カテゴリ:囲碁
力士は勝負勘を養うために博打を好むそうだが、渦中の大嶽親方は大分負けていたそうだ。現役時代もけれん味のない一直線の取り口で、ずる賢さが感じられなかった。勝ってる上に名前も出てこない賢い人がたくさんいるはずで、大嶽親方まさに踏んだり蹴ったりで哀れだ。
勝負事は大好きなのだが、自分自身は情けないほど勝負師には遠い。碁の大会でも、勝負に臨む心構えができなかったり、戦う前から相手を恐れて逃げ腰になったり、逆に暴走したり、追い上げに焦って自滅したり、もうイヤッてほど後悔している。 最近の注目は何と言ってもサッカーの岡田監督。技術的な事はわからないが、直前まで世界に通用しない戦術を採用していたとすれば、上手い監督とは言い難いと思う。 でもすごいと思うのは、大会直前に作戦を大幅に変更したということ。「ここまで来たら、結果に拘らず今までやってきた事を精一杯出して」と思うのが普通の発想だと思う。なりふり構わず、勝ちにこだわるという執念を感じた。当然これは単なる博打ではなくて、勝つ可能性を追求した結果であろう。 自分の事で思い出すのは、ある大会の大事な対局でのこと。対局前に日本棋院の2階で定石書をパラパラと見ていて、「あれ、こう打ったらどうなるんだろう?やれるんじゃないかな。」と思うことがあった。すると偶然本番でその形ができたので、思いついた手を試してみたのだ。その結果は! 私のその手はシチョウが良ければ成立したのだが、悪かったので一隅であっさり潰れてしまったのだ。しっかり勉強するか研究したらすぐ分かる簡単な事。全く裏付けのない思いつきを打ってしまった事を未だに後悔している。岡田監督の作戦変更とは天地の差がある。 ところで代表監督の評価って難しいなと思う。結果がすべてなのかも知れない。野球の原監督や王監督なんて、どう見たって下手クソな監督だけど、WBCで勝って名監督の仲間入りしちゃっている。カメルーン戦のどこかでほんの5cmボールがずれていたら・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 2, 2010 08:55:05 PM
コメント(0) | コメントを書く
[囲碁] カテゴリの最新記事
|
|