テーマ:たわごと(26717)
カテゴリ:中国、台湾
呉建民氏は、駐オランダ大使、駐フランス大使などを歴任し、外交学院長も勤めた国際協調派として知られる人物。 日中関係を含め、偏狭なナショナリズム、民族主義を戒める発言をしてきた。 その呉氏が運転手の運転する車に乗車中、単独交通事故で死亡。 「脅威は外部の“陰謀”ではない」 改革派の中国紙、異例の習政権批判か 外交界重鎮、呉建民氏の追悼記事, 2016年6月20日 産経ニュース 中国外交界の重鎮、呉建民氏(77)が18日に湖北省で交通事故死したことを受けて、一部の中国紙が追悼記事の中で、習近平政権への批判とも受け取れる異例の主張を展開している。 習政権下での強硬な外交路線に反対姿勢を示してきた呉氏の死去をきっかけに、習氏の支持基盤と対立する中国共産主義青年団(共青団)出身グループや改革派の不満が噴出した可能性がある。 …(略)… 共青団機関紙の中国青年報は19日、1面に呉氏の追悼記事を掲載し、「常に冷静な声を発し、中国外交において巨大な影響力を発揮してきた」と称賛。 また、ポピュリズムや民族主義に反対してきた人物だったと紹介し、「中国には多様な意見が必要だ」と訴えた。 これは、反腐敗運動を大々的に展開して自身への権力集中を進め、「中国の夢」「海洋強国」などのキャッチフレーズとともに強硬な外交姿勢をとってきた習政権への批判ともとれる。 呉氏は外務省報道局長や駐仏大使などを歴任。元最高実力者、トウ小平氏が打ち出した「韜光養晦(とうこうようかい)」(姿勢を低く保ち、強くなるまで待つ)の外交戦略の継続を訴え、「日米や東南アジアとの対立を避けるべきだ」と主張し続けた。 また、「中国のミサイルで日本は火の海になる」などの過激な発言で知られる、習政権の支持基盤である保守派の論客の羅援少将や、タカ派の国際情報紙、環球時報の編集幹部らと論争し、ネット上で「弱腰」「漢奸(かんかん)」との批判も受けてきた。 …(略)… 反腐敗運動の展開でで李克強首相の権力を封じ、ライバルを追い落とし続けた習近平は、国内で無敵モード。 その個人崇拝まで強いる有様を「習沢東」と呼ぶのは面白い。 中国・元国家主席の死後待遇 銅像建設も即取り壊し命令 2016.06.19 習近平は最近、「習沢東」と呼ばれるほど、毛沢東を模した自身の偶像化や軍権掌握といった権力の一極集中を進めている。 その独断専行ぶりを、ジャーナリストの相馬勝氏がレポートする。 * * * 陝西省富平県。省都の西安市から約60km北東にある田舎町だが、いま国家プロジェクト級の大規模な建設工事が進んでいる。 習近平の父、習仲勲の巨大墓苑だ。面積は2660万平方メートルと東京ドーム569個分がすっぽり入る。 富平県は習仲勲の生まれ故郷だけに、共産主義革命戦争を指揮、新中国建国に深く貢献し、副首相や党政治局員まで務めた業績を讃える「愛国主義教育基地」として、地元の陝西省政府の肝いりで昼夜兼行の突貫工事が行われているのだ。 …(略)… 交通事故死が、ソ連、ロシアの謀略組織がお得意の「邪魔者は消せ」路線にみえてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月24日 06時01分22秒
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