テーマ:囲碁全般(745)
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1996年のアマ十傑戦全国大会から。この一局は、3回戦敗退者8人で行われる9・10位を決める順位戦の1試合目。相手のTさんは、同じ県の出身で一つ年上。すでに中学のころに県大会で入賞するなど、憧れの存在だった。
私が彼に初めて会ったのは、中学2年の時だった。少年少女囲碁大会が始まる前年のことで、初めて県大会が開かれた。会場にいるほとんどが学校の先生で、参加者は小学生が多分2人、中学生が3~4人だったと思う。有名人の彼に対して、私は碁を覚えてまだ1年くらいだった。精一杯戦ったが当然全く勝負にならず、同じ年ごろでとんでもなく強い人がいることに驚いた。誰かが彼に聞いた。「手ごたえはどうだった?」。たぶん、大会前に結構強いのがいるよと吹き込まれていたのだろう。彼は、「もっと強いと思ったのに」と残念そうに答えていた。私は、自分が不甲斐なく彼に申し訳ない気持ちとともに、いつかは追いつきたいと決意した。 私の白番の碁。以下、白1に黒2が好手で左上が黒攻め合い勝ち。読み違いがあり悲観してしまったが、締め付けが利くので、まだまだこれからの碁だったようだ。 実戦図1 以下黒1に白2が大悪手で黒3と守られて息が切れてしまった。白2で3の左に切っていれば、黒があちこち薄くまだチャンスがあったようだ。この年、組み合わせに恵まれたが振り返るとどの碁も手が伸びずかなり内容が悪い。迷いが多かった時期だった。せっかくのTさんとの対局で不本意な内容になってしまったのが心残りだが、漫画のようには上手くいかないのが現実だ、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 18, 2018 09:36:21 PM
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