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15年近く前のことになるが、たまたま機会があり子供と一緒に「ふれあい囲碁」という企画に参加した事がある。安田プロが提唱する安田メソッドによる親子参加型の囲碁入門教室である。説明を聞くと、単に囲碁普及のためではなく、子供の教育や情緒への効果も目的として行われているとのこと。知的な障害があって、対人関係が築けない子供が安田メソッドから碁を覚えて良い方向に行ったというエピソードも紹介された。
実際に体験すると、ポンヌキゲームを楽しみながら囲碁のルールを覚えられる仕組みで、他の親子との会話もはずみ、堅苦しくなく楽しめた。囲碁を全く知らない親が大半なので、親子で囲碁を覚えていくという共同作業ができる事も良さだ。
だんだんと実戦的なゲームの段階に移り、親子の組み合わせを替えて手合せしたのだが、ここで思いがけない事件が発生した。なかなか要領を理解できない子供がいて、その子のお母さんが「なんで分からないの!ここでしょ!」などと強い口調で怒り始めたのだ。他の子ができる事ができないので、辛かったのだろうか。なだめようとしたが治まらず、そのうち子供は反抗的になり、石を置かずに投げたり盤を崩したりするようになり、お母さんはさらに怒り出してしまい子供を連れだしてしまった。 情緒的な障害がある親子がお互いに傷つけあっているように見えた。家庭でもこんな状況が日常的に繰り返されているとしたら・・・と想像すると何ともやりきれない気持ちになった。 子供の教育を目標とするふれあい囲碁の企画の中でのできごとだったので、印象的で忘れられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
難しい問題をお母さんに出して、なんでこんなこともわからないの?と言えば子供の気持ちがわかったかも
(Jan 20, 2017 01:51:13 PM)
ようこそ。
後から、何かできれば良かったと思ったのですが、思いがけない事にあっけにとられてしまいました。こういうのは、上の代からの連鎖なんでしょうね。 (Jan 26, 2017 02:02:45 AM) |
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