、だいぶ体調も回復し、優勢に打ち進めました。ここまで、苦しかったけれど何とか連覇を伸ばせそうだなと思い、どっと疲れを感じたのです。終盤に、ひどいミスが飛びだし、大逆転負けを食らいました。ここまで来て、何とも残念でしたが文字通り自業自得です。大反省したのでした。 たまたま、大学のOBが大会に参加していたのですが、「~君じゃなかったら、絶対永久追放されていたよ。」と言われたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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