|
テーマ:最近観た映画。(38848)
カテゴリ:中国映画
香港映画も含めて中国映画はあまり見たことはないが、この映画は以前から見たいと思っていた。主人公の少女を演じるチャン・ツィーイーってあのアジアン・ビューティーの人だったんだ。知らなかった。 何にもない田舎の村に学校を建てることになった。そこにやって来た先生にひとめぼれする少女。 先生の声に惹かれ毎日学校の外から授業を聞く彼女。村にある二つの井戸。自分の家からは遠い方の学校の近くにある井戸に毎日水汲みに行く彼女。帰宅する生徒を送っていく先生を、自分も一緒に遠くから眺めながら歩く彼女。ちょっと間違えば、今風に言うとストーカーっぽい感じもあるが、それとは違う本当に純粋な気持ちで、好きな人の声を聞いていたい、ちょっとでも姿を見たいという少女の切なる想いが伝わってくる。 先生が少女を見て笑って会釈してくれただけで、少女はもう嬉しくて嬉しくてたまらない。小走りに去っていく後姿にその嬉しさが本当によく表現されていた。 本のちょっとの事が、恋のはじめは嬉しくて。 先生が村を離れる時、おかず(ギョウザ)を入れた丼を持って必死で駆けて行く。だけど馬車はどんどん遠くへと離れていく。そこで声に出して「せんせ~い!」って叫んだら、と思うのだけどそうはしない。周りは何にもない草原だから大声で叫べば聞こえると思うけど、もどかしいと思いながらも本当にそんな場面だったらやはり叫ばない、叫べないかも。 チャン・ツィーイーって良い女優さんだな。恥じらいや嬉しい仕草、一途な想いがとっても伝わった映画だった。 この映画のチャン・イーモウ監督のまた別の作品『あのこを探して』も見ていないので見てみよう。きっと中国農村部の抱きしめたくなるくらい純粋な少年、少女達が描かれているのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[中国映画] カテゴリの最新記事
|
|