私は2014年夏にポルトガル、ベルギーへ旅行に出かけました。
2014年8月6日の日記
私はその際、
ルフトハンザを利用したため、
ドイツで飛行機を乗り換えました。羽田空港からLH717便に乗り、フランクフルトでポルトガル・
リスボン行きに乗り換えようとした時のこと。
Lissabon
という
空港内の電光掲示板の表記に目が留まりました。ドイツ国内だったので
ドイツ語表記でした。英語表記の「Lisbon」でイメージが固定されていた私は、完全に面食らいました。でもすぐに英語表記の「Lisbon」が出てきたので安心したのでした。
このように、外国の国名・地名を自分の言語で表すことが多々あります。このことを
exonym(外来地名)と呼ぶことがあります。例えば、
日本語:日本(endonym、内名)
英語:Japan(exonym、外名)
フランス語:Japon(exonym、外名)
というのが代表例です。
上記の「Lisbon」だと、
英語:Lisbon
日本語:リスボン
ポルトガル語:Lisboa
ドイツ語:Lissabon
フランス語:Lisbonne
イタリア語:Lisbona
というように変化します。日本語の「リスボン」は英語から来た名前ですね。
Wikipediaで言語別の外名を検索すると、膨大な量が出てきました。
特に英語、ドイツ語の項目。ヨーロッパの国では、代表例として
ベルギーの都市の名前を挙げます。
~オランダ語圏~
=アントワープ(アントウェルペン)=
オランダ語:Antwerpen(アントウェルペン)
フランス語:Anvers(アンヴェール)
ドイツ語:Antwerpen
英語:Antwerp
スペイン語:Amberes
=ルーヴェン=
オランダ語:Leuven(ルーヴェン)
フランス語:Louvain(ルーヴァン)
ドイツ語:Löwen
英語:Leuven
スペイン語:Lovaina
=ゲント=
オランダ語:Gent(ヘント)
フランス語:Gand(ガン)
ドイツ語:Gent
英語:Ghent
スペイン語:Gante
=ブルージュ(ブルッヘ)=
オランダ語:Brugge(ブルッヘ)
フランス語:Bruges(ブルージュ)
ドイツ語:Brügge
英語:Bruges
スペイン語:Brujas
=オステンド=
オランダ語:Oostende(オーステンデ)
フランス語:Ostende(オスタンド)
ドイツ語:Ostend
英語:Ostend
~フランス語圏~
=リエージュ=
フランス語:Liège
オランダ語:Luik(リュイク)
ドイツ語:Lüttich
英語:Liège
スペイン語:Lieja
=ナミュール=
フランス語:Namur
オランダ語:Namen(ナーメン)
ドイツ語:Namür
英語:Namur
=モンス=
フランス語:Mons
オランダ語:Bergen(ベルゲン)
ドイツ語:Bergen
英語:Mons
~ドイツ語圏~
=オイペン=
ドイツ語:Eupen(オイペン)
フランス語:Néau
オランダ語:Eupen
英語:Eupen
今ここで例示したのは、ほんの一部にすぎません。
ベルギー国内には、現地の言語と外国語では町の名前が異なるという例は多数あります。