私の主観だが、羽田、成田、関空、セントレアの4空港以外からアメリカ、ヨーロッパ方面への国際便はないだろうと長らく思っていた。
福岡から初の欧州直行便 KLMのアムステルダム便就航(4日、朝日新聞)
福岡空港に初めての欧州直行便が就航した。KLMオランダ航空の福岡―アムステルダム便で、4日午前8時ごろに初便が福岡空港に到着。2時間半後、折り返しの出発便が約230人の乗客を乗せて飛び立った。
到着したボーイング777―200ER(318人乗り)に、2台の消防車が機体の両側から放水して就航を歓迎。国際線ターミナルでは記念式典もあり、KLMオランダ航空の最高執行責任者ピーター・エルバース氏が「(就航は)世界の都市と福岡を結ぶことにつながる」と喜び、高島宗一郎・福岡市長は「経済的にも大きなインパクトがある」と話した。
運航は週3往復。福岡からの往路は月、木、土曜の午前10時25分発で、飛行は約12時間。オランダの首都アムステルダム近郊のスキポール空港に着く。復路は水、金、日曜発。
(引用終わり)
福岡といえば西日本随一の大都市(人口100万人以上)にして、中国や韓国に最も近い大都市だ。そうしたことから中国、韓国への国際線があることは当然だ。
しかし、今回就航したのはヨーロッパ方面。考えていく内に実は九州とヨーロッパとの交流の歴史は長いのだと感じた。
歴史的に見れば、1639年に鎖国体制が完成した後も、九州の長崎・オランダ商館を拠点に日本とオランダの貿易が続いた。文化としてもオランダの医学書「ターヘルアナトミア」を和訳した前野良沢は中津藩(現・大分県中津市)の藩医だった。それが縁で、長崎県には長崎オランダ村(1983年開園、2001年閉園)、ハウステンボス('92年開園)というオランダをテーマにしたテーマパークがある。
KLMによると、年間利用客8万人を目標としているとのこと。日本の諸都市とヨーロッパとの絆がもっと強まるのが楽しみだ。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 23, 2022 09:38:54 AM
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る