真牛逼！

1日午前5時ごろ、浙江省臨安市墅街8弄1号の村民が家の中に一匹の「怪物」がいることに気づいた。
体長1mあまり。全身真っ黒で、口元は牛に似て、羊のような角が生えている。背中はまるで馬だ。

村民はよく見てみようと好奇心のあまり数歩近づいた。驚いたのは「怪物」のほうで、そのまま階段を駆け上がり、そのまま２階の踊り場で動かなくなった。

村民は「怪物」が人を傷つけることを恐れ、すぐに扉をしめるとともに、警察と消防に電話をして救援を求めた。

あわてて駆けつけてきた警察官は、すぐにこれが中国で保護動物に指定されているスマトラカモシカだと判別した。
警察官の指導のもと、村民は扉を開けてスマトラカモシカを外に出した。しかしスマトラカモシカは人をみると、うろたえた顔つきでまったく動かなくなってしまった。

どうにかカモシカを動かそうといろいろと考えたが、カモシカは動かない。3階に閉じ込められた人は消防隊の助けのもと、外に架けられたはしごを使って下に下りた。

午前10時ごろ、杭州動物園の係員が現場に駆けつけた。吹き矢をつかって麻酔薬をカモシカに注入した。
午前11時ごろ、スマトラカモシカは治療を受けるため杭州動物園に送られた。

スマトラカモシカは過度の恐怖にさらされ情緒が不安定になったため、腎臓に問題が起きた。
杭州動物園はカモシカを真っ暗な部屋に入れ、となりの部屋にお供としてもう一匹のスマトラカモシカを入れた。
4～5日後情緒が落ち着いたころ、全面的な検査と治療が行われる。

2007年11月3日

※スマトラカモシカがどこから来たのかは報道されていない。