かわせ (和歌山県和歌山市) 100321-35
中華そば ¥650先の二杯で何となく『和歌山ラーメン』のどんぶりの底が見えたようで。もういっか的気分の中、一応3杯位食べておかんと感に苛まれる。仕方ないので、数多く存在する『車庫前系(しゃこまえけい)』の中でも、極太麺をウリにしている『かわせ』へ。確かに麺は太く固ゆで。食感は面白いものの、だから何?感が否めないのも事実。様々なラーメンを食してきたことを軽く後悔してしまう瞬間。トッピングは豚バラ&ねぎ。チープと言えば響き聞こえ悪いが、大衆的と言えばしっくり感。満足度 ★★★☆☆(3)たった3杯であるため、簡単に和歌山ラーメンを振り返ってみる。ことラーメンに関して言えば、「古き良き」という言葉は、時代遅れに他ならない。これは持論である。そして、和歌山にやってきて、この持論はより強固になった。例えば、和歌山ラーメンが一番!とのたまう輩は、東京で行列をなすラーメン店を食べたことはあるのだろうか。その店の一杯を、「いろいろ手を加えているが、やっぱシンプルが一番」などと一笑に付す輩もいるかもしれない。「中華そば原理主義者」に一言物申す暇(いとま)などないので、あえて相手などしない。ただ、言いたいのは、斜(はす)に構えるよりも昨今のラーメンの発展性にも目を向けてほしい。変わらなくていいものももちろんある。ただ、それがサボタージュと感じられてしまうレベルであれば、やはり努力すべき。こと和歌山ラーメンで言えば、『豚骨』と『醤油』縛りは、麻雀の二翻縛り(リャンシ)以上に心苦しい。次に和歌山に訪れる時には、これまでの和歌山ラーメンのあり方とは異なる、いわゆるネオ和歌山ラーメン系が存在していてほしいと願い、言及を終えたい。