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さて当院でもいよいよ今月中を目途に導入を予定している、さまざまな病気の診断・治療に大きな威力を発揮する、OCT(Optical Coherence Tomography: 光干渉断層計)という新しい検査機械ですが、4社のマシンをデモさせて戴きいよいよどれを選ぶのか最終決断の時が近づいています。
OCTは我々眼科開業医にとって「買いたい検査機器ナンバーワン」であると学会やネット上でも報告されており、私のように「あぁ、どれ買おう。迷うなあ」と悩んでおられる先生方もいらっしゃると思います。その割に各マシンへの実際のユーザーによる評価がネット上にはほとんどありません。私も色々検索しましたが大した情報を得られませんでした。
そこで今日は私が購入候補の各マシンの長所及び弱点をまとめて語ろうと思います。それはもちろん自分の考えをまとめて最終決断を下すためでもあります。現段階で候補に残っているのは下記の3社です。デモさせて戴いた順番に取り上げます。
まず1社目は日本のトプコン社の「OCT-2000」です。
トプコン社のマシンの最大の長所はその「汎用性の高さ」です。何しろOCTだけでなく、通常の眼底写真も同時に撮影することが出来るのです。患者様に眼底写真とOCT画像を同時に見て戴いて病状を説明することが出来るので、その分かりやすさは群を抜いています。
また、マシン本体がコンパクトでデザインも洗練されていること、タッチパネルで操作性が良いこと、各撮影モードがしっかりと考えて作り込まれていることも魅力です。
更に特筆すべきなのは、その前眼部(角膜や隅角という眼の表面に近い部分)の撮影のしやすさと画像のクオリティの高さです。他社は取り付け部品が武骨に大きかったり取り付けが難しかったりするのですが、トプコンのそれは超簡単です。前眼部OCTは使って見ると緑内障やレーシック術後の患者様に説明をするのに非常に有用で重宝します。
最後にトプコンのこのOCTは凄い勢いでバージョンアップしていることも魅力的です。今週中には緑内障3次元解析(3Dトポ)がそれまでの検査時間5分が大幅に短縮された新バージョンがデビューするとのことで、私としてはできれば一瞬でもその新マシンを見てから購入マシンを決定したいと熱望しています。
次に弱点ですが、他社、特にニデック社と較べたときにスキャンエリア(一度に調べられる範囲)がやや狭い(限界で6×6ミリ)こと、付属しているカメラのクォリティがやや低いように感じられること、また私がデモした段階では緑内障診断モードでの視神経乳頭のオートでの検出力がかなりダメダメだったことです。
さて次の2社目は同じく日本のニデック社のRS-3000です。
ニデック社のマシンの最大の長所はその撮影のしやすさ・早さです。操作はほぼフルオートで簡単、非常に簡単に快適にレベルの高い撮影が出来ます。また検査結果の画像の美しさはまさに絶品、流石は「技術のニデック」を思わせる素晴らしい機械です。
更に素晴らしいのが、9×9ミリと言う驚異のワイドスキャンエリアを持つことです。このワイドエリアで撮影すると、視野検査では全く検出できないレベルの初期の緑内障も丸分かりです。まさに鳥肌が立つほどの技術力、ニデックは凄い会社だと思います。余談ですがニデックの機械と言うのは本当に壊れません。恐らく技術の精度が高いんでしょうね。
次に弱点ですが、機械のサイズが大きくてややかさばること、その高性能を反映して価格が他社と比較すると高いことがあげられると思います。また、ニデックは技術オリエンティッドな会社なので伝統的にそうなのですが、検査結果表示画面が他社に較べると洗練されていないというか直感的に分かりにくい感じがあります。また後眼部(網膜と視神経)撮影モードが驚異的に優れている半面、前眼部撮影モードはこれまた逆に驚くほど出来が悪いです。(ただしメーカーによるといずれバージョンアップで改善する予定とのことですし、ニデックの技術力を考えればそれは間違いないでしょう)
さて最後の3社目はドイツのカールツァイス社の「シラス HD-OCT モデル400」です。
このカールツァイス社のマシンの最大の長所は「ワールドスタンダードである」と言うことです。学会発表や論文(特に海外)でのOCTデータは、カールツァイスのものを使用することが多く、大学等の研究機関ではこのカールツァイスのマシンはマストアイテムです。
また検査結果画面の表示の分かりやすさも非常に魅力的です。この点においては他社の追随を許しません。前眼部・視神経・網膜、全てのレポートが必要十分かつ簡潔にまとめられており、パッと見ただけで瞬時に直感的に結果を理解することが出来ます。
弱点は、患者様があごを載せる台の操作性がかなり悪いこと、更にそこが故障しやすそうなこと、ソフトのバージョンアップ代金がかなり高額なこと、スペックだけで見ると国産マシンに見劣りすることです。
さて、いよいよこの3社の中から購入マシンを決定します。それぞれのマシンに魅力があり決断は困難を極めそうです。。。。。。
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