最近、首都圏の大学事情で気になるニュースがありました。それは、東洋大学が板倉キャンパス(群馬県邑楽郡板倉町)を2024年3月末をもって事実上閉鎖したことです。このキャンパスは、東武日光線の板倉東洋大前駅の由来となった施設です。該当する地域の未来はどうなるのか、少し心配になってきました。
東洋大学は元々、白山キャンパス(東京都文京区)が手狭であることと白山の再開発の関係から、キャンパスを郊外(埼玉県朝霞市、川越市、群馬県板倉町)に分散させてきました。
朝霞キャンパス:文系5学部の1、2年生用
川越キャンパス:工学部
板倉キャンパス:国際地域学部、生命科学部、食環境科学部
しかし2005年に文系5学部(文学部、経済学部、経営学部、法学部、社会学部)が白山に再移転。総合大学としては初の本格的な東京都心への回帰でした。
その後、東洋大学ではキャンパス再編(赤羽台キャンパスの開設など)、学部再編を幾度となく実施。板倉にあった学部では、2009年に国際地域学部が白山に移転。そして2024年3月末をもって生命科学部、食環境科学部が板倉から朝霞キャンパスに移転。結果として、板倉キャンパスを拠点とする学部が消滅したのです。
東洋大学は、板倉キャンパスの将来について別用途での活用も含めてあらゆる可能性を検討する、とのことです。いずれにしても、板倉町にとっては「梯子を外された」状況になってしまいました。板倉東洋大前駅ともども、今後が心配になってしまいました。
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Last updated
May 12, 2024 07:18:47 PM
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