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2016.01.28
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カテゴリ:外来診療一般
 先日大雨の日に外来をしていると、 「雨の日は晴れの日に較べていつも見えにくくて視力が出ないのですが、それは何故ですか?」 という質問を患者様から戴きました。今日はこの問題について考えて見たいと思います。

 

 

 

 

 

 

 まず、雨の日が見えにくいのは太陽の光が足りなくて薄暗いからです。逆に晴れの日が見えやすいのは明るいからです。つまり上記の質問は、

 

 

 

 

 

暗いところで見えにくいのは何故か?

 

 

 

 

 

という質問に置き換えることが出来ると思います。

 

 

 

 

 

 

 ところで、我々が物を見ることが出来るのは、網膜の中にある光を感じる細胞である視細胞があるからです。網膜は全部で10層構造なのですが、この視細胞は上から9層目という深部に位置しています。大切なものなので奥深くにあるんですね。

 

 

 

 

錐体と柑体3.jpg

 

 

 

 

 上の写真でIS/OS(視細胞内節外節接合部)と書いてあるのが視細胞の位置になります。(最近では呼び名がIS/OSからelllipsoid zone:エリプソイド帯に代わりつつあります。医学の世界は日進月歩で進化が速く、すぐにころころと用語が変わるのです。)

 

 

 

 

 

 

 そしてこの視細胞には、700万個の錐体(すいたい)と2億個の桿体(かんたい)の2種類があります。

 

 

 

 

錐体と柑体1.jpg

 

 

 

 

 

 錐体(すいたい)は明るいところで働き黄班(おうはん)部という網膜の中心部に分布し良好な視力の源になっています。更に色を見分ける能力も持っています。明るいところではこの錐体が働くので良く見えるのです。

 

 

 

 

 

 次に桿体(かんたい)ですが、こちらは暗いところで働き網膜の周辺部に分布しています。色を感じることは出来ず能力が低い細胞ですが、錐体に較べると弱い光でも働くことが出来るという長所があります。つまり、錐体と桿体はお互いに補い合う関係にあるわけです。そして、

 

 

 

 

 

暗いところでは錐体は働くことが出来ず桿体のみで見ることになるので、それで見えにくい

 

 

 

 

 

わけです。

 

 

 

 

 

 

 雨の日に視力検査をすると実力を発揮しにくいのには、こういった理由があるんですね。

 






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最終更新日  2016.01.28 17:36:10



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