冠詞シリーズ ④皆様、お早う御座います。 昨日、a の応用例を課題にしておりましたね。 He is a KOIZUMI Junichiro. とはどういう意味でしょうか? まず、復習です。昨日もご紹介いたしましたが、 a が、モノの名前(名詞)に付けば、 明確な形や区切りを持ったモノ、と言う意味合いが出ます。 もう一度、まとめますと、名詞(モノ)に aが付きますと、 a = ① 1つの、と言う意味。(one)と同じ。 ② 1つの、と言う事は、その名詞(モノ)は数えられる。 ③ 数えられる、と言う事は、同じ(様な)モノが他にもある、 と言う事です さて、課題の He is a KOIZUMI Junichiro.です。 学校や塾では、固有名詞は数えられないし、 aは付かないという教え方をするところが多い様です。 それは間違いです。 上の文の意味は、【彼は、小泉さんによく似ている、そっくりだ。】 或いは、【彼は、第2の小泉さんだ】と言う意味です。 a が付けば、その後ろのモノは数えられると言う事ですので、 小泉さんの様な人だ、という事です。 I would like to be a Miyamoto Musashi. と言えば、 【現代の武蔵になりたい】と言う意味ですね。 【僕は、よく野球をします】、と言う場合は、I play baseball. です。 これは文法的にも正しい文です。 では、I play a baseball. とすれば、どんな意味でしょうか? この文は、学校・塾では、文法の規則にないとして、 不正解の文になりますが、 これもキチンとした意味合いがあります。 間違いの文章ではありません。 つまり、a baseball と言えば、野球の1種、と言う事です。 例えば、特殊な形態の野球(3角ベース)や あるいは、特殊な作戦の野球(巨人の様に 4番打者級を揃えた打線の野球)となります。 I do a judo.となれば、例えば、【末次流柔道】とか 【田中流の柔道】をしている、となります。 また、I practice 3 judos.となれば、 【3つの流派の柔道を嗜んでます】となります。 さて、学校や塾では、文法の授業で、 【数えられる名詞】【数えられない名詞】と学習しました。 例えば、【数えられる名詞】とは、cat, table, penなど 明確な形を持ったモノ等です。 【数えられない名詞】とは、information(インフォメーション), water, milkなど 物質や抽象的なモノです。と言う事を学校や塾では 学習します。 が、実際はそうでありません。この事を明日 ご紹介します。文法の規則は、 話し手の気持ちの問題です。 つまり、【文法は心の動き】だと思います。 では、明日。 ご質問があれば、何なりとされて下さいませ。 ご遠慮なくお願いします。 特に、a や the に関しては、 学校や塾などで学習することとは違う事を 説明しておりますので。 末次通訳事務所 末次賢治 拝 |