ある役者のつぶやき（送料無料市場）

新宿で、
食べたくもない料理を食べ、
近々、撤退予定と聞き、さもありなん、
と思い、帰宅。

道中、公園で、
いつものように三毛猫たちに、
エサをやろうとするが、
三毛猫の様子がおかしい。

そもそも、今日は、
公園ではなく、三毛猫の母と、
キジトラと一緒に、
道路を隔てた場所から、
公園を眺めていた。

先日、ここに、
もらいものの、ごちそうを
山盛り置いたからかなぁ、
と思っていたが、
どうやら、三毛猫の体調が
よくなかったらしい。

いつもの常連さんが、
エサをもってくる直前、
三毛猫が、あげたカリカリには、
目もくれず、草を食べ始めた。

しばらく見ていると、
聞いたこともない音がしだした。
ゴロゴロゴロゴロ。
三毛猫が、身体をひくひくさせていた。
喉を鳴らしているのかな、と
思っていたら、三毛猫が、
急に、ゲロをはいた。

「大丈夫か！ミケ！」と
思わず叫んでしまった。

しかし、ゲロをはくや否や、
エサに向かって、突進していった三毛猫。

病んでるんだか、元気なんだか。
よくわからん。

エサも普通に食べていた。

よる遅く、
もう一度、公園に行ってみると、
三毛猫が、ベンチの上に座っていた。

3割引きの、かに玉と、
5割引きの、ローストビーフを
食べながら、発泡酒を飲んだ。

いつもなら、ビニール袋のこすれる音に
反応して寄ってくるのに、
時折、じっとこっちを見るだけ。

すべて食べ終わって、カリカリを
置いてやったが、無視。

すると、ゆっくりと伸びをして、
おもむろに動き出した、三毛猫。

公園の土に身体をこすり始め、
こちらに、腹を見せだした。

聞くところによると、これは、
三毛猫のエサを
「くれくれポーズ」とのこと。

なんだ、ほしかったんだ。
エサ。

しばらく見ていると、
三毛猫は、私が座っていた、
ベンチに向かって、さりげなく歩いていった。
遠くから、白猫もやってきた。

だから、興味なさそうだから、
全部、食べたって。

三毛猫は、ベンチの上も、
下も、くんくんやって、
あきらめて、公園をぐるりと歩いて、
いつもの草むらに戻って行ったので、
周辺に、カリカリを置いて去ってきた。

気が向いたら、食べるだろう。

三毛猫たちの
腹がすいている時間帯を外すと、
難しいなぁ。

また、明日。



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