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テーマ:おすすめ映画(4018)
カテゴリ:アメリカ映画
大好きなこの映画のことをずうっと、いつ書こう,いつ書こうと思っていたが、今日はヴァレンタイン・デーなので書いてみようと叉久しぶり観た。
フランスの小さな村。ここの人々は因習を守る事に必死になっている。特にレノ伯爵の権限は大きく、彼に逆らうものはいない。新しい神父は礼拝時の説教すら伯爵から手直しされる始末。そこへヴィアンヌという不思議な女性が娘のアヌークと共にやってきて、チョコレートの店を開く。レノ伯爵の忠告も、村の決まり事にもとらわれない彼女の行動に村人はいぶかしげだ。しかし、そのチョコレートは絶品で、一度食べるとそのおいしさに人々はたちまち魅了されていく。面白くないレノ伯爵は、ヴィアンヌ母娘の悪口を言いふらす。 不思議な、ちょっと妖しい雰囲気で映画は始まる。ジュリエット・ビノシュとジョニ-・デップが出ているというだけでも嬉しいのに、こういう不思議な雰囲気、おまけにチョコレートだもの。これが観らずにいられますか! チョコレートで人々を幸せにするなんて、チョコ好きの私にはすごく納得できる話。ここで出てくるチョコはホントにおいしそうだ。ココアも然り。カップやソーサーも可愛らしいし、設定が戦後15年という事だから1960年、そのファッションもステキだ。えりが広く開いたドレスはビノシュをより魅力的に見せている。 個性的な人物達を演じるジュディ・デンチ、レナ・オリン、アルフレッド・モリ-ナ等の共演者達も芸達者で魅力的。 娘のアヌーク役に、『ポネット』で私を大泣きさせたヴィクトワ-ル・ティヴィソルちゃんが出演。最初観たときは気付かなかったのだが、あの幼かった子がこんなに大きくなったのね…感無量。 そしてジョニ-・デップ。いつ出てくることかと待っていたらやっと出てきて、思いの外出番が少なくって…それはちょっと残念だが、ジプシーの雰囲気があってるし得意のギターも聴かせてくれて、出番が少ないので大満足とはいかないけどやっぱり彼が出てくるだけで嬉しくなるのでした。ジョニーのルーとヴィアンヌのダンスシーンが好き。 この映画の中ではジョニーよりヴィノシュの方がうんと年上に見えたりする。本当は同じくらいだと思うけど。 この作品の舞台となった村のことをいつかTVで放映していた。フラヴィニ-・シュル・オズランという13世紀から続く村だが、人口わずか370人だそうだ。古くておとぎばなしに出てくるようなかわいい村が、実際に今でも残っているのだと改めて思う。 北風と共にやってきて北風と共に去ろうとした母娘は、『メアリー・ポピンズ』のごとく彼女たちを待っている人の元へ行く為にずうっと旅を続けているが、最後は…。 タイトル・ロールで映し出される妖しい雰囲気の陰鬱な村の様子から、エンドロールの明るい陽射しに輝く村の様子へと変わる様が母娘の行く先を表わしているのかもしれない。 ファンタジーのようであって、人間の本質を表現した現実的な部分もある、ちょっと不思議でチョコが食べたくなる映画なのです。 ジョニーたちが演奏するあの曲も大好き。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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