カテゴリ:囲碁
愕然とした棋譜
ネット上で、この碁を見て愕然とした。誰が打ったか知らずにこの数手を見たら、おそらく5級くらいのアマかなあと思ったかもしれない。この碁は、韓国のトッププロがタイトル戦で打っている碁である。であるから、間違いなく現在において世界でもトップレベルの内容のはずである。 私が今まで習って来て、身に染みている碁とは、根本的に考え方が違う。以下は黒の手に対する私の素直な感想である。 >黒2 はさんで攻めに行っている白石が、根拠を求めて隅につけて来たのに対して、受けて攻めを継続せずに、あっさり辺に構えて楽させてしまう不思議な手。 >黒4 5の所の引きを打てば、白はカケツギくらいになるから、先手で利かすことができる。その後、白が右辺に何か打ってきても利かしとして働くはずである。白5という、巨大にして味の良い手を打たせておいて、その後に白の壁を意識して6と控えめに開いている。 最近の碁は辺重視であるというのは知っていたが、ここまで来ると私の碁の概念を超えてしまうほどである。いったい自分は何を頼りに碁を打ったらいいのだろうかと愕然としたのであった。 ただ、逆にちょっとほっとする気持ちもある。それは、碁の序盤は、全体のバランスさえ気をつければ実はどう打っても大差ないのかもしれないと思えることである。 碁とは、なんと広いものなのだろう。自分の知っている碁、打っている碁はなんと狭い考えに縛られた碁であろう。もっと、自由にハチャメチャやってみようかなと思い始めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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