イェテボリから無事帰国。
ここ一週間ほど、スウェーデンのイェテボリに、イヴェント出演のために、LIV MOONの茜さんと行ってきました。スウェーデン人ベーシスト、マグノス・ローゼン氏に招いていただき、同氏とのコラボで演奏するという貴重な機会を得ることができました。イェテボリ空港にてこのイェテボリという地名なんですが、綴りはGoteborg(最初のoの上に・・)。ゴート人の街っていう意味ですね。ゴシックのgothもこのゴート人から来てるらしいです。で、発音なんですが、日本語では「イェーテボリ」とか、最近の「地球の歩き方」には「ヨーテボリ」とか書かれていて、ほんとのところはどうなんだろう?と思い、マグノスにスウェーデン語で発音してみてもらったところ、どうやら「イェテボリ」が最も現地発音に近いんじゃないかと思われたので「イェテボリ」って書いています。日本人的にはとても考えにくいことなんですが、ローマ字でいうところのgが、同地ではyみたいになまって発音されるんですね。だから、gをyに置き換えると、yotebory。これなら「イェテボリ」って読んでも納得ですね。いきなり街の名前の話題でしたが、それはともかく、今回僕が演奏してきたイヴェントは、2つ。そのひとつが、2日間にわたって行われた「Music Against Violence」というイヴェント。スウェーデンでは、暴力犯罪や性犯罪が多発していて、しかも罰則が軽くて、例えば殺人を犯しても、数年で出所できてしまう、みたいなこともあって深刻な問題になっているそうです。そして下の画像が、同イヴェント1日目の会場「Brew House」。飲み物の工場だった場所を改造して作られたものらしいです。次の画像は、本番時、演奏直前にステージ上で撮ったもの。僕以外のメンバーが全員写っています。右が、演奏直前にちょっとしたスピーチをするマグノス。真ん中が茜さん。そして左がドラマーのラッセ・エリアッソン氏。で、僕は主にピアノを弾いています。そうなんです。楽器陣はギターレスのピアノ・トリオ。そんなわけで、ベン・フォールズ・ファイヴみたいな編成で、LIV MOONの楽曲を演ることとなったんですが、皆さんの知恵とスキルで、かなりいい感じのサウンドになったんですよ!!!! 茜さんの超高音ヴォイスも百発百中で、お客さんも大変にウケてくれました。そして下の画像は、マグノスの超絶ベースと僕のクロマティック・ハーモニカのデュオ演奏をしているところ。この日のイヴェントの最後に、マグノスがベース・ソロを演奏する予定だったんですが、急遽マグノスが「タツヤのハーモニカと一緒に演りたい」って誘ってくれて実現しました。全く計画なしの、ガチのアドリブです!!!! で、これがまたウケたんですよ!!!!!さてさて、この「Music Against Violence」、手作り感溢れる草の根イヴェントとも言うべきもので、スタッフも最小限。楽器はマグノスの車に乗せて、自分たちで運びます。で、マグノスの車は、ロック・ミュージシャンらしいスポーツカータイプのかっこいい車。そもそも楽器を運ぶような車じゃないんです。後ろのトランクはベースアンプやら、5弦ベースやら4弦ベースやらでいっぱいになってしまい、キーボードは無理やり後部座席に・・しかもケースなしで・・(ケースに入れると車に入らなかった・・orz)こんな状況です・・もう皆さん、想像つくかもしれませんが・・この反対側では・・あのひとがこんな状況になっています。4オクターヴの美神!!!!先ほど、今回僕が演奏してきたイヴェントは、2つ。と書きましたが、そのもうひとつっていうのが、イェテボリ市内のハードロックカフェで行われたイヴェント。これは、マグノスのニューアルバムの発売記念イヴェントで、スウェーデンのトップ・ミュージシャンやレコード会社の偉いかたとか、スウェーデン王室関係のかたとかいっぱいいらっしゃってました。で、このイヴェントでは僕は、LIV MOONだけでなく、マグノスと現地のトップ・オペラ歌手♀とのデュオにピアノで参加したり、チューニングを3度下げたエレクトリック・ギター(最低音がC)でゾンゾンなへヴィーリフを弾きながらハイトーンで唄うすばらしいミュージシャン♂とともに、マイケル・ジャクソンの「Thriller」を超メタルなアレンジで演奏したり、ギリシャ人アーティスト♂の弾き語り演奏に、予告もなくハーモニカで乱入したり(あ、結果とっても喜んでいただけました)と、いろいろと忙しく演らせていただきました。そしてこの日、ほとんど全ての楽曲でベースを弾いていたマグノス。マグノスのすばらしい才能と暖かい人柄が、磁石のように、いろんな人々を引きつけて、それが新しい音楽へと結実していく・・そんな瞬間を垣間見ることができました。この日のイヴェントには、TV局の取材が入っていまして、翌日スウェーデン全土にニュースで放送されました。下の画像はOA時のもの。こんなすばらしいイヴェントに誘ってくれたマグノス、現地で知り合うことのできたすばらしいミュージシャンたち、そしてお世話になった皆様、本当に感謝です!!!!!!!!今日のブログでは、今回の「イェテボリ行」の主に仕事のことを書きましたが、実は、仕事以外にもいろいろと面白い体験をしてきたので、それはまた後日