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テーマ:今日のこと★☆(104428)
カテゴリ:日本・世界の地理
21日、大阪の心斎橋に、デンマークに本拠を置く人気の雑貨屋・タイガーのアジア1号店がオープンした。「聞いたことあるような・・・」と思った名前だが、アジア1号店を東京ではなく、敢えて大阪に選んだことで一時話題になったと思い出した。
なぜわざわざ大阪なのか?世間では「東京一極集中」とか「関西経済の低迷」とかが声高に叫ばれているが、大阪を選んだ理由を知りたかった。 なぜ大阪? 北欧の人気100円ショップ、日本上陸の内幕(2月26日、フジサンケイビジネスアイ) 北欧の人気雑貨チェーン店「タイガー」が今夏にもアジア1号店を大阪に出店する。欧州では約120店を展開する同店だが、なぜアジア第1号店を首都・東京ではなく、大阪に決めたのか。来日した「タイガー」を運営するデンマークのゼブラ社のレナート・ライボシツCEO(最高経営責任者)が大阪進出の理由を明かした。 「東京には、それぞれ特徴的なエリアがたくさんある。1店舗をオープンしても、限定された地域のものになるため、東京では埋もれてしまう危険性があると考えた」。ライボシツ氏はこう説明した上で、「東京に比べ都市のサイズがコンパクトな大阪では、1店舗をオープンしたら、全体からお客さんに来てもらうことができ、広く知れわたると考えた」と言う。 大阪進出に際し、日本貿易振興機構(ジェトロ)や大阪商工会議所のサポートを受けながら出店準備を進めているが、「サポートがあってのこと。東京には企業が多く、われわれ1企業に対し、ここまでのサポートが受けられたかわからない」とも話す。 日本での出店準備を、中心になって進めているクラウス・ファルシグ日本地区部長は、学生時代にバックパッカーとして日本を旅行したことがあり、好きな都市は「京都、金沢、長崎」。「日本の文化がより感じられる」と京都に留学した経験からも、関西出店のメリットをライボシツ氏にアドバイスする。 海外の大手チェーン店が日本進出で大阪を選んだケースはほとんどない。昭和46(1971)年に日本1号店を開店した「マクドナルド」、平成8(1996)年の「スターバックス」は共に東京・銀座だった。仏高級ブランド「ルイヴィトン」「カルティエ」も銀座、「エルメス」は丸の内、ベルギーのチョコレート専門店「ゴディバ」は日本橋だ。 タイガーと同じ北欧ブランドはどうか。スウェーデンの衣料品チェーン「H&M」は銀座に、同くスウェーデン発祥の家具チェーン「イケア」は、郊外型店舗形態をとることから、1号店は平成18(2006)年に千葉県船橋市にオープンしている。 「今後の日本展開は、まず大阪で3店舗の成功をおさめること」と話すライボシツ氏。すでにタイガーに対する日本での引き合いも多く、「日本市場では100店舗単位での展開も期待できる」としており、大阪の後には、東京をはじめ日本全国に展開していくことになるだろう。 人口500万人のデンマークでは、すでに60店舗を展開するタイガー。東京より規模は小さいが、大阪も人口は267万人と、世界的にみても大都市だ。大阪での成功が、タイガーの日本展開のカギになるとともに、今後海外ブランドが戦略的に大阪に進出することになるのか、といった点でも注目が集まっている。 (引用終わり) 20年以上東京に住んでいる私も思った。例えば「今日、青山にオープンする・・・」といったら、渋谷区や港区といった限定されたエリアだけで話題になって終わり。山手線の各駅の町ごとの個性や自己主張が非常に強いというのもあるかもしれない。さらに、23特別区には人口が非常に多い区も珍しくない(人口50万人以上の区が7つもある。世田谷区、練馬区等)。 一方で大阪市は、CEOの指摘があった通りコンパクト(その証拠に、面積が東京23区の約3分の1)。例えば天王寺から梅田へは移動の負担がそれほど少ない。現に、私のいとこの家がある港区からだったら、すぐ弁天町や大阪ドーム、難波等に行ける(私の住む世田谷区から東京ドームまではかなり距離がある)。 東京人だったら気付かない視点が見えた。もっとも「隣の芝生は青く見える」ということもあるかもしれない。 余談だが大阪府・市は特に2008年頃から急に自己主張が強くなってきているのではないかと。伊丹空港と関西空港の経営統合(積極的なLCC誘致)だとか、大阪都構想、副首都構想・・・。特に行政改革については話題を事欠かない。 首都圏経済のライバルとして、関西が再び大きな活気にあふれることを楽しみにしている(もちろん、名古屋、札幌、福岡等も忘れていない)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 23, 2022 09:56:16 AM
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