テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
4月3日の記事 で、紹介した学生時代のTさんとの一局について、驚きの新事実が発覚した。その碁は、私が大学に入学した年の学生団体戦において、当時黄金時代だった東北大のエースTさんと対戦した一局である。私は、ずっとこの碁に勝ったと思っていたのだが、数年前に相手のTさんと話した時に、それは勘違いで実は私が負けていた事がわかったのである。それで私も納得していた。
関東甲信越大会に参加した時に、当時Tさんとチームメイトだったヒロさんに話かけられた。彼は、私のブログを見てくれていたのだ。そこで、例の一局について教えてくれたのである。 何と、その碁は実は私が勝ったと言うのだ。記録にも残っていて、棋譜も送っていただいたので今度こそ間違いない。彼によると、この碁に負けたためにTさんは6勝1敗となり全勝を逃し、ひどく悔しがっていたそうだ。その思いが高じて逆に勘違いしてしまったのであろうか。私は、内容があまり良くない覚えがあったので、負けたと聞いて納得してしまったのだった。 以下の図がこの碁で特に印象に残っている場面である。白番の私が序盤に定石を間違えて劣勢だったのが、黒が楽観したようで追い上げて勝負になってきた場面である。 ハイライト ここで、白1とつけた手が狙いすました一手で、今見ても鋭い手だ。しかし、その後のハネアゲが手拍子で、横に引いて根こそぎ稼ぎながら黒を攻めていれば、ここで決まりそうである。この後は、2転3転して結局白1目半勝ちとなっている。寄せで必死に計算して、勝ちを読んでいたのも思い出した。 今回、懐かしい棋譜を送っていただいて、当時の光景や感情までもが目の前に浮かんで来る気がした。棋譜の力を改めて知らされた。そして不思議な物語は、ようやく完結することができた。ヒロさんに感謝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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