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カテゴリ:外来診療一般
患者様から、「赤ちゃんってちゃんと見えているの? 視力は具体的にどのくらいなの?」という質問を受けました。今日はこの問題について考えて見ましょう。
私達人間は、黄班部(おうはんぶ)というところで物を見ています。ところがここが成熟するのは生後8~12ヶ月前後と言われており、生まれたての赤ちゃんはまだ黄班部がきちんと発育していないため大人の様にはキチンとは見えません。
ただし周辺部の網膜はそれなりに発達しているため全く見えないと言う訳でもありません。視力でいうと0.02程度はあると考えられています。なので 赤ちゃんに話しかけるときにはニコニコとオーバーリアクションが必要 です。そうしないと赤ちゃんには見えないんですね。
ちなみにまだ言葉がしゃべれない赤ちゃんの視力をどのようにして測るかと言うと、縞模様に反応しやすいという赤ちゃんの性質を生かして、
PL法という特殊なやり方で測定します。
そして0.02程度だった赤ちゃんの視力は、1歳で0.1、3歳で0.5、4歳で1.0とみるみる発達していきます。びっくりするほどに凄いスピードで目は成長していくんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.17 17:04:08
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