テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
ネット碁の話。負けがこんでいる同士の対戦。お互い背水の陣。しかし、例によって序盤から稼ぎすぎて薄くなり、苦しい展開になってしまう。さらに、ほとんど半潰れという状況になってしまうが、ここから開き直って勝負手連発。相手も勝ちを意識しているのか、だんだんおかしくなってくる。ついには逆転。あとは、秒読みに追われて手に汗にぎりながら必死に逃げ切った。
ほっと一息ついたところで、ある事に気づいてはっとした。何とこの勝敗で相手が降段してしまったのだ。呆然としているのが、パソコンごしにも伝わってくる感じがする。あいさつも忘れてその場に留まっている。もしかしたら、大声を上げて物に当たっているのかも知れない。 タイゼムの降段の規定は厳しい。20局を7勝13敗で降段してしまう。7勝13敗などという数字は、実力がかなり抜けていなければ、あっさり食らってしまう数字である。 負けが込んでくると、だんだん焦りだす。日本棋院ネットやパンダのような仕組みだと、降段してもちょっと勝てばすぐに上がれる仕組みだが、カンキネットやタイゼムでは最初からやり直さなければならないので、降段の痛みが大きい。 尻に火がつくと、相手を選ぶようになる。こうなると、だんだん手が伸びなくなって更に勝ちにくくなる。この追い詰められる感覚は、一発勝負のトーナメント大会では味わえない緊張感である。これはこれで、精神修養になるし、厳しい勝負の醍醐味も味わえる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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